暗黒館の殺人 (上) (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (658ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061823884

感想・レビュー・書評

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  • 約6年の歳月をかけて綴られた、「館」シリ―ズ7作目。

    ダリアの日・シャム双生児・人魚の肉・血液型・記憶、etc…
    今までの館シリ―ズと比べると、ぐっと耽美的な要素が強いです。
    巨大で陰鬱な、黒と紅の色だけに染まった館が
    綾辻さんらしい筆でとろりと削り出されていきます。

    過去シリ―ズへのブリッジも憎いし、 館シリ―ズの中では最も世界観が好みでした。
    自分が館の中を歩いているような感覚になって
    真夜中に一気読みするのが楽しいと思います。

  • 冷静な第三者たる鹿谷角実や江南孝明の影が薄いせいもあって、既刊の館シリーズに比べて少々オカルティックな雰囲気が強い。オチがオチなので、評価は賛否両論分かれるだろうなあ、という印象。物語そのものは物凄く面白かったが、いわゆる「探偵小説」を期待して読むと、肩透かしをくらうかもしれない。どんでん返しがミステリのキモだと思っている私としては、この物語を「本格推理小説」と言うのにやぶさかではないのだが。

  • 人物が描けていないのにこの長さと登場人物の多さは頂けない。外側から情景を描写するだけで内情を描いていないものが小説といえるのだろうかと考えてしまった。

  • ひたすら長い

    その長い話の中での人物紹介とか山も谷も無い話の辛さ

    綿菓子を作る過程に例えればいいのかな
    兎に角いろんな断片を巻きつけていくのが上巻だったのでしょう

    通路を右手に曲がった先の扉~とか
    会話の途中で別の用件を入れるとか
    煙に巻こうとしてあの手この手って感じでしょうか
    兎に角つらい

    下巻で盛り上がる事を期待します

  • 長い。とにかく長い。
    綾辻さん自身も長いと言っている(笑)
    この長さの意味が下巻でわかれば良いのだけど。

  • ずいぶん昔に館シリーズを読んで以来です。
    謎が多くて全部解決されるのかな。

  • シリーズ終盤。どんどん分厚くなってきた

  • 長い……。
    まあでも最長、人狼城の恐怖には及ばない。
    鹿谷門実はどこででてくるのだろうか。

  • このひとの、謎解きじゃない部分での騙しが好きなんだと思う、私は。
    綾辻作品の既読者にはわりと読みやすい?展開というかトリックだったのではないかと思うのですが、それでもこういう端々で「えー!そうなの!?」と思わず声を挙げさせられてしまうのが楽しい。
    ある意味8年かかったのが分かります。綾辻エッセンスには以前ほど心ときめかなくなってしまいましたが、それでも十分堪能できる巨編でした。(吸血鬼と永遠の命には問答無用で食指が動く。)

  • ひたすら我慢の一冊…。とにかく長い。一ヶ所だけ山があるもののそれ以外は特に盛り上がりもなし。ただ結末に向けてこの世界観は非常に重要だったんだろうなと(・∀・)ノ各々のキャラは好き☆彡

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著者プロフィール

1960年京都市生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院博士後期課程修了。87年、大学院在学中に『十角館の殺人』でデビュー、新本格ミステリ・ムーヴメントの契機となる。92年、『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。2009年発表の『Another』は本格ミステリとホラーを融合した傑作として絶賛を浴び、TVアニメーション、実写映画のW映像化も好評を博した。他に『Another エピソードS』『霧越邸殺人事件』『深泥丘奇談』など著書多数。18年度、第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。

「2023年 『Another 2001(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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