眼球堂の殺人 ~The Book~ (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 597
感想 : 115
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061828728

感想・レビュー・書評

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  • 各分野の天才が集められて殺される。
    あれ、なんかこんなコンセプトの同レーベルの本読んだことあるな。

    …あ、いや、なんでもないです。
    読者への挑戦状があるとは思わなかった。
    トリックは、最初のひとつをなんとなくだけ想像していたくらいでギブ。というか特に考えなかった。
    平面図と建物の名前でだいたいそれだけは想像つきますよね。
    で、十和田先生が「なんで気付かなかったんだ」と言っていた、死体が本物かどうかの見極め方法については、変だなあとは思っていたけど、そこまでリアリティは求めないのかなあとか思ってあまり気にしてなかった。
    面白かったです。

  • 同郷の作家さんとのことで、親近感もちつつ読書。出てくる方の名前も親しみあって楽しい。

    内容はというと、まずこのような建物を創り出せるのが凄い!
    トリックと犯人はなんとなーく予想ついたけど、ラストの衝撃、真相には脱帽です。久々に本格ミステリーって素晴らしいと思った。

    ただ欲をいえば……
    2段書きやめてぇー!読みにくいのぉー(笑)

  • (ネタバレします)
    第47回メフィスト賞。

    いやあ、折り目正しい、正しすぎる本格でした。あまりにテンプレートすぎて新鮮みが無いのは事実ですが、でもここまで潔いと見知った料理を出されてる安心感みたいなものもありますな。変なミステリを読むことが多いので…。
    しかしあんまり文章がうまくなかったというか、天才の描写がちょっとヘタかなあという気がしました。なんか無理して書いてるような。その辺はちょっとマイナス。

    トリック自体もまあ、目新しさみたいのは無いかな。
    図面見た段階で「ああまわるねこれは」ってのはそれなりにミステリを読んでる人だったら思いつくだろうし、そこから考えれば犯人を当てるのは難しくはないかな。でも、しっかり作ってあるので悪くはないと思いました。

    ラストのどんでん返しというか、丁々発止のやりとりはやっぱ某ミステリィ作家を思い浮かべるよね。
    続編も出てるので読みます。

  • メフィスト賞受賞作品。異形の建築物、頭脳明晰だが変人の探偵、読者への挑戦状、などなど。ミステリー慣れしている読者にはお馴染みの設定が多く、新鮮味はあまり感じられない。それでも、“面白い!”と言える作品だった。眼球堂の異様すぎる構造と、そこを目一杯使った大胆すぎるトリックはインパクトがある。知識無しでもしっかり読めば解ける謎が多いのが嬉しい。謎解きの快感、ミステリーの醍醐味。シリーズ物らしいので、今後の展開も楽しみ。

  • 終わりの終わりが少し気に入らないというか、これが犯人だったら面白くないなと思ったそれが真犯人という結末だったのでなんだかなあと。
    それがなければまだ良かったのに。

    ザ・ブックへの固執は些か鬱陶しかったかな。キャラはいいんだけど。

  • メフィスト賞受賞作ということでひっさしぶりにミステリだわ~!とさくさく読了。よみやすくて途中まですごいおもしろいんですが、うーん…解決編と結末があんまり好みじゃなく…。作品としては面白いと思います。うん。十和田先生のキャラもいいのでそれだけで1冊読めるかんじ。

  • すごく久しぶりに読んだミステリ。本格ミステリ好きの方からすると色々と思うところがあるようですが、全然読まない私にはエンタメエンタメしてて楽しく読めました。でもまぁ確かに天才て感じはしなかったかも、、、

  • 20130830 図書館で借りてきた。
    20131001 読了。
    …少々期待はずれ…トリックはわかんなかったけど、犯人は分かった。珍しく(・ω・)

  • 人里離れたところに建てられた、眼球堂。
    眼の形をした、不思議な建物は有名な建築家が設計したものだという。
    政治、文学各界の第一人者を招き、建築が一番だということを実証するのだという。
    そして想像どおりに、毎晩人が死んでゆくー。
    変わった数学者十和田と、彼を追いかける藍子は謎を解くことができるのかー。と、思いきや、黒幕は藍子。途中から怪しかったが…。最後だけは良かったな。他はありがちすぎたか。

  • 星3.5くらいかな。
    ガチガチの本格だけど、自分の好みではなかった。

    大きな破綻もなく、まとまっていて、
    それなりに完成度は高いと思うけど
    残念ながら読んでいてワクワクしなかった。

    主人公が数学者というところでなんだかなあと思ったし
    数学とかthe bookの話が読んでいて鬱陶しさを感じた。

    眼球堂という舞台設定はすごいなこれと思って
    期待したんだけどなあ。。

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著者プロフィール

某国立大学建築学科卒業。『眼球堂の殺人』で第47回メフィスト賞を受賞しデビュー。本格ミステリの系譜を継ぐ書き手として絶賛を浴びる。他の著書にデビュー作を含む「堂」シリーズ、『猫又お双と消えた令嬢』にはじまる「猫又お双」シリーズ、『災厄』『暴走』『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』『アールダーの方舟』『不死症』『幻屍症』『LOST 失覚探偵』『死者の雨‐モヘンジョダロの墓標‐』『土葬症 ザ・グレイヴ』『小説 Fukushima 50』『あしたの官僚』『ネメシス3』『楽園のアダム』がある。

「2023年 『WALL』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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