贖罪の奏鳴曲

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062173773

感想・レビュー・書評

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  • 「御子柴」シリーズの第1弾。

    1.罪の鮮度 / 2.罰の蛩音(あしおと) / 3.贖いの資格 / 4.裁かれる者
    の4編。

    過去に殺人を犯した弁護士という主人公の設定がまず面白いなと思いました。
    間違えて先に「復讐の協奏曲」を読んでしまったので、なんとなく前歴については知っていたけれど、その背景について改めて詳しく知ることができてよかったです。
    そしてここでも渡瀬刑事と古手川さん、少しだけ光崎教授が出てきて嬉しくなりました笑
    続きのシリーズも必ず読みます。

  • 初めての御子柴シリーズ。冒頭から主人公が汚れ仕事をしていて、この人良い人なの?悪い人なの?と思いながら読み進めました。主人公の過去と、主人公が現在受け持っている訴訟の案件、それとは別の死体遺棄事件、と盛りだくさんですが、サクサク読み進められました。終盤の法廷シーンでの逆転劇、その後のどんでん返しは一気読みしました。主人公が良い人か悪い人かなんて別にどうでもよかった。おもしろかったです。

  • カエル男に登場した人たちが出てきた〜
    大どんでん返しきた〜

  • 深いテーマ、魅力的なキャラクター、巧みな構成と、完成度が高く、強い感銘を与えてくれます。14歳で猟奇殺人を犯した「少年A」が生に目覚め、贖罪の道を歩みますが、それは彼にしかできない弁護士という道でした。「カエル男」の渡瀬と古手川も登場し、ある保険金殺人を巡りさまざまな思惑が錯綜します。御子柴が更生するきっかけとなったベートーヴェンのピアノソナタ「熱情」の演奏シーンが美しくドラマチックで、さすがは作者とうなりました。罪とは何か、償いとはどういうことか、考えさせられる内容でした。ラストはとても鮮烈でしたね。

    • bugnebuly@(o^^o)さん
      フリちゃんこんにちは、すごく読みたいレビュー(o^^o)登録させてもらいまーす!
      フリちゃんこんにちは、すごく読みたいレビュー(o^^o)登録させてもらいまーす!
      2013/09/05
    • フリスビーさん
      ありがとうございます。コメントの仕方これでいいのかな? まだよく解らない。
      ありがとうございます。コメントの仕方これでいいのかな? まだよく解らない。
      2013/09/06
  • 御子柴礼司シリーズ一作目。
    悪名高い弁護士、御子柴礼司の過去は少年Aだった。

    肯定は出来ない。けど、少年院の中の出来事により猛省し、更には弁護士になるという努力もしている彼を否定は出来ない。
    そして読み終わり事件の真相もわかり、ホッとした。次回作も楽しみではある。

  • 中山七里作品をいくつか読んで、好きな話ばかりだったけど。
    元殺人犯の弁護士、という話をなかなか読む気にはなれず。冒頭からも嫌な雰囲気で、1週間経ってもなかなか読み進められず。

    でも「熱情」のピアノの心情の変化から一気に読んでしまいました!
    ラストのどんでん返しもスッキリだけど。
    「贖罪」の本当の意味を知って感動。

  • まさかの主人公が殺人を犯したシーンから始まり、少年時代に幼児を殺害した過去から、「これはダークヒーローもの?」と思いながら、読み進めて行くと、何とも鮮やかな裁判の逆転劇。敵対すると思われていた刑事まで、最後には味方になり、読後は何ともすっきり!そして、すっかり御子柴ファンになってしまった。

  • 読みやすかった。続編も読むと思う。

  • 裁判のやり取りが実際に傍聴している感覚で面白かった。

  • 面白かった。この人怪しいなぁというのはあったけど話がどういう展開になるのか予測がつかず、気になってどんどん読み進めました。
    御子柴礼司とはいったいどんな人物なんだろう。深堀りしたくなる底知れなさに魅力を感じます。

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著者プロフィール

1961年岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2010年にデビュー。2011年刊行の『贖罪の奏鳴曲(ルビ:ソナタ)』が各誌紙で話題になる。本作は『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』『追憶の夜想曲(ノクターン)』『恩讐の鎮魂曲(レクイエム)』『悪徳の輪舞曲(ロンド)』から続く「御子柴弁護士」シリーズの第5作目。本シリーズは「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~(ソナタ)」としてドラマ化。他著に『銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2』『能面検事の奮迅』『鑑定人 氏家京太郎』『人面島』『棘の家』『ヒポクラテスの悔恨』『嗤う淑女二人』『作家刑事毒島の嘲笑』『護られなかった者たちへ』など多数ある。


「2023年 『復讐の協奏曲』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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