コインロッカー・ベイビーズ(上) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 505
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061831582

感想・レビュー・書評

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  • 中3か高1で読んで消化不良でそのままの本。
    全体的に冷たくギトギトしてるイメージ。再読することがあれば。

  • 高校一年生の時にはじめて読んだ本。
    コインロッカーベイビーズと愛と幻想のファシズムと松本大洋の鉄コン筋クリート、この三作品。
    いつまでも消化しきれなくて、その中で生きてる気がする。
    何度も何度も読んでる作品です。

  • 作品全体が狂気と陰鬱な雰囲気で満ちており、残酷な描写もちらほらあったりで
    そんなにページ数が多くないにもかかわらず読むのに体力がいる
    コインロッカー生まれの兄弟達やその他の登場人物にはほとんど共感できないが、
    それでも先が気になってついつい辛いながらも読み進めてしまうのは作者の技量によるものか

  • 無駄に漢字を多用するせいか、言葉も内容も複雑に感じられる。
    その割にはストーリーの描写が雑で、何が起こってるのかよくわからない。
    キクとハシが違う道を歩みながら、最終的に交わっていく構成は面白いけど、キクが東京を破壊する際の描写はやっぱり欲しかった。

  • 何でしょうね。
    グロテスクだし、気色悪い。
    文字を読んでいるにもかかわらず目を背けたくなる。

    でもそれってやっぱり、ものすごい描写力だってこと。
    そしてそこから感じられる人間のエネルギーが半端じゃ無い。

    小説は、楽しい、ハッピーエンド、泣ける、だけじゃ無い。
    人間の色々な部分を描くことができる、そのことにも大きな価値がある。

    村上龍作品はそれに改めて気付かせてくれる。

  • もうこれ最高ですよね。

    真正面から暴力が描かれていて、本当に不快な部分が多いです。
    でもその話の奥に、全てをひっくり返してしまいそうな力が潜んでるんですねー。それって、世界を全部壊すか自分が全部壊れるかしかないような、圧倒的な力なんですけど、そういうのを読み手を白けさせないで書いているところがすごいです。

    12.12.03

  • 久しぶりの村上龍作品です~。
    って、まだこれが三冊目なんだけど。。。。
    『限りなく透明にちかいブルー』が強烈だったから、そんな感じの本なのかなぁ~?
    って思ったけど、そういう要素もいれつつ村上龍な青年たちの話。

    生後まもなくコインロッカーに捨てられたキクとハシの二人の話。
    乳児院でいつも一緒だった二人。養子になった先も二人一緒だった。そこは長崎の奥深い西の孤島。青春を二人ですごすうちに、次第に二人はそれぞれの道に沿っていく。。。

    そんな話です~。
    これね~、文字がびっしり埋め尽くされてて読むのに時間かかったわ~。
    面白かったけどね。
    私は上巻の方が好きかな。二人がだんだんCRAZYになっていく姿がヒシヒシと伝わってきてね、なんか毒々しい背景が好きだった。。。村上ワールドみたいで。
    でも下巻はちょっとテンポ落ちたのかな~。まったりした感じで「後は堕ちるだけ」みたいな感じがしてて、上巻ほどはのめり込めなかったな~。

    最後、いまいちハッキリしないのがちょっとね。???って感じ。
    せっかく二人で生きてきたんだから、二人再会して堕ちていくとか死んでいくとか。。。そういうの期待してたんだけどな~。長編だったし。。。

    あ、あとね本の中に佐世保が何回か出てくるとこがあってね
    すっごい懐かしくなっちゃったわ~。
    「デパート」って玉屋のことかな~?とか
    あ、これってあそこらへんだわ~。とか頭に浮かんでくるの。
    村上さん佐世保の偉大なる出身者だからね~。
    あんな田舎でこんな偉大な人が出てくるなんてすごいわ。


    でもね、村上さんの主人公の心の描写力っていうは凄い!
    言ってることわかるもん。
    自分に似てないのに、共感できる。っていうのかしら?
    だから読んでても苦にならないのよね~。
    引き込まれていくのよ。
    さすがだね~。

  • 疾走感、というのが読書後の感想。確か図書館で借りて読んだんだけど、村上龍って、こんなに面白い本を書くんだ、とこれで読み始めるようになったのである。かなりわかいときに書かれた本だと思うんだけど、すごく才能のある、いい作家だと思う。
    でもなんだろう、主流ではないかんじよね。大作家、とかいうかんじもしないし。ちょっと不思議な存在感ではないかと。

  • このカサついた感じの文章が好きだった

  • グロいシーンや性描写が多く、読んでいる間中ずっと気が重かったです。

    表現が巧みで想像しやすかった点では、やはり村上龍の筆力は素晴らしいですね☆

    ただ、想像しやすいだけに全体を通して陰鬱な気分にさせられっぱなしでした--;

    下巻も一緒に借りましたが、多分読まないでしょう。
    (中央図書館)

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著者プロフィール

一九五二年、長崎県佐世保市生まれ。 武蔵野美術大学中退。大学在学中の七六年に「限りなく透明に近いブルー」で群像新人文学賞、芥川賞を受賞。八一年に『コインロッカー・ベイビーズ』で野間文芸新人賞、九八年に『イン ザ・ミソスープ』で読売文学賞、二〇〇〇年に『共生虫』で谷崎潤一郎賞、〇五年に『半島を出よ』で野間文芸賞、毎日出版文化賞を受賞。経済トーク番組「カンブリア宮殿」(テレビ東京)のインタビュアーもつとめる。

「2020年 『すべての男は消耗品である。 最終巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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