レモンタルト

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062158299

感想・レビュー・書評

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  • ■若くして逝った姉。遺された義兄と私。一軒家でのふたり暮らし。会社での秘められた仕事。不可思議な事件の数々。-ミステリアスでスウィートな義兄と弟の物語。

    ■■今回はBL風味。この人の書くこの手の話しは、ときどき主人公があんまりに理不尽な目にあって悔しくなることが多い。不思議なスタイルのお話を書く人だと常々思う。相変わらず文章は綺麗だしミステリアスな世界観は好きなのだけど、主人公への仕打ちだけがどうにも哀れで納得できない。貧乏くじも過ぎるだろう、と。しかしそれが持ち味だといわれると・・・。

  • 初、長野まゆみ作品。とりあえずこの人の作品を一冊読んでみようと思ってなんとなく手に取った。

    この空気感好きだなぁ。最近こういう感じの本読んでなかったので楽しめました。義兄さんかっこいいです(笑)

  • 完全にBL化しててびっくり。
    それでも文藝にとどまれるのは文章力の高さだろう。
    でもこの視点と、笑いのセンスはすごく好き。
    損したとは思わせない。
    義母も良いキャラしてる。

  • 一人称、かつ主人公の男性は自分が男性を愛する性癖であると自覚している。久しぶりに長野作品に触れたからか、そしてここ最近触れていた長野作品の主人公(男性)はかたくなに自分は異性愛者ですと主張していたからか、その時点で目うろこでした。
    とりあえず切なくて何かもう泣きそう。
    これを一人称にしたのは義兄の気持ちを分からなくして、読者をも切なくさせるためなんだろうけど、、、思いきり切なくなりました。そういう意味でタイトルのレモンタルトなのかな・・・。
    食べ物の描写が美味しそうで、豚肉の煮物はいいなー、作りたいなーと思ったけど、特にその話が悲しくなった。
    好きなひとにがんばって作ったご飯が、報われなかったときの悲しさって男女も時代も国も関係ないよ。そういう日常の絶望を描いて、読者に思い出させて、、、うますぎる。お話の中ではちゃんと埋めてくれるものが描かれているから、何か自分も救われた気になって、お薬効果があるのもすごい。
    義母はきっと良いキャラクターなのだろうけど、あれだけじゃまだちょっと色々と分からずで、やっぱりこれは続編希望です。
    白いひつじに感じた愛しさ社会人編のような感じで、こういうのって長野さん以外書かないと思うので、貴重です。

  • 図書館で借りて読みました。

    文章は好きな方だったけど、あまりのHOMO率の高さにびっくり…
    長野さんなら仕方ないとは思いましたが、面白かったけど疑問符が消えなかった箇所が多かったです。

  • 義兄と私シリーズ、というのだそうな。むむむ。
    この時期の長野さんの作品は、スマートでクレバーでセンスの高い男性と男性が………というものが多い気がして敬遠しがち。
    わたしは、やっぱり初期が好きです。

  • これは面白い・・・。終わり方が凄く好きな作品。

  • 20110429

    「傘をどうぞ」がすきでした

  • ■ 1122.
    <読破期間>
    H23/2/26~H23/3/3

  • なんというかもうすごかった

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著者プロフィール

長野まゆみ(ながの・まゆみ)東京都生まれ。一九八八年「少年アリス」で第25回文藝賞を受賞しデビュー。二〇一五年『冥途あり』で第四三回泉鏡花文学賞、第六八回野間文芸賞を受賞。『野ばら』『天体議会』『新世界』『テレヴィジョン・シティ』『超少年』『野川』『デカルコマニア』『チマチマ記』『45°ここだけの話』『兄と弟、あるいは書物と燃える石』『フランダースの帽子』『銀河の通信所』『カムパネルラ版 銀河鉄道の夜』「左近の桜」シリーズなど著書多数。


「2022年 『ゴッホの犬と耳とひまわり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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