- Amazon.co.jp ・本 (396ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048739597
感想・レビュー・書評
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某ミステリ大賞作品。
前にも別のミステリ大賞作品読んだけど、それは少年犯罪についてだった。そして今回のこの作品は冤罪についてだった…
こういう題材が大賞に選ばれやすいのかわからないけど、個人的にこの手の題材はどう転んでも後味悪ィ…(ーー;)
しかもこの物語で、なんで庇ったのかな気持ちが自分にはわからなかった…詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
お勧めされて手に取りました。
映像化するにはいいのかも・・・?
若干話しがややこしすぎて途中までのドキドキ感が最後には少し薄れ気味。 -
第29回横溝正史ミステリ大賞受賞作。
こういう新人登竜門的な賞の選考の時の選考委員の馳さんの言葉は、私には時に印象に残るものがある。
前のなんだったか忘れたけど、「泥水を飲め糞を食え」みたいな選評とか、
今回の「小説家になりたいやつの応援は出来ない、書き宅て仕方がないものがあるやつの相談には乗る」とか。
それに同意するかどうかは、まったく別問題なんだけども・・・・。
まあそういうわけで、挫折しそうになったこの物語の
「書きたくて仕方がない」と言う部分には、
「ああそうかな」と思えたわけなので、読み終えた。
いかにも新人さんと言う感じの筆致で
そう、本当に「書きたい事」「言いたい事」満載。
その点で言えば、腹いっぱい。 -
横溝正史ミステリ大賞受賞作品。
期待して読みはじめたけど、人物が描ききれていないし、筋もわかりづらい。「ディオニス死すべし」が最初のタイトルで「雪冤」(無実の罪をすすぎはらすこと)に改題。作者の言いたいことはわかるが、それと最後のどんでん返しが結びつかない。死刑制度について国民に考えて欲しいからといって、ここまでやるか?無理があまりにも多い。 -
これはミステリー・・なのだろう。
久しぶりに横溝賞に手を出してみた・・が、やはり今イチ。
乱歩賞との格差は歴然。審査員もまったく一致していない今回の受賞。冒頭のホームレスとともに合唱するというボランティアの設定に、引き込まれないな・・との印象。読み続けるも、死刑制度是非の論文を読んでいるようだった。
メロスだの、なんとかだの・・というカタカナあだ名にも閉口する。電話をかけてくるくだりも、分かりづらいし、そもそも、そんな動機で、本当にそのような行動をする人が今の世の中、いるのかしら?ガッカリした。 -
死刑制度の是非についての議論がふんだんに盛り込まれている事で、ストーリーが見えにくくなったように感じたが、その後の展開を読み、それが必要であった事は分かった。また、議論の内容そのものもとても参考になった。
ただ・・・文章が非常に読み辛く、途中から話を追っていくのが面倒になった。最後も少しくどかった。 -
私にとっては文章が読みにくく、疲れる本でした。 途中、興味を何度か惹かれ、おもしろい!と思いかけては、また中だるみ・・・の連続であった気がします。
さいごの謎解きで、何度かどんでん返しのようなものがあるのですが、中には「それって、あまりにムリがある」という突飛なものがあり、ちょっとしらけてしまいました。
そのせいで、著者の方が本当に伝えたかったであろうことが、最後まで読めなかったです。 -
死刑制度のあり方を問いたかったのだろうが、「走れメロス」とダブらせようとするあまり、後半から話がわかり辛くなる