Θ(シータ)は遊んでくれたよ (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
3.23
  • (53)
  • (165)
  • (689)
  • (40)
  • (4)
本棚登録 : 1948
感想 : 195
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061824317

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 口紅でθとかかれた自殺とされた遺体。次々と同じような遺体がでる。その真相を追う。G-2。
    不確定要素がおおく推理でおわっている。裏づけはエピローグで固めつつある。
    伏線がそうとう増えた。

  • シリーズだけあって仄めかした感じで終わっているのね。
    物語としては面白かった。
    理屈っぽくて疲れる部分もあるけど、その理屈っぽさが実は結構好きで読んでしまう。

  • シリーズ2冊目にして早くも、「いちいち説明しなくていいし、っていうか、むしろ説明して欲しくないし、伏線も回収しなくていいし、真賀田四季の名前が出てきたけど、何なら、事件と全然関係ないっていうオチでもいいよ!」という境地に至る。

    [ 事件メモ:遺体にΘの文字 ]

  • 長編小説。Gシリーズ第2巻。登場人物はほぼ同じ。他のシリーズを読んでいないと登場人物たちのバッグボーンや相関図の知識がないので、たぶんファンならここが面白いんだろうな、と思えるシーンも、ただの意味不明な伏線に過ぎなくなる。でも推理は純粋に楽しめる。連続する飛び降りは自殺か殺人か。すべてに共通するシータの記号が謎を深めるが、後半の解決シーンは人間臭くて納得。個々の裏事情(動機)には言及しないので、事象だけの解決であるが、それはそれで面白い。

  •  どうやらこのシリーズ、Gシリーズというらしい。ギリシャのG? おそらく他のシリーズと同じように十作で終わるんだろうけれど。
     Gシリーズ第二弾。探偵役は海月くん。クラゲ、と読むのだけれど、始めにルビがふってある部分以外、ずっと「ウミヅキくん」と読んでた。まぁ、よくあることよね。
     飛び降り自殺した男の額に口紅で「θ」(ギリシャ文字のシータ)が描かれていて、その後も、身体のどこかに(あるいは身に付けていたものに)同じマークが描かれている自殺者が相次ぐ、というもの。
     ロジック、ってどこにあったのかしら、とちょっと首を傾げる。トリック(みたいなもの)はあったと思うけれど、結局最後に海月くんが語ったものってほとんど推測の域を出ていないと思う。こう考えれば筋は通る、みたいな。S&Mシリーズの頃のロジックは欠片もない気がする。
     θってのが何を意味しているのかやっぱり分からなかったしね。このシリーズ、そういう方向で進むのかしら。ラスト二ページくらいも意味不明。パソコンサイトの存在なんて、すっかり忘れてた。結局はどういうこと? つまり「一番初めに死んだ男」の自殺原因ってのは「そのパソコンサイトにある」ってことか?(空白ネタバレ反転処理)
     どうでもいいけれど、θ。「シータ」とカタカナで書いてあるところも結構あって、登場人物がそれを口にするたびに、高柳の頭の中では飛行石持ったおさげの女の子が「パズー!」と叫んで仕方なかったです。
     今回の引用はJ.S.ミルの『自由論』。このシリーズ、ラストはプラトンやソクラテスといった古代ギリシャ哲学者からの引用で終わるんじゃないのか?
     抜粋。
    「いえ、私が話すのをやめても、考えるのをやめても、殺人者には無関係ですから」
     まったくもってその通り。ただし、それが殺人事件であるという前提のもとでなら。

    05.05.14

  • 図書館で借りた本。

    シリーズの2作目。
    このシリーズは、確定しないままに終わるので、スッキリ感がない感じです。



  • 作中で海月が犀川っぽいと言われていたけれど、「加部谷は萌絵のよう」とはならないんだよなあ。
    意識している時点で。ってことなのかな。
    あれだけ濃い面々を見てきたあとに比べられるC大三人組はかわいそうだ。
    それよりもなによりも気になるのが赤柳探偵の正体。
    練無か森川君っぽい気がするんだけど違うかな。

    ミステリ部分に関しては、Φはあくまで一つのピースにすぎないと理解しているので、今のところなんとも言えない。

  • Gシリーズ第2弾。

    自殺かと思われた死体に、口紅でθの文字が記されていた。

    動機とトリックの結びつき方をひねってある。受け入れられなければ、このシリーズからは置いていかれる。

  • 再読。平成17年でした。
    萌絵と犀川先生の会話がいい。
    会話に入る「えっと」すごくいい味。
    うまいなー。

  • ちょっと良く分からなかったけど、なんとなく面白かったと思う…うん。

全195件中 31 - 40件を表示

著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

森博嗣の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×