恋愛中毒

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 1044
感想 : 135
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048731409

感想・レビュー・書評

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  • 山本文緒さんが泣くなったのを知り、この本を手にしました。破天荒な女性の恋愛なのに、なぜか人ごととして片付けられないものを感じました。
    文緒さんの文章好きです。ぐいぐい引き込まれました。
    私が、文緒さんの文章の中毒になりそうです。

  • 「過去にもしもを持ち込むな」
    っていい言葉だなって思った

    恋愛にのめり込みすぎて、相手も子供へ危害与えるのは。。。
    でもクズ男にハマっちゃう気持ち、何となくわかる
    10中1回でも優しいと許しちゃうんだろjね

  • まさに中毒!
    相手にのめり込む、重たい恋愛をする女子は共感できるのかな?!
    男子からは怖くて見たくない女子の一面ですね。
    共感できなくても、文章が上手く、最後まで読む事ができた本。

    純粋な恋愛とは違う物語がある。

  • イノセント・デイズ、モンスターが好きな私は、やっぱり……この手の本は好きだった。
    あ~そこ!そう思ったらハマるよー!て何度も思ってしまった。

    中毒とまでは行かないけど(多分)分かるんだな~その気持ち、その流れって感じ。
    最後の人を愛すると言うか、自分の物にしたい欲望は誰にでもあると思うけど……犯罪になるまで気付かない。

    ふと『私も気を付けよ!危ない危ない』て思いながら読みました。依存、束縛って愛に溺れると付き物だから難しい。

    私的には読みごたえありました。

  • これから先の人生、他人を愛しすぎない様に。愛しすぎて、相手も自分も雁字搦めにしないように。他人を愛すくらいなら、自分自身を愛するように。諦めると決めた事をちゃんと綺麗に諦める様に。

    初めは束縛の強い彼女から逃げて来た25歳の彼が主人公だと思っていたが、主役は意外にも40代半ばのパート事務員。少しずつ小出しに過去の封じ込めた物狂おしい思いと過去を振り返る。

    どうすれば、好きになった男を自分だけのものにしておけるか。あの手この手で見えない様に雁字搦めに絡め取っていくが、初めは重宝がられるものの、最後は手酷く退けられる。前の恋愛で学んだはずが、以前よりも巧妙に細工する方にシフトし、当初の狙いから逆に逸れて行く。

    主人公以外の女性には作家以外の関心ごとや彼氏がいる。それはひとえに作家に執着しない為。主人公も意図せず携帯の電源を切っていると作家が舞い込んできている。恋愛本にも追いかけるな、追いかけさせろとクドクド書いてあるが、いざ渦中に立つとそんな無関心になれない所が切実。少しでも他の誰かより繋がっていたい。手を離すと切れてしまいそうで不安。そんな女性が多いのではないか?と感じる本だった。

  • 主人公の性格に一貫性がない様な気がしたけどこんなものなのかなぁ。

  • なかなかしんどい作品でした。
    単なるメンヘラ女の戯言とも捉えられる。
    女性の書く恋愛小説ってなんだろう、こう気持ち悪い、ムカムカする。
    男を捉え違えているような気さえしてしまう。
    水無月さんは、逆にピュアなだけに苦しかったと思う。どうしてうまくいかないんだろう。

    林真理子さんの解説がとてもよかった。


    2017.8.16追記

    水無月さんは狂ってなんかない。少し容量が足りないだけなんだ。あの生い立ちや家庭環境だから仕方ないとは思えない。あれらの奇行は、水無月さんの単なる甘えからくるものだ。ああいう女を救いたいとは思えない。もちろん、ああなってしまうのは十分すぎるほどわかる。でもやっぱり私とは違う。
    女として男に対して絶対に服従してはならない、納得してはならない部分があって、それさえも明け渡してしまったら、その時にはあなたはその男の前であなたでなくとも成り立つことを自ら証明することになるんだ。
    それは「恋愛中毒」ではない。単なる中二病だ。バランスが悪いなあ、水無月さん。
    やり方がわからないんだろう。荻原あたりが教えてくれればいいのだが。

    ‪認めたくはないが、女にしかわからないようなものなのかもしれない、この恋愛小説の気持ち悪さの正体は。
    理解はできる。しかし、いくらでも抜け出す道はある。それでも流されちゃうのは、単にその人のことをちゃんと愛していないからだ。好きなら好き、嫌なら嫌、と自分が自分のことをわかっていないことが問題。‬

    山田詠美さんの恋愛小説や、太宰治の『斜陽』なんかと比べてみるか。

  • あからさまなタイトルなのもあって、前評判がなかったら手に取ることはなかったと思う。
    普通のOLの切ない過去の恋愛話と踏んでいたらとんでもない過去を持っていてラストはゾッとした。
    普通の恋愛をしている人の共感を生むような作品ではないな。異常だ。

  • 愛が強すぎて誤った考え方をしてしまう女性の物語。狂ってるようでわりといるんだろうな~

  • 芸能人兼小説家のイメージは内田裕也。

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著者プロフィール

1987年に『プレミアム・プールの日々』で少女小説家としてデビュー。1992年「パイナップルの彼方」を皮切りに一般の小説へと方向性をシフト。1999年『恋愛中毒』で第20回吉川英治文学新人賞受賞。2001年『プラナリア』で第24回直木賞を受賞。

「2023年 『私たちの金曜日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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