クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061822337

感想・レビュー・書評

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  • ライトノベル読んだの、久しぶり(10年ぶりくらい)。
    新書で本買ったのも久しぶり。
    ふだんならライトノベル&新書はあたしの守備範囲外なのですが(マンガは好きだけど、「絵がある小説」はキライ。新書は値段高い)、笠井潔の『探偵小説と記号的人物』で、清涼院の影響を受けた作家の代表に
    西尾維新が挙がってたので、これは読んでおくかと…。

    清涼院はキライなんだけど、同じように「清涼院の影響を受けた作家」として紹介されている舞城王太郎は好きだし(作品によっては好きでないモノもあるけれど、全体として)、ミステリーファンとしては、やっぱ紹介されている作家や有名な作家は一度は読んでみるべきかと思って。

    で、感想です。
    あたしこれ、けっこう好き。
    シリーズ4作目以降はミステリー要素はないらしいけれど、この作品は、あたしの中では断然「本格」。
    「脱格系」じゃないじゃん! (←これは笠井潔の命名)
    ちなみに、舞城の『煙か土か食い物』も、文章のテンポのよさは常軌を逸しているものの、ミステリーの形式としては本格、とあたしは思ってます。
    というわけで、話は飛んだけど、この本、ミステリーとしてもけっこうおもしろかったです(「Q.E.D.」ってほど完璧な証明はできてないと思うけど)。

    でも、一番おもしろかったのは、主人公のさりげない、断片的な思考(ただ、その思考に付随する「戯言」って言葉、言葉の使い方として、ちょっとどーよ?)。
    あたしは基本的に、知識のある人や、物事をきちんと(原則として「客観的に」)考えられる人が好きなのです。

    で、そんな中で、1コだけ気になること。
    「なぜ人を殺してはいけないのか」。
    主人公は、「そんなのに理由はない」って言うけれど、それは微妙。

    社会学は当たり前に語られることが、なぜ当たり前とされるのかを問う学問だから。

    そして「人を殺してはいけない」という規範は、確かになくてはならない規範なわけだけど、世の中には、なくてもいい…というか、正確には、その規範があることが人びとの生きづらさを生み出す、という規範もあるわけで。
    なくてもいい規範を「当たり前のことだから」として、人に強制することは暴力以外の何物でもない、と思うわけです。

    というわけで、あらゆるものごとは、それが成り立つ「本当の理由」はわからなくても、理由を考える、その姿勢こそが大切だと思うわけです。

  • 友人談『ラノベ風ミステリ』

  • 中学生の時に図書館で借りて読んで、ショックを受けた本です。
    ラストのどんでん返しにもびっくりし、記述トリックに騙され、探偵役に驚きました。
    いーちゃんは自虐的だけど、ものすごく優しくていいひとだと思います。
    玖渚ちゃんとのコンビがとても可愛い。
    充電のシーンなんてもう悶えます。

  • 鴉の濡れ羽島に集められた五人の「天才」。
    そのうちのひとり、玖渚友(くなぎさとも)の付き添いとして、“ぼく”はやってきた。
    そして、事件が起きる。

    きゃ~、西尾維新!ついに読んじゃう!
    ファウストで初めて名前を見てから気になっていた作家さん。
    だいぶ時間が経ちましたが、相変わらず興味はあるので、いよいよ!という心で読みました。

    一個一個の文章がすっきりしている。
    感想も一言で表すのならば、「面白かった!」です。
    『このライトノベルがすごい!2005』(宝島社)で二位にランクインしているこのシリーズ。

    主人公のいーちゃんがけっこう悩める少年というか、人間らしい感じがしていいです。
    友の無邪気なキャラクターも可愛くて良かったです。

  • 西尾先生デビュー作。当たり前ながら当然のこととして、普通に、違和感なく面白い。最後に全部ひっくるめて、ちゃぶ台返ししちゃうような展開はホント素晴らしい。

    この次の話には人間シリーズの人識さんが出てくるみたいだから、それもぜひ読みたい、読まなきゃ!

  • 話は強烈で、キャラクターが魅力的だった。
    西尾維新にハマるきっかけになった小説。

  • 戯言シリーズ第一巻。

    まるで漫画を読んでいるかの様にすらすら読める。
    言葉遊びが面白い。

    最後のどんでん返しには主人公同様にひっかかった。

  • 面白いと評価されていたので購入してみましたが、読了後心に残るものはこれといってありませんでした。

    漫画のような奇想天外な面白さで、キャラクターはそれぞれ癖が強くて楽しめました。

  • 図書委員のひっさです。西尾維新さんの戯言・人間シリーズにハマってます!!その中でも零崎人識がかっこよくてかわいくて惚れちゃいます(笑)
    このクビキリサイクル青色サヴァンと戯言使いでは、残念なことにお気に入りの人識君は出ません(涙)
    ですが戯言シリーズの第一巻として、お勧めできるドキドキする内容だと思います。
    この本を読んでみて西尾維新さんの作品たちにのめりこんじゃってください(笑)

  • タイトルが素晴らしい。

    2013.03 再読

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著者プロフィール

1981年生まれ。2002年、『クビキリサイクル』にて第23回メフィスト賞を受賞してデビュー。デビュー作を含む「戯言シリーズ」は若い読者に大人気となる。2006年刊行の『化物語』は〈物語〉シリーズとしてシリーズ化され、アニメ化・ゲーム化され様々なメディアミックスが行われている。矢継ぎ早に刊行するすべての本が常にベストセラーとなり、当代随一の「物語師」として活躍中!

「2014年 『「偽物語」PremiumアイテムBOX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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