RDG4 レッドデータガール 世界遺産の少女 (カドカワ銀のさじシリーズ)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
3.96
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感想 : 259
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048742047

感想・レビュー・書評

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  • 「……あのう、モデルは、しゃべらなくていいんですか?」
    「もちろん、解説したり質問に答えたりするのは、まわりの人の役目だよ」
    「……モデルをやらせてください」
    2014/12/15-12/24

  • [ 内容 ]
    <1>
    山伏の修験場として世界遺産に認定される、玉倉神社に生まれ育った鈴原泉水子は、宮司を務める祖父と静かな二人暮らしを送っていたが、中学三年になった春、突然東京の高校進学を薦められる。
    しかも、父の友人で後見人の相楽雪政が、山伏として修業を積んできた自分の息子深行を、(下僕として)泉水子に一生付き添わせるという。
    しかし、それは泉水子も知らない、自分の生い立ちや家系に関わる大きな理由があったのだ。
    大人気作家荻原規子の書き下ろす新シリーズ。

    <2>
    神霊の存在や自分の力と向き合うため、生まれ育った紀伊山地の玉倉神社を出て、東京の鳳城学園に入学した鈴原泉水子。
    学園では、山伏修行中の相楽深行と再会するも、二人の間には縮まらない距離があった。
    弱気になる泉水子だったが、寮で同室の宗田真響と、その弟の真夏と親しくなり、なんとか新生活を送り始める。
    しかし、泉水子が、クラスメイトの正体を見抜いたことから、事態は急転する。
    生徒たちはある特殊な理由から学園に集められていたのだった…。

    <3>
    学園祭の企画準備で、夏休みに鈴原泉水子たち生徒会執行部は、宗田真響の地元・長野県戸隠で合宿をすることになる。
    初めての経験に胸弾ませる泉水子だったが、合宿では真響の生徒会への思惑がさまざまな悶着を引き起こす。
    そこへ、真響の弟真夏の愛馬が危篤だという報せが…。
    それは、大きな災厄を引き起こす前触れだった。

    <4>
    夏休みも終わり学園に戻った泉水子は、正門でふと違和感を覚えるが、生徒会執行部として学園祭の準備に追われ、すぐに忘れてしまう。
    今年のテーマは戦国学園祭。衣装の着付け講習会で急遽、モデルを務めることになった泉水子に対し、姫神の出現を恐れる深行。
    果たして会終了後、制服に着替えた泉水子はやはり本人ではなく…。
    大人気シリーズ!物語はいよいよ佳境へ。姫神の口から語られる驚くべき事実とは…。

    <5>
    いよいよ始まった“戦国学園祭”。
    泉水子たち執行部は黒子の衣装で裏方に回る。一番の見せ場である八王子城攻めに見立てた合戦ゲーム中、高柳たちが仕掛けた罠に自分がはまってしまったことに気づいた泉水子は、怒りが抑えられなくなる。
    それは、もう誰にも止めることは出来ない事態となって…。
    ついに動き出した泉水子の運命、それは人類のどんな未来へ繋がっているのか。

    <6>
    泉水子は“戦国学園祭”で能力を顕現させた。
    影の生徒会長・村上穂高は、世界遺産候補となる学園トップを泉水子と判定するが、陰陽師を代表する高柳は、異議をとなえる。
    そして、IUCN(国際自然保護連合)は、人間を救済する人間の世界遺産を見つけだすため、泉水子に働きかけ始めた!?
    泉水子と深行は、だれも思いつかない道のりへ踏みだす。
    姫神による人類滅亡の未来を救うことはできるのか―。
    ついにRDGシリーズ、完結。

    [ 目次 ]
    <1>


    <2>


    <3>


    <4>


    <5>


    <6>


    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • ようやく姫神の正体が明らかになってくる巻。割と姫神のお茶目な部分とかあって面白かったです。安心して読める安定感。急いでページをめくりたくなるようなスピード感はないけど、のんびりと読むのがぴったりだなぁ、と言う感じです。

  • どんどん引き込まれてく…

  • 姫神の謎が明かされる回。
    泉水子は少しずつしっかりしてきたものの、やっぱり、じりじりさせられる。それが泉水子のキャラなのだけど。

  •  二学期に入り、本格化していく学園祭の準備に追われつつ泉水子と深行、二人の仲の変化が強く感じられ、読みながらニヤニヤ感が抑えられません(笑)
     それとは気づかず、泉水子は姫神に深行は和宮に嫉妬していたりと、なんてむず痒いやらカワイイやら、な四巻でしたが次はいよいよ学園祭が始まる様で楽しみ、楽しみ~♪

  • RDGも後半に入りましたが、やっと物語の「承」に来た感じ。
    ゆるやかに進みますが、物語の奥に隠されている「歴史」を紐解いていくのは乱暴ではいけないと思うので、
    しっくりきている気もします。

    が、逆に多感な学生時代というのはあっという間に
    過ぎるもの。
    その、短い青春時代(笑)を大切にしようとする想いと、
    その大きすぎる歴史とに葛藤しながらも少しずつ前に進む
    泉水子ちゃんや深行君にはホロリとします。
    ペアだとかどうとかいう以前にお互い自然と態度が違うのも
    またほっこり。
    彼等の背景に関係なく甘酸っぱさを感じます。

    次は一気に「転」に進んでいきそうで気になります。
    文化祭という「お祭り」も神聖な秘境を作るものですからね。
    普通の文化祭でこんな表現したら大笑いだけど
    今回は予感たっぷりであります。

  • 2014.03.17

  • あれこれと話が進展。二人の仲は、近づいたり離れたり、そして近づいたり。

  • すごい気になるところで終わってしまい、次巻も続けて読みたくなります。
    4、5巻を一緒に借りておいてよかった(笑)。

    姫神とか、宗田きょうだいと高柳との対決とか、気になる部分は沢山あるけれど、何といっても泉水子と深行の関係のじれったさにニヤニヤしてしまいます。
    今回は深行が姫神に振り回されるところとか、その後で泉水子が姫神にやきもちを焼くところとか、私的にツボな場面が多くて読んでいて楽しかったです。
    和宮君だったり、穂高先輩だったり、真響だったり、深行もなんだかんだと泉水子にやきもちを焼くことが増えてきてるし…泉水子自身はそれに全く気づいてなさそうですが。

    泉水子と真響のお姫さまモデル姿も良いです。
    泉水子にモデル役を引き受けさせる手際は流石でしたね。

    次巻はいよいよ学園祭の本番。
    お祭りも対決もどうなるのか、楽しみです。

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著者プロフィール

荻原規子・東京生まれ。早稲田大学卒。『空色勾玉』でデビュー。以来、ファンタジー作家として活躍。2006年『風神秘抄』(徳間書店)で小学館児童出版文化賞、産経児童出版文化賞(JR賞)、日本児童文学者協会賞を受賞。著作に「西の良き魔女」シリーズ、「RDGレッドデータガール」シリーズ(KADOKAWA)『あまねく神竜住まう国』(徳間書店)「荻原規子の源氏物語」完訳シリーズ(理論社)、他多数。

「2021年 『エチュード春一番 第三曲 幻想組曲 [狼]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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