ぼくには数字が風景に見える

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062139540

感想・レビュー・書評

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  • 自閉症でありアスペルガー症候群である主人公が20数年の半生を綴った自伝。外から見れば病気とわからないが、幼いころから人と違うことに苦悩してきたDタメット。一方で数字に色や質感を感じ、膨大な情報を記憶できるという。複数の言語も習得している。特異な才能をもち、人と違うことは素晴らしいことと教えてくれる。

  • 天吾の数学的世界、ふかえりの才能、ネズミを掘る男

    1Q84を読んでいると興味を持たざるを得ない、数学の面白さ、そしてサヴァン。サヴァン症候群とは、「savant」は、フランス語で「賢人」の意味らしい。同書はその興味を補完するには余りあるほどの良書です。

    中村

  • 090511読了。

    数学と語学の天才の話。
    サヴァン症候群、アスペルガー症候群でも
    ある彼の頭と心の中、感じ方、そして半生が
    克明に記されている。
    まさに「未知の世界」だった。
    おもしろー
    彼は天才すぎる!

    さくさく楽しく読めた。
    人間の感性は無限大。

  • 本を読むことのひとつは、自分と違う世界を垣間みること。人間の想像力はなんのためにあるの?わたしたちはわからなくたって想像して相手の立場に立とうとすることができるはず。いずれにせよ世界は広いし人は多様だなあ。

  • とても良かった。心が温かくなります。

  • サヴァン症候群とアスペルガー症候群(自閉症)という脳の障害をもつイギリスの青年ダニエル・タメットが、その障害と共に歩んできた半生を淡々と語っている。彼はその障害の特徴として、記憶力・計算力や言語能力が極めて優れている。また、数字が色や形をもち、数字の羅列が風景に見えるという共感覚を持つ。学校では「他人と違う」ことでイジメにあい、障害のために他人とコミュニケーションをとる事が難しいなどの様々な困難を、大いなる勇気と努力で克服しながら自立への道を歩いていく。てんかん協会の寄付金集めのために、円周率を小数点以下22,514桁まで暗記して観客の前で暗誦するというイベントを計画。5時間9分という記録で達成した。彼を取り上げたドキュメンタリー番組「ブレインマン」は2005年にイギリスで最初に放送され、記録的な高視聴率をあげた。それ以降日本を含む40カ国以上で放送された。ダニエルは様々な体験とそれを努力で乗り越えてきた事を通して、障害がある自分に自信を持つ事が出来るようになったと語っている。今までずっと愛情をもって見守ってくれた家族に感謝し、一緒に暮らしているかけがえのないパートナーに支えられた穏やかな生活に幸福を感じると語る。

  • サヴァン症候群という脳の障害と引き換えに、超人的な能力を身につけた人の話。
    著者自身がサヴァン症候群であり、本を書けるまでに至った平坦ではない人生が著者自身によって描かれている。
    円周率暗唱のギネス記録保持者でもあり、彼がどのように数字を操るのかというくだりは特に衝撃的である。
    もう、笑っちゃうくらい凄い。

  • 2009年 5月読了

    読んだ後に、著者が今、本当に幸せなのだということが分かる。さらに色々なことに挑戦しようとしていることや、謙虚な幸せを求めていることなども伺える。
    そういった点は、僕等と変わらない。
    著者がサヴァン症候群、アスペルガー症候群であって、僕等にはない特別な能力を持っていて、でも僕等と変わらない所が沢山あることが分かる。
    文章がとても素直で、率直な表現をしているのも、もしかしたらそう言った障害(この言葉が正しいのかは疑問だが)のせいじゃなくて、著者の人柄なんだろうと思う。

    この本を読めば、著者の超人的な能力を知ることができる。さらっと書いているが、僕等には理解できないような感覚だったり、能力何だと思う。
    こういう本が広まれば、自閉症スペクトラムへの理解が広まるのだろうと思った。
    かく言う僕も、この本でだいぶイメージが変わりました。
    面白く読めて、学ぶことの多い本でした。

  • 一度立ち読みして強烈な印象を受けた気がする。まなめさんのお勧め。

  • サヴァン症候群・アスペルガー症候群・自閉症スペクトラムであるダニエル・タメットさんの本。
    原題は『Born on a blue day』

    言語能力に秀で10カ国語を操り、22500桁を超える円周率の暗唱でヨーロッパ記録を樹立。
    「共感覚」も伴っているため、数字が彼にとってどのような質感・性質を帯びているのか、文字にはどのような色が見えるのか、図を交えての説明がすごく興味深かった。
    ━11は人なつこく、5は騒々しい、4は内気で物静かだ。

    サヴァン症候群の人が得意とするカレンダー計算、すごすぎてびっくりした。

    今まで、サヴァンのこともアスペルガーのことも何も知らなかっただけに、脳の「障害」とひとくくりに思いがちだった。
    だけど彼らの頭のなかで行われてることを知れて、人と違うことは障害ではなく個性、才能にもなると思った。
    心地よい数字の風景を見てみたい。

    にしても、脳って不思議だな。
    脳のことがもっと知りたいな〜

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著者プロフィール

作家、言語学者、教師。1979年、ロンドンに生まれる。9人きょうだいのいちばん上として育つ。2004年、円周率の暗唱でヨーロッパ記録を樹立。それをきっかけに制作されたTVドキュメンタリー「ブレインマン」は40ヵ国以上で放映され、大きな話題を呼んだ。自伝 Born on a Blue Day は世界中でベストセラーとなった。日本でも『ぼくには数字が風景に見える』(講談社)として出版されて、好評を博す。その他、邦訳書には『天才が語る サヴァン、アスペルガー、共感覚の世界』(講談社)がある。現在は、自身のウェブサイトOptimnem で、外国語学習プログラムを展開している。パリに暮らしている。

「2014年 『ぼくと数字のふしぎな世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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