犬とハサミは使いよう (ファミ通文庫)

著者 :
  • エンターブレイン
3.56
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本棚登録 : 511
感想 : 66
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047270770

感想・レビュー・書評

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  • なんだこのツンデレは

  • 1〜5巻読了。
    書痴の主人公が冒頭でいきなり死亡。あまりの読書欲の強さのため、黄泉から立ち返り、なぜかミニチュアダックスフンドに転生。そしてその現場に居合わせた最愛の作家女史(ドS)と共同生活をはじめる…という。
    トンデモ設定ですが、読書の毒にとりつかれた主人公犬に共感してしまってするする楽しく読めてしまった。
    教団Mの同志にもオススメ(笑

  • 快活痛快と言ったところか。まぁでも夏野の弱い部分もしっかり描写してくれたり、予想外に早々とデレてくれおったり、なんだよこれ面白いじゃないか。つーかそこでデレるのかよ!え……マジかよ!?って感じになった(笑)   
    まぁそれはおいといて、黒幕ってつまりどういうこと? 
    あと和人の家族も気になる。   
    良いキャラだな。夏野霧姫。

  • 文体と会話の流れはOKだが、あり得なさすぎのイベントがちょっと引いてしまう。★2.5から★3の間くらいか。

  • ギャグ部分だけを評価して、星みっつ。
    3巻まで読んだが、…どこがミステリ?
    底が浅すぎて笑ってしまいましたww

  • 主人公の「○○を見るまで(するまで)死ねない」という思考はわからなくもなかったり。
    ラストのトンでもバトルは吹き出しましたが、その辺も含めて個性が出ていて楽しめた。
    ラブコメ要素はなさそう・・・とか読み始めは思ってたのですが、ヒロインの子は結構やる気満々ですね。
    いかんいかん危ない危ない・・・

  • 前半少し読んでギブ
    気持ちを奮い起こしてなんとか読了
    中盤はこのノリにもなんとかついていったけど
    後半の戦闘はあまりにひどい

    ただし、最後のオチで
    「実はこの話はすべて秋山忍のかいたフィクションで春海は読んで感想を求められてただけ」
    とかだったらかなり評価は違ったのだが

    まぁファミ通文庫らしい作風ではある

  • 本の虫というか読書狂というか活字中毒というか,
    そんな彼がまずいコーヒーを出す喫茶店でいつものように読書をしていると
    猟銃を持った強盗が登場.
    なんだかんだで銃弾命中→心停止.

    「読まずに死ねるか!」

    というアレで奇跡の復活を遂げるが何故かダックスフントの姿に.
    犬になった少年の声が届くのはハサミで武装した黒い女.

    面白かったよ!

    でもアレだ,この主人公の死→根性で復活→だけど動物
    っていう一連の流れがどこかで読んだことあると思ったけど
    阿智太郎の「九官鳥刑事」だな.
    というか「九官鳥刑事」を知ってる人はどれくらいいるんだろう.
    まぁいいや!

    ハサミ女の夏野霧姫ちゃんが可愛いなぁ.ドSだけど.
    面白かったよ!

  • 活字中毒の主人公が、死んで犬になっても活字を恋しがり、大好きな作家の新作を待ち望む。犬になったところから始まるのではなく、死んで、犬になる過程を描いているのが新しい。その過程がストーリー展開上も重要な意味を持っているのですが、犬の体になっているからこそ、もっと人間とのギャップを際立たせるような描写を読みたかった、と思います。

  • 読書狂の少年が喫茶店で強盗に殺されてしまいます。
    客であった女性を庇う形で強盗に殺されてしまうのですが、
    本への執心?がダックスフンドへと姿を変えて転生します。
    外見は犬であるものの、彼の心の声はどう言う訳か庇った女性客に強く響き、
    女性は自分を呼ぶ声に導かれ、犬となった少年を捜し出し、彼を引き取ることになります。
    少年が心中で連呼した女性の名前、それは彼の好きな作家の名であり、
    その作家こそが女性であったと。
    矢鱈とハサミを振り回す女性作家との同居?は元少年にとっては本に触れられ
    不満のない生活であり、女性の嫌がらせは受けるものの不満無く過ごしますが、
    女性作家は実は少年が自分を庇った事により死に至った事を密かに負い目に感じており、
    それが少年を殺して尚も逃走を続ける犯人の足跡を追う事へと向いていき。。。

    最近作家キャラが多いですね。作家ですからその作家らしさを如何に表現するかが求められ、
    この作品では更に読書狂の主人公までもが本に対し強い繋がりが設定されています。
    しかし、読んだ限りに置いては女性作家からは遍くジャンルでヒット作を連発する作家とは
    どうにも感じられる描写もなく、著しく説得力に欠けています。
    また読書にに並ならぬ思いを抱く主人公にしても、全てをそこに注いでいる割には
    どうも言動からは読書量に見合うだけの深さが醸し出されていないのです。
    そうした二人の掛け合いも、アニメや漫画のネタを拾い会話に仕込むといった
    流行りのパターンを踏襲しているに過ぎません。掛け合いは可もなく不可もなくと言った所でしょう。
    一日中読書に没頭している筈の主人公が、読書から何も吸収していない様が
    物語の底を浅くしてしまい、更には売れっ子作家も読者相手の会話ではネタに走るだけでは。。。

    文章も意味合いは間違ってはいないものの、表現法としては抵抗を覚える箇所が幾つかあり
    それも物語への感情移入を妨げる要因となっているかもしれません。

    何故犬になったのか、心の声が伝わったのか、犬となった少年に早くに好意を抱けたのか等々。
    疑問点も多々あるこの作品の何処を受賞作へと押し上げたのか、
    正直言って疑問を覚える出来かと感じました。発想は興味を覚えるものがあるだけに残念か。

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著者プロフィール

作家・漫画原作者。代表作に「犬とハサミは使いよう」「坂本先生は逃げ出したい!」(原作)があり他著作多数。

「2023年 『小説 たった今考えたプロポーズの言葉を君に捧ぐよ。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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