限りなく透明に近いブルー (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.17
  • (357)
  • (578)
  • (1884)
  • (381)
  • (168)
本棚登録 : 7236
感想 : 797
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (162ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061315310

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 難しすぎる、、、沢山本を読んできたので有名どころも抑えていきたいと思って読んだが難しかった。

    自分の生きてる世界とは真逆といっていいほどの世界観だったが情景が容易に想像できてグロいなと思えるところも多くあったが全く違う世界のようで登場人物の持つ気持ちは自分と近いものがあって面白かった

  • これ好きだったな。

  • 記録

  • 非常に難しかった

    難しかったと感じる点は以下の二つ
    ・この作品のどこが評価されたのか
    ・鳥は何を象徴しているか

    解説はこの2つの疑問に答えるものだった。解説の言わんとしてることはほぼ理解できた上で…
    果たしてこの作品は自分にとって価値があるのか。また、自分にとって価値があるものとして認識することは今の自分や自分の人生においてどのような必要性を持つのか。

    村上龍は社会の暗喩として「鳥」を用いている。
    鳥(社会)は現代社会における自己意識の曖昧化を促進するとしているが個人的にはこれには納得しかねる。
    なぜなら自分は社会内部において自己をはっきり位置付けられないなんて思えない、自分は自分として存在していると認識してるからだ。

  • 破滅願望の最高峰

    終始感じるドラッグの浮遊感
    「」がなく羅列される会話は軽さと歪みを感じた
    限りなく透明に近いブルーから程遠い鮮血描写が際立つ

    クスリの代わりに浴びるように酒を飲みたくなった

  • とても読みにくかった。
    性的・暴力的描写には臨場感を感じて面白かった。

  • 酒を飲み煙草をふかし麻薬をキメて、音楽を聴き騒ぎ踊り狂い、喧嘩をし暴力をふるい、セックスしたり乱行したり、しょうもないヒッピー達のどうでもいい話が延々と続く。同情も共感も出来ない話が延々と。しかしこの作品の登場人物たちは何故か興味深くて、何処か面白くて、どうしてか凄く魅力的だ。欲に支配されて、自由を追い求めて、どうしようもなく死に惹き付けられて、やる気が見つからなくて、からっぽで、いつの時代も若者の本質は変わらないのかもしれない。ヒッピー描写がリアル過ぎだし、主人公の名前リュウだし、おそらく著者である村上龍本人の体験談だよね。別にヒッピー文化を肯定してる訳じゃないけど、かなりクレイジーでイケてるよ、この小説。正直気持ち悪い所は気持ち悪いし、よく分からなくて混乱する所もあるけど、村上龍のギャグセンの高さとラストの清々しさがあって読んでいて非常に気持ち良かった。

  • まず、朝に読むべきではなかったような気もする。 性描写と暴力描写のオンパレード。気持ち悪くなりながらも止まることなく読めるのはなぜだろうか。嫌々言いながらも、惹かれてしまう何か。こんな生活だったらと、心のどこかですこーしだけ憧れていたりするようなしないような。 読んだ後不快感と爽快感が入り混じる不思議な感触です。

    というか、主人公の名前リュウだし思いっきり体験談だよね。いや、小説の中の描写にしてはあまりにもリアルすぎるとは思っていたけど、、セックス中に回転させるところは頭おかしい。こんなドラッグ暴力セックスまみれの生活を経験してきて、堂々と小説に書いて、芥川賞取ってしまうなんて。普通に犯罪でしょ?天才かよ。カッコ良いなほんと。。

  • 第19回群像新人文学賞、第75回芥川賞
    著者:村上龍(1952-、佐世保市、小説家)

  • 随分と久しぶりに読み返した。
    学生の頃に読んで、「好きではない」と思った。
    今も、好きではない。
    多くの意味で気持ちの悪い小説だ。
    腐敗と痛みに覆われている。
    そのなかで、最後に少しだけ透明な輝きが心を射る。
    人間のどうしようもなさとか、苦しさとか、醜さや冷たさや汚さや、狂気や、そういった中の、一瞬の光。
    それは伝わってくる。
    でも、もう読みたいとは思わない。
    多分。

全797件中 71 - 80件を表示

著者プロフィール

一九五二年、長崎県佐世保市生まれ。 武蔵野美術大学中退。大学在学中の七六年に「限りなく透明に近いブルー」で群像新人文学賞、芥川賞を受賞。八一年に『コインロッカー・ベイビーズ』で野間文芸新人賞、九八年に『イン ザ・ミソスープ』で読売文学賞、二〇〇〇年に『共生虫』で谷崎潤一郎賞、〇五年に『半島を出よ』で野間文芸賞、毎日出版文化賞を受賞。経済トーク番組「カンブリア宮殿」(テレビ東京)のインタビュアーもつとめる。

「2020年 『すべての男は消耗品である。 最終巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

村上龍の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×