- Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061492394
感想・レビュー・書評
-
超絶学問
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
男色=硬派
女色=軟派
・・・そうだったんだ -
戦国時代から明治までの武士の同性愛の歴史。
同性愛というのは決して歴史の浅いものではない。戦国時代から江戸中期にかけて、その後しばらくは下火になるも、江戸末期から明治にかけて再び流行し、大正時代には廃れていった。忠義や義兄弟という言葉に隠れて男色は確かに武家社会の中に習慣として存在したことがこの本を読めばよく分かる。しかもそこには結婚や元服など、様々な要素が関係している。
どうもこういったことは日本独自のものらしい。これはとても興味深いことだ。
性からはその社会がよく見える。 -
ところどころ、話が脱線するきらいはあるものの。
なかなかセンセーショナルな題名にも関わらず、内容は至って真面目であった。
男同士の友情を超えた愛情。
それが、安定を望む江戸幕府転覆の起爆剤になることを恐れたお偉いさんが、意図的にその風習を信じた……という感じで合っているだろうか? -
日本の男色のエピソードは他の本でも触れたりはするが、それを専門的に扱っている本書は非常に貴重であり、中世に新しい光を注ぎ込んだと思う。
現代人からすると、非常に判りにくい男色の世界を丁寧に解説。
男同士の青春時代のきらめきから、バイセクシャルともとれるバランスのとれた性生活など、その幅広さを読むにつけ、昔の日本人は今より自由だったなと感心。
男同士のほのかな想いから、湧き上がってくる性欲まで、人によっていろいろだろうけど、そんな男同士のロマンスもシーンとして知りたいと思いました。
男同士のドラマをストーリー的にもっと解説してくれたら、もっと面白かったのだけどな・・・。
非常に勉強になりました! -
ネタで買ったんですが結構面白かったです 序章には少し共感した
-
氏家さんとは気が合いそうな、気が、してしまった。
-
主従や義兄弟の関係の濃密さが、エロス・性愛を匂わせる。
「衆道」と聞くと「男色」と連想してしまうけれど、二人の関係の根本にあったのは強い精神的な結びつき=絆。
お互いが特別だから心も身体も愛したいと思うのだろうし、時には嫉妬や刃傷沙汰になる時も…男同士の恋は命懸けだったんだね。
今では同性愛とかゲイとかBLなんていって、なんだかオープンでカジュアルな感じになっているけど… -
帯ソノマンマ。