内向型人間の時代 社会を変える静かな人の力

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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062178594

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりに読みたい本が図書館にあったので借りてみた。読みたいと思ってから1年以上経っているがww

    書いてあった内容で、経験上激しく同意できるのが
    ・ぶっちゃけコミュ力高いやつとか無能、口だけ
    →行動力はあるが深い考察が出来ない。優秀そうに見えるのは声デカくて意見が通りやすいから
    ・ぶっちゃけグループワークとか超無駄
    →声でかい奴の意見が通りやすいってだけで、みんなで考える意味無し。んでもって声でかい奴は得てして無能
    ・ぶっちゃけブレインストーミングとか意味ない
    →みんなまわりの顔色伺いながらアイディア出すから突飛なアイディア出ないし、一人ひとり個別に考えたほうがマシ。

    って感じで人事部涙目www現行の新卒採用システムとかくその意味もないwwwwwwwm9(^Д^)プギャーって感じの内容が結構あっておもろかった。

    *本書はここまで外向型人間を蔑んでいませんのでご安心を。

    あとは、世の中リーダーシップ(笑)、コミュニケーション能力(笑)とか言ってるけど、内向型の人間は無理やり自分を外向型に矯正しようとしないでもっと自分を活かせる環境に身を置くべし。今の環境が居心地良くないならさっさと場所変えるべし。みたいに書いてあって仕事したくなくなったwwwどうしましょうwwww

  • タイトルが気になって読んでみた。励みになる内容ではあったけれど、全体的にちょっと長くて要素が多すぎたかな。

  • 内向型にもいいところがある。

  • 読み込めば発見はある

  • 自由特性論で、内向的であるが必要であれば外向的に振る舞うことが出来る。
    セルフモニタリングを高くして、状況に応じた自分を演じることで外向的にすることができる。
    自分を偽ったあとは、必ず回復する場所などを設ける。
    内向的な人には自分の沈黙が人をひどく傷つけることを理解するのが難しい。
    内向的なことが悪いわけではなく、現在は外向的な人には注目が多く集まるようになっている。

  • ・外向型ありきのアメリカ人であっても、3分の1から2分の1は内向型らしい。
    ・内向型であることを見せないように振る舞っている人が多い。
    ・内向型でも恥ずかしいわけではなく、成功者もたくさんいる。無理に変えようとする必要はない。

  • 著者の TED プレゼンテーションがいたく印象的だったので、本の方も読んでみた。確かに現代は外向的、社交的な性格の人物が重用される時代だ。特にアメリカではその文化的多様性ゆえに、学校でも会社でも多様な人々と入り交じることができる外向的性格が善とされ、内向的性格は悪と見なされている。しかし、当然とは言えプレゼンテーション上手な人物が必ずしも正しい判断ができる人物とは限らない。正しい判断や科学的に重要な発見は時として内向的な人物の思索から生まれるのだから、内向的な人物の才能を「外向的でない」「プレゼンテーションが下手くそだ」という理由で排除するのは誰にとっても得なことではない。とりわけ、内向的な子供を持って生まれた人にとって、子供に外向的な性格になることを強いる(アメリカ風)教育の弊害は大きい。日本もいつの頃からか(アメリカとは違った意味で)「コミュニケーション力」偏重社会になっているが、立ち止まって考え直す時期だろう。

  • ユングの性格診断からMBTIのタイプにつながる、外向性、内向性の違い。筆者は内向型だと言うが、日本人から見たら立派な外交型だろう。TED見てそう思う。冗長でこんなに分厚い本を書けるのはやはり欧米人の外向性が大きく影響している。日本人の書く本は、もっと短く簡潔だ。
    デール・カーネギーがビジネスの世界では外向性が重要だと説いた事が、欧米、特にアメリカ人に外交型が優れていると、子供の頃から教育を受けているとの仮説は、面白い。
    子供向けに書き直した新作の方が読みやすいようなので、いつかそちらを見たい。
    TEDで見るだけでもういいかな。

  • 内向型の人間は、外向型に比べ、刺激に対する反応が大きい。従って同じ経験をしても、より強く刺激を受ける。

  • ビル・ゲイツもガンジーもウォズニアックもみんな内向型人間だった!

