- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061828728
感想・レビュー・書評
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メフィスト賞、しかし本格。
館モノでクローズドサークル。
というか円形の建物はそりゃそうなりますよね。むしろ何故、天才達が疑わないのか問いたい。
伏線、トリックをこれでもかと提示してきっちり回収。
吃驚はないけど、満足。うんうん。
十和田先生が微妙に凡人な印象なので、シリーズ化するならば変人度をあげてほしい!
たぶん次作の双孔堂の殺人も読む!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
メフィスト賞受賞作にしては正統派本格…?
全体としては、新本格、メフィスト賞で育った人が筋の通った本格を書こうとすればこんな感じになるんじゃないかな、って感想を覚えた。
序盤でかなりの地雷臭がしてかなり読み進めるのに時間がかかったが、読み終わって見ればまあ及第点。
どうして地雷臭がしたかというと、とにかくチープさプンプンだから。設定や人物造形、描写など、とにかく至るところに安っぽさを感じる。天才が全然天才に見えないあたりなど。
それでも、展開やトリック、さいごのどんでん返しはしっかりしているので、最後まで読めばちゃんと形になっていて安心。人によっては最後を蛇足に感じるかもしれないが、まあ別にこれはええちゃうかな。 -
つまんなそ~と思って読み始めたが、流石はメフィスト賞受賞。読んでいくうちに引き込まれた。
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”眼球堂の殺人 The Book”周木律著 講談社ノベルス(2013/04/04発売)
・・・天才建築家が立てた巨大な”眼球堂”。そこに招待された各界の著名人たち。そこには放浪の数学者十和田と十和田を追うルポライターの陸奥がいた。異形の建築物”眼球堂”に驚く招待客達。そして惨劇の幕が上がり出す・・・。
・・・第47回メフィスト賞受賞作。タイトルに偽りなしの舘ミステリー。図説付き!
やっぱり大掛かりなトリックは楽しいですね。
おっと、読者への挑戦状もあり。
盛りだくさんの一冊でした。
・・・続編”双孔堂の殺人”が2013年夏予定。”湖畔に立つ、二つ孔の建物で起こった殺人事件。
その犯人とされたのは・・・十和田先生!?”だって。ちょっと微妙そうな予告。(笑) -
第47回メフィスト賞受賞作。あらすじ、設定、展開、トリック、真相、人物配置――どれを取っても王道の新本格。作者の読んできたもの、読みたいものが還元されていることが凄く伝わってくる反面、真新しさやキャッチーさに欠けるのもまた事実です。21世紀も10年以上経ったこの御代に、敢えてここまで“古臭い”新本格を書く必要性があったのか、またそれをメフィスト賞として送り出す意味があったのかは甚だ疑問。総合点は決して低くはありませんが、作品としてはかなり薄味でした。少なくとも、歴代メフィスト賞受賞作の中ではインパクトの弱い部類でしょう。
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2013/04/12読了
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第47回メフィスト賞受賞作。クローズド・サークル、奇妙な館、密室などなど、その手のガジェット満載のミステリ。キャラクター造形やストーリー展開、真相などへの既視感がハンパなく、「これだけ?」というのが正直な感想。ここまでオーソドックスなものをそのまま出す潔さは評価できるかも……
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第47回メフィスト賞受賞作。
最近はあまり見かけなくなった大掛かりなトリックを使っていて、スケールの大きい荒唐無稽さを楽しめる。
文章にやや固さが残っていたのが残念。