メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット (角川文庫)
- KADOKAWA (2010年3月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043943449
感想・レビュー・書評
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初めて読んだ伊藤計劃作品がこれでした。伊藤計劃さんからメタルギアシリーズへの深い愛を感じる作品です。勿論土俵が違うので、単純な比較はできませんが、単体としての出来栄えはゲーム本編をも上回っているように思います。
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ゲーム・ドラマ・映画のノベライズ化の殆どは、「物足りなさ」「文章にしただけ」「イメージと異なる」といった印象が強い。
そして、メタルギア2・3・ピースウォーカーをプレイし大好きなだけに、ノベライズは、負の印象があったが、「虐殺器官」を先に読み、作家を信用して、読み始める。
この作品は、実に素晴らしい。
(原作であるゲーム(GOP)をプレイした事がないのだが)原作の重厚な内容を作家独自で集めたと思われる「現実社会の情報」をイイ感じに織り交ぜており、あっという間に読了。
見所としては、
作者の闘病生活経験があるせいか、主人公(スネーク)のナノレベルでの生命の危機に関する描写は、秀逸。
難点は、
メタルギアのプレイした事がない人が読むには、ちとハードルが高いので☆4. -
メタルギア大好きだから発売当日に買った作品。とにかく面白い。原作と違うとこあるが、面白い。スネークやオタコンの心情が面白すぎる。伊藤さんにはご冥福をお祈りいたします。この作品しか読んでないけど伊藤さんの作風に心奪われた。
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いろんなもののノベライズは結構読んだことあるが、
ノベライズの中では、間違いなく一番原作の雰囲気や、
しっかりとした補完がされている作品。
個人的には、オセロットの○○をした時の
エピソードの補完がしっかしされていたのが、本当に嬉しかった。 -
なかなか評価いいみたいですね。
MGSシリーズのファンで、ほとんどゲームをプレイしてきた自分からみると説明過多で読むのがかったるい。
初心者にはすごく丁寧なんだろうと思います。
それから、スネークの描き方が特別すぎる。
まあスネークの物語だからそれでいいと思うんだけど、誰よりもこの作家伊藤計劃氏がスネークを英雄氏しているんだろうな、ということがひしひし。
語り口をみればわかるけど、前シリーズを大事にしようとして、フランク・イエーガーやナオミもヒロイックにしすぎ。
その代償として書き流された雷電やサニー、メリル、アキバたちの物語が勿体無いです。
MGS4はスネークから次の世代へのバトンタッチの物語でもあったはずなのになあ。
ファンによるファンのためのファン小説。
というのがあくまでも私の考えだけど、『虐殺器官』も読んでどちらもわからなかったから合わないだけなのかも。 -
ただのノベライズと侮ることなかれ。
メタルギアソリッドという作品に対する著者の並々ならぬ愛情が感じられる。しかし、ファン特有の盲目さはまったくなく、極めてフラットな視点。綿密に描かれたキャラクターたちの罪、そして死への想い。
それらから伊藤計劃その人をしっかりと感じることのできる最高の一冊。 -
2010 4/29読了。有隣堂で購入。
原作は未プレイ。そんな自分でも、これは伊藤計劃以外の誰にノベライズできるのか、と思った。
PWとMGS3を合わせてのノベライズ、というのが幻に終わってしまったことが残念でならない。 -
ゲームのノベライズということでそんなに期待せずに読んだのですが、想像以上によかったです!
ゲームは自分ではプレイしたことはなく、4を隣でみていただけだったのですが、文字通りソリッド・スネークの「最後の物語」を、それまでのシリーズを知らない人にもある程度わかるように(あくまである程度)、複雑な世界観をオタコンの視点で語りながら、スネークという人の生き様を丁寧に、そして非常に暖かな目線で描ききっています。
この長大な物語を、たった一冊でまとめきって、なお余りある物語性に感服です。
もっとこの人の作品を読んでみたいな、と思いながら、巻末の小島監督のインタビューを読んで絶句。この物語が生まれる過程それ自体が物語になっていて、思わずぼろぼろ泣いてしまいました。
夭折した作者のご冥福をお祈りします。 -
ソリッドがボロボロになりながらも戦い抜く姿に感動した
みんなかっこいい! -
2011/09/28読了