レモンタルト

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1004
感想 : 188
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  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062158299

感想・レビュー・書評

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  • 士のピンチを、いつもいつもタイミングよく助けてくれるかっこいい義兄。士が義兄を好きになってしまうのも、納得です。でも、あの人もこの人もが士の事を好きになり…。それでいて、ドロドロしないのは、長野まゆみさんならではですね。楽しめました。

  • 長野まゆみさん、小学生の頃好きでよく読んだなーと思い出し、手に取った作品。
    正直、子ども頃読んだ作品は、好きだったなーって記憶があるだけで、全然中身覚えてないんだけど。笑
    独特の世界観があって、でも、読みやすかった。

  • 初めてBL系の本を読んだ者です。
    表紙とタイトルが気になって手を取ったのですが、始めはそういうお話だとは気づかなかったので混乱しました。読み進めていく中で特にいやらしいとは感じず、読み終わるとなんだかほろ苦い感覚がしました。しかしこの著者の方の作品はもう読まないと思います。

  • 長野まゆみさんの本を読んでいるといつも思うのだけれど、こんなに渡る世間はホモばかりなのだろうか。彼女の世界の中では子供はどうやって作るのだろう?これじゃ人類滅びちゃうよ。

    庶子として生まれた士は亡き父が役員を務めていた会社で、表向きは役員の雑用ばかりこなす「犬」として暮らしている。

    数年前に唯一の身内である姉を亡くし、義兄と二人暮らし。
    しかも士はそんな義兄が好き。

    仕事で車を出せば役員の息子から言い寄られる。入社試験で裸にひんむかれそうになる。同僚からはいわれのない悪意を受け、なのになぜか体の関係を持つ。

    ええー。
    こうやって書いてみるとすごい話のように見えますが、当の士は淡々としてます。

    それでいいのか。

  • 切ない…けどこの主人公の周りの人物、好き者多すぎじゃない…?

  • ずっと著者の名前は知っていて、気になっていたので、図書館で目に付いた記念に手に取りました。
    主人公の視界から始まり、見知らぬ女性に傘を手渡される導入はとても神秘的に映りました。
    手渡された傘にまつわるミステリーとして話が進むのかと思いきや、途中から雲行きが怪しくなってきて、「あぁ?」と自分の中でのなにか感覚的な本筋を歪まされたような違和感がありました。
    描写はきれいめ。ところどころ動作が非現実的で手足が透けているような感じはありますが、“レモンや花の霧のような世界”と窺えればそれも香り高く愉しめるのではないかと。

  • 新しい作家さん開拓のために、図書館で手に取った。パラパラと見た雰囲気からなんとなく察してはいたが、やっぱりBLだった。

    綺麗なお話だと思ったし、とても好みのテイストでした。

  • まさかBLだったとは
    話は謎が投げっぱなしなのが多くてちょっと物足りない

  • 文章は読みやすいし、キャラクターも面白いのだけど、連作の短編のどれもが中途半端に匂わせて終わる感じで、何の話を読んだんだろう…と本を閉じた後で少しもやもや。

  • 連作短編集。
    いやあ、最初の最初はまだそうでもなかったけど、やっぱり長野まゆみさんでしたね!一編目途中からじわじわ雰囲気醸し出してきて、あれ、これはどうやら…と思ったら突然でした。
    ていうかこんないかがわしい会社があっていいのか!ええーいまったくどいつもこいつも…びーえるわーるどかよ!

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著者プロフィール

長野まゆみ(ながの・まゆみ)東京都生まれ。一九八八年「少年アリス」で第25回文藝賞を受賞しデビュー。二〇一五年『冥途あり』で第四三回泉鏡花文学賞、第六八回野間文芸賞を受賞。『野ばら』『天体議会』『新世界』『テレヴィジョン・シティ』『超少年』『野川』『デカルコマニア』『チマチマ記』『45°ここだけの話』『兄と弟、あるいは書物と燃える石』『フランダースの帽子』『銀河の通信所』『カムパネルラ版 銀河鉄道の夜』「左近の桜」シリーズなど著書多数。


「2022年 『ゴッホの犬と耳とひまわり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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