何でも見てやろう (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (458ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061315839

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  • 小田実著「何でもみてやろう」講談社文庫(1979)

    当時なかなか海外に行くことが難しかった時代、ハーバードへの留学の帰りに著者が欧米・アジア22カ国を貧乏旅行。先進国での病根から更新国の悲惨な貧困を目の当たりにし、体験した現実をみたまま書いたベストセラー。日本の若者に世界の現実を知らしめたバイブルのような存在の著書。時代は経ち、30年以上も前にかかれたものだが、今読んでも新鮮さを感じるから不思議な本だ。

  • 旅を、その国のことを、「自分のこと」としてとらえること。

    客観的な知識として知るのではなく、そこに飛び込み、なんでも見ることで、自分を相対化していくこと。

    ひとつひとつの出来事で、考えること。

  • 98

    世界各地の根なし草たちとの交流、金と言葉に苦心する様をユーモラスに綴る。人種問題や貧困、西洋、アジア、日本をシリアスに考える一面も。

  • 若き日の小田実の世界旅行冒険記。不思議な事に、過去の世界の情勢の事が書かれているのに、全く古い感じがしない。どういう事だろうか?それはきっと、彼の旅行記のフォーカスが人間を本質的に見つめようとするものだからであろう。時代の変遷と共に、変わる物事もあろうが、人間はきっと変わらない。それがこの本を今の若者も惹きつけるものとしているのだろう。

  • 面白い!
    やはりこの頃の日本人は勢いがある

  • なかなかボリュームがあり、久しぶりに時間をかけて読んだ本。1950~60年代に書かれた内容なので、現代とは御国の事情が合わないところがある。が、相も変わらず『変わっていない』ところもある。『現在の世界情勢なら、どういう風に世界を見るだろう?』とちょっと考えながら読むと、新しい見方もできるかも。

  • 沢木耕太郎の『深夜特急』の旅のきっかけとなった作品。
    小田実が1958年にフルブライト留学生としてアメリカに渡り、北米→ヨーロッパ→中東→インドを経て日本に戻るまでの二年間の旅路を記す。
    1日1ドルの暮らしと各国のインテリ階級、そしてヒッピーたちとの付き合い。
    次第に「貧困」という大きな壁に引き寄せられていく著者の感受性がまざまざと伝わってきた。
    若さと哲学と刹那の熱情に満ち溢れた旅行記。

    現在との世界・日本の環境の違いにも驚かされる。

  • 高校生くらいの時に読んでたらよかったなあ

  • 著者の行動力、好奇心、生命力がとてつもない。
    旅において、やるべきこと、考えるべきことはこういう類のことなのかもしれない。
    貧乏旅行をするときは、参考書として使いたい。

  • 日本が高度成長期で若者が活気に満ちあふれた時代の本。著者の貧乏ながら旺盛な好奇心におもむくまま行動する様は本当におもしろく、当時この本がベストセラーになったということには大きくうなずける。当時と比べて日本も西洋もお互いの事がより分かるようになってきた。またインドを含む貧困国もその度合いがましになったように思われる。全てにおいて多分豊かになっているはずなのであるが、なぜか自分の中では当時をうらやむところがある。世界が段々せまくなり、たいていのことが予想がつく世の中になってしまったからであろうか?

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