現代建築に関する16章 〈空間、時間、そして世界〉 (講談社現代新書)
- 講談社 (2006年11月17日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061498679
感想・レビュー・書評
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椿昇展から興味を持ち。建築について少しずつ理解を深めていきます。090418
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現代建築史。
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建築を語る。その行為ってすごい。なぜならば何千年の歴史を経て、現在があり、その歴史上の背景を抑えてから、現代を見て話をしないといけないから。ま、つかどんな学問でもそういうもんなんだと思うんだけど。現在を印象だけで、流行だけをさらって話すことは可能だけどさ。
現代人は現在の情報量に翻弄されて、一つを突き詰める情報整理に慣れてない。さらに加えて情報発信元への不信感も伴って、その情報を完全体として捉えていない。かつての伝承への信頼度とは比べ物にならないだろう。
そんな中で、五十嵐さんへの賛否両論あるけれど、ここでこのタイミングで読めたのは良かったなぁ。ようやっと少し歴史の中での「今」が、自分が色んな情報にまみれる中で芯が出来てきたもんだから。何が正しくて、的を得てるかが、何がすごいのかがわかる気がする。
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1章ごとが短い。
とはいえ、写真(モノクロだけど)を使っていたり、
短いがゆえのとっつきやすさから、
なんとなく興味があるんだよねって人は読むといいです。 -
11月30日購入。
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マニエリスムやメタボリズム、ヴェンチューリ等の話に触れながら建築について読み解いている。この著書は専門用語が至るところに出てくるから、言葉の意味を知らないと読むのに苦労する。レム・コールハースと伊東豊雄の比較は面白かったと思う。
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現代の建築に関するキーワードが多数紹介されている。全体を見渡せます。
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まず16章の区分けがいかに建築が多様性を持っており、様々な事象とパイプでつながっているかを物語っている。また多くの建築家の紹介を交えながら、分かりやすい文体が非常に心地よい。
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本書は、現代建築を考える上で重要なキーワードを16章のチャプターに分類して記述されている。建築と性、建築と資本主義、建築と情報化社会、建築と思想、建築と文学・映像、など、本書は僕にとって、様々なテーマが喚起される契機となった。
また、時間軸で建築を考えることの契機ともなった。 -
身体、レム、スーパーフラットなど、現代建築に関するトピックがまとめてあり、建築を考える上でのヒントが得られる。