暗黒館の殺人 (上) (講談社ノベルス)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (658ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061823884

感想・レビュー・書評

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  • 九州の山深くに存在するといういわくつきの「暗黒館」のうわさを聞き、現地へと赴く江南くん。
    館へと辿り着き、その塔に登って・・・そこで突然の地震。彼は塔から転落し・・・・

    綾辻行人「館」シリーズ最新作。
    これまでの集大成的な印象が強く、最終作・・・・というわけではないようです。
    正直、このところの館シリーズはなんというかそれほどでもなかったので。わたくし的に。今回はボリュームは非常に多いけどどうなんだろうな~・・・と読み進めたら・・・いやおもしろいわ。かなり夢中になって最後まで読了しました。
    「宴」の真相など、わりとすぐに察知できるものもあったのでどうなんだろうなと思ってたんですが・・・なんていうか細かい感想書くとあっという間にネタばれになるというレビューなかせw

  • これぞ本格! 謎の館に不可解な「宴」、過去の事件……。語り手である中也君は何故選ばれたのか? 館で何が起きているねか? 謎に謎が重なるミステリー。

  • 一度途中で挫折したけれど、リトライして読了。男の子の視点が入ってくるあたりからぐいぐい読みやすく。ダリアの日ってなに食べさせられたんだろう。

  • 長い。ひとつひとつの描写が丁寧。動き出したと思ったら急展開が次々に訪れてくる。長いから解決に向けて覚えておく必要なものも忘れてしまってる。下巻が楽しみ

  • ※この本は途中で挫折しました


    導入が、ながい!!!
    いつまで経っても事件は始まらない上に記憶が一部曖昧なキャラが二人登場するが、その回想シーンがしつこいを通り越してもうウザい。視点役の変更も頻繁に起き、そのたびに映画ハリポタのふくろうのような演出がいちいち入るため鼻につく。映像ならまだしも小説でそんな演出は不要。

    冒頭では厭世的で物静かだった主人公が途中から他人の家庭事情についてぐいぐい質問したり、客人にもかかわらず館内をあちこち覗き回るのも気になる。キャラに人格があり、それに沿って行動しているわけではなく、『読者に情報を開示するために作者の都合に合わせて動かされている』のが見え見えだ。

    うんざりして途中から飛ばし読みし始めたが、ふと気づいた。
    「推理小説で飛ばし読みしたら推理できないだろ」
    一人目が死んだところで我に返って表紙を閉じた。
    なおこの時点で通常の文庫1.5冊分ぐらいは読了している。

  • 感想は下巻にて。(長い!!!)

  • あまりの厚さに立ててみたところ自立したよね笑

  • シリーズを順番に図書館で借りて読破中。
    本の内容以前に、最初に本を見た時は思わず笑み。分厚い。この厚みは久々。読んでも読んでも終わらない。すごい読み応え。
    この館シリーズ。今までのイメージは、登場人物の人となり、生い立ちを詳しくどうのこうのはあまりない。トリックがとにかくメイン。
    だったのが、さすがにこのボリューム。相変わらず多い登場人物を丁寧に描写。人間模様や建物も細かく説明。時折、補足の絵や家系図、謎の整理に助けられつつ、この長文でもどんどん引き込まれ、すいすい読める。
    中村青二が影響を受けたヨーロッパの建築家の名前や、あの時計、あの画家の絵。これは、シリーズを順番に読んできたからこそ楽しめる部分が多い。
    肝心の中身は、もちろん面白い。私的にはちょっと小難しい単語も多いけど、それがまた雰囲気を上げる。
    江南の母親とのやり取り等出てきたので、今回の主役かとおもいきや、記憶を失っちゃうし、中也も一部記憶喪失。玄児も小さい頃の記憶がない。この辺がキーなのか?ダリヤの宴とか、すごく気になる肉の描写をしておいて、今の時点では何か分からない。
    館の住人も異次元。双子ちゃんや清の存在は、この隔離された家系ならではなのか。この家系だから隔離生活をしているのか。
    今回は、この館の中の出来事だけでなく、そこに迷い込んだ普通の男の子もいて、最後の最後、見つかっちゃうし、続きがすごくすごく気になる。

  • とにかく長く分厚い650ページの2段組ノベルス。それでいてまだ上巻。

    登場人物も多くそのほとんどは奇病、奇形。されに記憶喪失にかかっているのが3名。舞台は湖上に建てられた暗黒館(それも東西南北の4館)。これまでのシリーズのアイテムがそこかしこに出てきたりもしてサービス満点。

    ・ダリアの宴と、あの料理は何なのか
    ・惑いの檻とは
    ・18年前に起こった殺人事件の謎、人間消失とは
    他にも多くの謎があり、作中の人物によれば下巻ですべて解決されるだろうとのこと。楽しみにして読もう

  • ※2008/10/13 ブログより転載

     熊本の山中奥深く、湖に浮かぶ小島に建つという暗黒館。
     資産家・浦登家が所有するこの漆黒の館は、地元の人々曰く「良くないものが棲む」と言い、近づくことを憚る禁域とされている。
     出版社に勤務する江南孝明は、一人暗黒館に向かう。彼が暗黒館に向かう理由・・・中村青司。
     江南が関わった殺人事件の舞台となった幾つかの館の設計者が、この暗黒館にも携わっていたと言う。
     稀代の天才建築家が関係する館で、またしても忌まわしい連続殺人が発生する。
     私「中也」は浦登家の長男・玄次に招かれ、玄次と共に暗黒館を訪れた。
     中也は、暗黒館の当主で玄次の父である浦登柳士郎に認められ、浦登家以外には席に着く事が出来ない「ダリアの宴」に出ることを許される.
     謎の宴「ダリアの宴」に出てからというもの、この一族の暗部を垣間見、そして自分自身も「ダリアの祝福」の呪縛に巻き込まれていく。
     そして館では、一人、また一人と惨劇の被害者が増えていく。
     江南自身も、十角の塔と呼ばれる施設から墜落し、記憶を失う。
     記憶が戻った時に、江南の前で連続殺人と、浦登家に宿るダリアの秘密の全てが暴かれる。
     そこには驚愕の事実が!

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著者プロフィール

1960年京都市生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院博士後期課程修了。87年、大学院在学中に『十角館の殺人』でデビュー、新本格ミステリ・ムーヴメントの契機となる。92年、『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。2009年発表の『Another』は本格ミステリとホラーを融合した傑作として絶賛を浴び、TVアニメーション、実写映画のW映像化も好評を博した。他に『Another エピソードS』『霧越邸殺人事件』『深泥丘奇談』など著書多数。18年度、第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。

「2023年 『Another 2001(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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