iPhone vs. アンドロイド 日本の最後の勝機を見逃すな! (アスキー新書 185)
- アスキー・メディアワークス (2011年3月10日発売)
本棚登録 : 262人
感想 : 47件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048704342
感想・レビュー・書評
-
モバイルコンテンツ産業の片隅にかかわる者として、非常に勉強になった。そして、読んで良かったと思う。
iPhoneとAndroidの立ち位置について、深く考えていなかったので、なるほどなーと。そして、キャリアやCPが今後どうなっていくのか、しっかりと見届けなきゃと改めて意識。
何よりも「私、もっと仕事頑張らなきゃ!」と前向きにさせてくれたのが、一番スゴイ(笑)感謝!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
元NTTドコモの夏野剛氏による現状のスマートフォン市場の認識とそのなかで日本はどうすべきかの提言が書かれている。
AppleとGoogleはスマートフォン市場のシェア争いで対立しているのではなく事業展開領域がそもそも異なるので対立していない、現在のスマートフォン市場を牽引しているAppleなどはNTTドコモがiモードやiアプリなどで行ってきた「インターネット的発想」による先進的な事業戦略を研究し尽くして展開しているなど、夏野氏の独自の視点による説明が面白い。
個人的に興味深かったのは、iモードの海外展開がうまく行かなかったのはNTTドコモの経営陣がマジョリティ投資を行う判断を行わなかったからだ、というところでした。
後半では、今後、国内の通信キャリアやメーカーがとるべき戦略、日本の優位性と弱点の克服など、日本の企業に対する提言となっているが、あくまでも夏野氏個人の見解として参考程度にして、各個人が自分の立場や役割から考えていく必要があると改めて思った。