- Amazon.co.jp ・本 (608ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061823068
作品紹介・あらすじ
「苦しさを感じるなら、僕なんて愛さなくていいんだ」。聖書/『創世記』/『ヨハネの黙示録』の見立て連続殺人を主旋律に、神/「清涼院流水」の喇叭が吹き荒れる舞台で踊りつづける超絶のメタ探偵・九十九十九の魂の旅が圧倒的文圧で語られる。"世紀の傑作"はついに王太郎の手によって書かれてしまった!「ハァレルゥヤ」。
感想・レビュー・書評
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うん。わからない。
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あんまりグロかったので大分とばしてよくわからないまま終わってしまった。
舞城王太郎作品は三冊目だけれど、最初に読んだ淵の王が一番好き。
よくわからない読後感も、わからないのにものすごくうまいと思わされるのもこの人だけだと思う。私の知る限りでは。
ピエールマッコルランの流れをくむ実験文学集団にはいってそう。言葉汚いしね。 -
清涼院流水作品読んだことないし、ほぼ意味不明。
舞城作品ではおなじみの感想。
連作短編集のようにも読める。 -
清涼院流水関連には、もうあまり近寄らないほうがいいかもしれない。自分の中の何かがそう訴えている…。
清涼院流水のJDCシリーズに出てくる、九十九十九というキャラクターが主人公です。JDCシリーズと言いっつ、コズミックとジョーカーという最低限のものしか読んだこと無いんだけれど、「材料が揃えばすべてが分かってしまうというメタ探偵」であり、「美しすぎて素顔を見るとみんな失神する」っていう非常識の塊みたいな探偵。
で、
この小説は、そんな九十九十九の半生、が書かれた小説、が九十九十九のもとに毎回送られてきて、その回ごとに九十九十九の置かれている設定が違って、ていう、書いてるだけでメタメタ頭痛が痛い感じの本なんですが。
ところどころにね、九十九十九の悲しみとかね、人を愛したい気持ちとか、自分の真実を知りたい、逃げ出したい、そんな葛藤とかね、面白みがないわけじゃないんだけれど。でも、ジョーカーとコズミックの九十九十九と、この九十九十九が私の中で噛み合わなくて、じゃあ九十九十九って何なの、みたいなそういう迷宮から抜けられなくなってね、もうだめだ。
ああ、もうだめだ。
なんとなくでしか掴めなかった。 -
くるくるするようなお話でした。
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ぶっとびすぎてて逆に面白かった
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日常じぶんが何にリアルを感じて,何に感覚が刺激されて,どういうふうに感情が沸くのか,そういう無意識の部分をむき出しにして ほらって 見せつけられながら,これでもかっ!これでもかっ!って畳み掛けられるストーリー展開にへとへとになった.なんだろう,文字を読む以外の部分もものすごく使った気がする.
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「苦しさを感じるなら、僕なんて愛さなくていいんだ」
ああああああああああああああああ!
清涼院流水「JDCシリーズ」トリュビュート、『九十九十九』。旧約聖書、ヨハネ黙示録による見立て。見立てによる見立て。マトリョーシカのような章立てで全体が構想されている。正直、これがオリジナルじゃないかって疑う位、舞城色が色濃い。もうメタもメタ。
仮に、もし、三つ子が生まれたら、その名前を≪寛大≫≪誠実≫≪正直≫という名前を付けようと本気で考えている。嘘。
アーメン。賛美、栄光、知恵、感謝、誉れ、力、威力が、世々限りなく私達の神にありますように、アーメン……、