投資家が「お金」よりも大切にしていること (星海社新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061385207

感想・レビュー・書評

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  • お金を使って、何をするのか?
    お金を通して、何を考えるのか?
    お金の本質を理解し、そこから見えてくる経済や仕事、会社や投資、世の中のあるべき姿を考える一冊。

    以下は、印象に残った部分。
    ・自分がお金を通じて社会に参加しているという意識、それに付随して責任が発生しているという意識が乏しい。つまり自分のお金のことしか考えていない。
    ★真面目とは、本気であり、真剣であり、誠実であること。そして「本質とは何か」ということを、しっかり考えること。本当に、真面目に生きている?
    ・社会貢献とは、新しい何かを作り出すことだけではなく、消費することによっても成し遂げられる。消費をすることは社会を創造することである。
    ・経済は互恵関係。まわりとの関係で私たちは生かし生かされているのだと認識することが経済を理解するうえで最も重要なこと。
    ★自他不二
    自分と他人を二つに分けることはできないという、大乗仏教の考え方。
    自分の喜びは他人の喜びにつながり、他人の幸福は自分の幸福につながる。だからみんなの幸せを考えることが、最終的に自分の幸せを考えることにつながっていく。
    この自他不二の感覚が強ければ強いほど、社会に対して何かしなければという意識が生まれてるくるし、具体的に寄付や投資といった活動に結びつきます。
    ★お金を時間も自分の人生も無意識に消費してしまって良いのか。自覚的に行動をするべき。
    ★私の成功とは、長期的な人間関係を築いて、人に奉仕をすることだ。by.ウィプロテクノロジーズC
    ・投資とは明るい未来をどう作るかということ。人を信じられるかどうかが投資家として生きるための最初の一歩。
    ・本当の安定とは成長し、変化すること。
    ★自分は、自分の人生をかけて社会に投資をしている、一人の投資家である。
     

  • 全体的に特に5章が印象的だった。藤野さんありがとうございました。

  • 日本の人に掛けているホントのお金の教養がここにある(ポジショントークなしで)

  • ほんとに素晴らしい。
    出来るだけ早い年齢で出会って欲しい本。
    投資の考え方がまるっと変わった。
    生活する上で、視点や視野がかなり変わった。

    今ある環境は、これまでに自分がしてきた選択の結果。
    今いることも、自分で選択している。

  • 本書の中で一番印象に残ったのは「投資とは今この瞬間にエネルギーを投入して、未来からのお返しをいただくこと」という部分でした。
    どうしても投資というとお金をぶち込むというイメージしかなかったのですが、前述のように言い換えられると「株以外にもいろいろなものが投資として当てはまるな」と実感するようになりました。
    そして、最後は「エイヤ!」と気持ちがすごく大事というのも書いてあり、「確かにな」と納得いきました。

  • 「お金の本質とか何か」が書かれているバイブル。作者の考え方や世界の捉え方が好きだし、希望を感じられる語り口に惹かれてしまう。

    この本を読む前と後では私の思考と行動は大きく変わるだろう。

  • ひふみ投信で有名なレオスキャピタルの会長兼社長の藤野英人さんが書いた本。カンブリア宮殿にも出演しており、ファンドを作った当初から5倍位の価値になってるファンドを運営。
    日本人の多くが持つお金=悪というイメージを変え、投資というものは何かを伝えてくれる本。
    商品、サービスの先に何があるのかを考え、投資(購入、体験)をする事が大切。自分がどんなサービスを受けたいのかを考え、受けたサービスに対して、感謝の気持ちを持つ。良い商品が売れ、社会全体が明るくなる事が理想の姿。自他不二の精神。

    会社を見る上で財務、マーケティング、ブランディング、人事マネジメント、コンプライアンスが、どうなっているのかを再意識しようと思う。
    アニュアルレポート、決算短信、有価証券報告書

  • お金、経済の面から人生とは、生きるとは、社会とは、今の日本の在り方とは、著者が感じとることがかかれている。

    低評価を、つけている人は、いわゆる投資のノウハウ本を読みたかったのに、心の豊かさを持つことを突き付けられて、反射的に反発しているのではないか。

    また、時間を置いて読みたい。

  • この本に書かれていること、ほぼほぼ同意です。
    私が今まで抱いていたモヤモヤを、明瞭に言語化してもらえたように思えました。ずっと積ん読してしまっていたので、もっと早く読んでおけばよかった。

  • お金とか投資の本ですが、何か心動かされる内容でした。

    トイレ掃除の女性のお話は良かったです。
    誇りを持って仕事に取り組んでる彼女こそ
    著者は投資家だと
    株式投資してるわけではないけど
    自分の仕事にエネルギーを投入して、給料だけでなく世の中から色々なお返しをもらってる
    (こうやって人に感謝してそれを伝えることができる著者の人柄もすてきだなと思います)

    投資はお金で利益を得るだけでない
    こうやって感謝されたり、技術を磨いたり、人間として成長できる、未来からのお返しをいただくことこそ投資家
    お金でなくてエネルギーをやり取りすることだと

    投資のイメージや考え方が少し変わります。

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著者プロフィール

投資家、レオス・キャピタルワークス株式会社代表取締役会長兼社長 最高投資責任者。1966年富山県生まれ。国内・外資大手投資運用会社でファンドマネージャーを歴任後、2003年に独立しレオス・キャピタルワークス株式会社を創業。特に中小型株および成長株の運用経験が長い。一般社団法人投資信託協会理事。著書に『投資家が「お金」よりも大切にしていること』(星海社)『14歳の自分に伝えたい「お金の話」』など多数。「お金」や「投資」を通して、株式会社や日本社会、世界経済のあるべき姿を模索し続けている。投資教育にも注力しており、東京理科大学上席特任教授、早稲田大学政治経済学部非常勤講師、叡啓大学客員教授も務める。2022年4月付けで小学生のレウォン社長が起業した株式会社polarewonにて、取締役チーフニコニコオフィサーに就任。

「2023年 『投資家がパパとママに伝えたい たいせつなお金のはなし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

藤野英人の作品

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