- Amazon.co.jp ・本 (170ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062153638
感想・レビュー・書評
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明里 「これで世界が壊れてるってこと、少しは気づきなさいよ」
(p.144)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
戯曲だけど小説カテゴリにしてしまった。
本谷有希子の何が好きかって、自然体なセリフまわしとズバリ「痛さ」。今まで小説しか読んでないが、自意識過剰やナルシズムや劣等感から生じる様々な「痛い人」を巧みに表現されてきており、イタサを描かせれば上はいないと思わせるイタ作家女王なのだが、この戯曲からはそれほどみしみしイタさを感じなかった。戯曲だからか?正体不明の謎の女明里こそ「明るい精神破綻者」自称ということでいかにも痛いのだろうが、そのイタさを感じるためは生の舞台を見とけってことか…。 -
去年読んで最もアガった本!わけわかんのに、おもしろくて、最後、感動すらしちゃう本。スピード感がヤバイ!
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小説かと思ったら台本と同じようなものだった。登場人物と台詞と簡単な場面説明。舞台が観たくなった。
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2010/01/20読了。
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オードリー若林さんおススメの本。
劇の本かな。新鮮でした。
なんか破天荒な女が平凡な新聞配達を営む家族にちゃちゃいれてめちゃくちゃにする。。。
なんかね、なんだっていいんだー。楽にいこうよって思えた。 -
この劇、見に行きたかった~。。。
もとやさんやしさ、しかも永作博美やしさ。で。
めちゃ好き。こういう系の話。
明るい人格障害とかまじでさいこー。
無差別的に平凡な家庭に乱入した明里。愛人でもないのに夫の愛人だと言って、一見平和な家庭に混乱を招く。
だけど、すでにその家庭には秘密や妬みetcが隠されていて、明里の登場によって明るみになり、さらに家庭はぐちゃぐちゃに?!
というあらすじ。
☆気になった部分
明里「こちゃこちゃこちゃこちゃしてるのがやなの!ねえ、一緒にしないで。私、病んでるけど元気なのよ。最先端なの。切ったり鬱になったりなんかしないし、明るい人格障害なのよ」
美十里「だってぇ怒ったり憎んだりしてるぶんだけ損でしょ」
えいみ「復讐したいだけです、私はぁ!でも、そんなことできないから、ただいてやるんです・・・。だってここで出てっても、ただ・・・忘れられるだけでしょ?だからせめてすぐ側にいて、私があの男のせいで病んでるって分からせて、たまに傷チラ見せして『お前、自分だけ幸せになんなよ』tって呪縛し続けてるんです。恨み続けてるんです・・・。」
明里「オタクを見なさいよ。あれだけ蔑まれてたのに。今や完全に市場を開拓してるわよね。おかまを見なさい。集団で開き直ったことで国民的人気を得てる。ネガティブな印象さえ払拭すれば社会的弱者が立場を逆転させるのは不可能じゃないのよ」
明里「山里。いいこと教えてあげるわ。『人格とは行動である』よ」
明里「罪悪感なんてもったもん負けなのよ!確かにあんたは今、嫁に後ろめたいかもしれない。でも見方を変えればあんたは男に都合良くおもちゃにされた被害者なんだよ。家庭をぶっ壊していい権利がすでに発生してるわ」 -
面白い。本谷らしい感じ。是非、演劇でみたかった。
明るく狂った感じ。
狂うに値するトラウマを持っている事がうらやましい、等。 -
面白いし興味深い内容だったんだけど
こう脚本形式?みたいな本だとは知らずに読んで
私はこうゆうのあんま好きではないんだなと。
永作さん可愛いし
舞台で観たら超おもしろそうと思った。
人格障害になるならこうなりたいです。とことん。 -
面白かったです!
本谷さん、やっぱりかっこいいなあ〜。
憧れます。