空の境界 上 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061823617

感想・レビュー・書評

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  • 思えば出会いは小学生のときだった。

  • 第1章から初見では分かりにくい叙述トリックとこの上巻では章ごとに時系列がバラバラなので、予備知識なしで読むには難易度が高い。
    型月ワールドを理解すれば面白く読めるタイトル。

  • これほどカテゴライズが難しい作品も珍しい。ライトノベル、伝奇、クソ長い詩、果ては奈須きのこの脳内妄想だだ漏れ作品ともとれる。正直、作風は中二病チックで好きじゃない(ブギーポップに似た感じがある) それでもこの作品の持っている「読ませる力」はすごい。話に一筋通ったものがあり、それを死、存在、認識、言語とかそういったものを通じて読者に経験させてくれる。それこそまさに「」であり、「境界」である。
    読み終わったあと苦手意識のせいで、この作品を長らく積んでいた自分に少しだけ後悔した。

  • 2013年10月読了。

    何年か前に友人に勧めれられて。
    映画を見たので、もう一度読みたくなり再読。

  • 多少グロテスクな表現もあるけど全体的に感じる圧倒的な透明感
    独特の詩を読むような文章(まわりくどいとも言う?)だけど
    私はそれが大好きだ!

    使われる言葉全てに意味や伏線があるので一語も読み飛ばしできない
    時系列がばらばらなので何度も読み返しながら意味を咀嚼して
    じっくり世界観にひたれば読後の余韻もひとしお

    2回読んだら伏線や時系列がすっきりわかるのでさらに良し

  • 私の中2病のスタート地点。
    映画の梶浦さんの音楽がたまらない。

  • 友人から借りて読了。
    一年以上かかった、気がする。内容が非常に難しいので、感想もまとまりがない。出来る範囲で書き残すことにする。



    二年間の昏睡から目覚めた少女・両儀式。彼女は記憶喪失と引き換えに、”直死の魔眼”を手に入れた。浮遊する幽霊、生と死の螺旋構造、残留し続けるありもしない痛み、両儀式における殺人の定義。

    読み始めてから感じるとは非常に難解だということ。橙子や式、幹也を借りて語られる真実や考察は、どこか京極夏彦を思わせる。不明瞭で不可解な『怪奇』というものを、作者の奈須さんの解釈が語られ、その内容こそは興味深いものが多く楽しめる。

    そして最も注目してしまうところは、90年代独特の特異な趣向が光る設定だろうか。魔術師、直死の魔眼、現代では纏う人が少ない着物を纏った、中性的な少女。どれも安易に表現するなら、いわゆる厨二と呼べる、特異性。異常性。厭世的な思想と、非日常感だ。
    そもそもファンタジーなるものは大昔から存在しているのだから、改めて非日常感と言葉にし直す必要もないが、それは少なくともオタク・カルチャーやサブカルチャーに影響を受けているものだろう。
    そしてそれらは必ず血を見ることになる。血に端を発する存在が、それらを日常、あるいは式から見た幹也のいる世界・普遍的で凡庸な生活とは切り離している。
    そしてそれらの要素が絡みながら、時折触れあい、混じり合い、交差し、衝突しながらも物語を進めることができるのは不思議なくらいだった。本来不定形だったり物語の中で重要な要素として完璧に機能するのは難しくなる。

    その中で荒耶宗蓮という人物は、『空の境界』の中で最も重要なある意味元凶でありきっかけであり、両儀式と同様に不可欠だ。それは章題の《境界式》に度々持ち上げられたことからも歴然としている。

    上巻に収録され、式が出会うことになる怪奇は《俯瞰風景》と《痛覚残留》、そして全ての元凶を終結させる《矛盾螺旋》だ。式とは対比的な霧絵や藤乃は、意図的ではなくとも大量殺戮者たちだ。その点《矛盾螺旋》で登場した巴の特異性が際立つ。《矛盾螺旋》は終結を見せぬまま、下巻へと引き継がれた。両儀式の物語の周縁部分であって中心は意図的に回避され、それらの回答や判明は下巻で待つことにする。
    ちなみに解説の山人と偽史の想像力、また文学作品を絡めた怪奇小説に関する解説は、これまた難解だったのが興味深い内容だった。

  • 今改めて読むと、中2病がヒドい笑

  • 2年間の昏睡から目覚めたのち、「直死の魔眼」を得た両儀式が関わっていく、非日常の物語。二重人格に魔術に人形遣い、異能力バトルと魅力的な要素満載。ただ中盤の盛り上がりが凄すぎてラストが小粒に思えてしまったのがやや残念。

  • 巻末の解説を挫折してしまった。何かおかしい。

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著者プロフィール

ゲームシナリオライター・小説家。ノーツ所属。シナリオを手がけた主なゲームに『月姫』『Fate/stay night』『Fate/hollow ataraxia』など。小説作品には『空の境界』『DDD』『月の珊瑚』などがある。

「2022年 『空の境界 the Garden of sinners(11)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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