オコノギくんは人魚ですので 1 (メディアワークス文庫 し 3-6)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
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本棚登録 : 912
感想 : 74
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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048913423

感想・レビュー・書評

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  • 友人から勧められた本その二(五、六冊はある)。

    柴村さんの文章からは声が聞こえてくる、ような気がします。それは一人称寄りの書き方をするからかもしれないけれど、彼女、あるいは彼の、心や頭で思ったり考えたりしたことが、ダイレクトに伝わってくるような気持ちになるのです。この「オコノギくんは人魚ですので」もまた。

    水に顔をつけると眠りに落ちてしまう症状を抱えた高校生、萩山奈津(ナツ)。六月の席替えで彼女の隣に座ったのはオコノギくん。人魚でした。
    表紙に惹かれ、題名にも惹かれ、けれどあおり文に首をひねることになり。どうやらこの世界では、人魚という存在が当然のように人間たちに混じって暮らしているようです。不思議な生物「うじゃ」(三匹ぐらい部屋に欲しい)のただよう街角、そして海にはアザラシがごろり。不思議な世界だけれど、そこは間違いなくナツたちが日常を送る場所です。オコノギくんと彼女ののんびりとした日々に、ゆるやかにクラスメイトが関わっていく。ラストのオコノギくんは、確かにナツの奥底にあった鬱屈を払ったんだろうなあ。
    ナツの“症状”の原因がほんの少し解明されたところで一巻は終了!まだまだ気になる人物や存在がいて目が離せません。
    胸の奥がほっこりして、くすっと笑って、いいなあ、とつぶやいてしまう。そんなお話です。続きも読みたいなあ。

  • 柴村さんの書かれる世界はやはりふんわりしている。人魚だけでなくうじゃという不思議な生き物も登場して正に日常系ファンタジー。大きな事件へと発展していきそうだけど、シリーズの1巻としては落としどころも良い感じ。続きが楽しみ。

  • となりの人魚くん。

  • 人魚やもじゃなど、現実には存在しないとされるモノたちが当たり前のように存在していますが、それが違和感なく読めます。
    水眠症はおどろいたなぁ。字面をみたときは睡眠症を捩っただけかと一瞬ガッカリしましたが…。後々解明できるんでしょうね。

    あと、小此木くんや萩原さんたちだけじゃなく、唯くんや周りの人たちの会話や登場タイミングが不快感ないです。
    読みやすくて面白かったと思います。続編が楽しみ。

  • オコノギ君のキャラクターに惹かれ、一気読み。続きが楽しみな作品。

  • あらすじを読んで興味を持って買ったはずなのに、なぜかオコノギ君が人魚だってナツが気付いちゃう・・・みたいな物語だと思ってた・・・
    けど全然違って、人に擬態してる人魚が普通に居る世界でびっくりした

    ほんわかした世界観に潜む軽くぶっとんだファンタジー感がなんとも奇妙に?上手いこと?バランスとってるちょっと変わった物語だった
    でもさらっと読めるタイプで、すぐ読み切ってしまった

    出てくる不思議なものや謎が軽く不気味なのがちょっと怖いんだけど、
    オコノギくんだけじゃなく、ナツも、他のクラスメイト達も好きだし
    不思議な世界観も慣れると面白くて、次も読んでみようかなって思ってる ナツのあり得ん怪力っぷりも気になるし?

    ただ、作者が描く人魚像がいまいち掴めない
    それが分かるともう少し読みやすいというか、物語の様子を描きやすいんだけど 
    背びれって何・・・いわゆる上半身は人間でとかじゃないのか・・・

  • いきなりのファンタジーで面喰らったものの、楽しめた作品。

  • 久しぶりの柴村さんの本。
    プシュケとはまただいぶ感じが違ったけど、オコノギくんの緩さは由良くんにちょっと通じるものが…

    続きものみたいなので、続きが楽しみです( ´艸`)

  • サクッと読めるライトノベル。オコノギくんはほんわかストーリーではまってしまったー。"かわいい"につきます。まさかのオカマかよって言うラストとナツの怪力の理由が気になります。第二巻が楽しみです。

  • まだあんまりよくわからないことが多いけど、癒されるお話。
    オコノギくんが可愛い。


    プシュケみたいに切ない感じになってしまうのかな。
    嫌だなぁ~
    でも読むけど。

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著者プロフィール

第10回電撃ゲーム小説大賞金賞を受賞し、受賞作の『我が家のお稲荷さま。』(電撃文庫)でデビュー。本作はシリーズとなりアニメ化される。主な著書として『プシュケの涙』シリーズ(講談社文庫)、『おーい!キソ会長』シリーズ(徳間文庫)、『オコノギくんは人魚ですので』シリーズ(メディアワークス文庫)、講談社BOX『夜宵』シリーズ、などがある。

「2020年 『虫籠のカガステル 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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