    内向型の人とは、喋るよりも他人の話を聞き、パーティで騒ぐよりも一人で読書をし、自分を誇示するよりも研究にいそしむことを好む人のことだ。アメリカ人と言えば、社交的で自己主張が激しそうなイメージがあるが、実際にはその三分の一が内気でシャイな内向型だという。これはアメリカに限ったことではない。

    外向型が重視されるアメリカにおいては、内向型の存在感は薄く、出世競争でも不利になりがちだ。本書は、内向型が直面する数々の問題を浮き彫りにするとともに、あまり顧みられることのない内向型の強みと魅力を明らかにし、その個性を伸ばして生かす方法を模索する。

    同時に、外向型の欠点や問題点を挙げ、外向型の人は企業のトップにふさわしいか、チームで作業するやり方は本当に効率的なのか、などの問題も議論する。現代アメリカ社会の内部分裂を浮き彫りにする衝撃のドキュメント。

    外向的でなければ、リーダーシップが取れないとする一般常識は、ぴっしゃりと
    否定している。外向的性格だと、熟慮しないため、ミスリードも十分に考えられる
    からだ。

    今の時代こそ熟慮がますます必要であり、内向的性格の人間がもつ、「創造性」
    こそが新しい時代を切り開くのである。

    内向的人間は、感受性が豊かで、ちょっとしたことにも過敏に反応する。
    センサー感度が、外向的人間よりも高い、つまりちょっとした刺激でも、
    激しい騒音となるのである。故に、人を遠ざけ、安定して静かな環境を望む。
    そういった結果は、赤ん坊を使った実験でも証明されている。

    内向的で、人との接触を避けるだけでは生き辛い時代であることは、間違いない、
    内向的人間でも、外交的な仮面を被って生きている人たちもいる。

    そういった気質は別に悪いことではなく、むしろ前向きに働くことが多い。
    内向型人間であることを自分で受け入れられる事ができると楽になる。


    また個人的に印象に残ったのが、祖父の思い出で結ばれた終章です。
    「祖父は何よりも読書が好きだった。
     小さなテーブルの前で紅茶とケーキを置いて、いつも本を読んでいた。
     家族も読書が大好きで、本が溢れた我が家には温もりが満ちていた。
     静かな言葉で雄弁に語ってくれた祖父の思い出に感謝を込めて。」

    幸せに満ちた思い出が伝わってくるような名文で、評者自身がまさにこのような生活を理想としているので、共感を持って読みました。

    ・この社会は外向型が理想とされている。とくにアメリカはそうであるが、実際には1/3から1/2のアメリカ人は内向型である。内向的だと過小評価されるし、劣等感を感じやすい。

    ・しかし、ニュートン、アインシュタイン、ショパン、スピルバーグ、ガンジーといった内向型の人々は内向性ゆえに偉業を成し遂げてきた。

    ・ジェローム・ケーガンの研究によると、生後4か月の乳児期に刺激に対して高反応の子は将来内向的になり、低反応の子は将来外向的になる確率が高いという。ということは、内向性・外向性は生後ずいぶん早い時期に決まってしまうということになる。そして、刺激への反応性というのが重要なポイントである。

    ・大脳辺縁系の奥に位置する偏桃体は感情脳とも呼ばれ、食欲・性欲・恐怖といった根源的な本能の多くを司っている。外界からの刺激を受けて脳の他の部分に指令を出すスイッチになる。ケーガンの仮説では、この偏桃体が興奮しやすいと、外界の刺激に大きく反応し、人に対して用心深く接して内向型になる。

    ・内向型と外向型はそれぞれ特定のレベルの刺激を好む。自分にとっての「スイートスポット」を知って仕事も趣味も社交もそれに合うように設定すれば、より生き生きとした人生が送れる。

    ・内向型は、人とうちとけにくかったり、否定的な感情に圧倒されると他人のことを二の次にする場合もあるが、感受性の鋭さは良心を形づくる。

    ・外向型はドーパミン、脳の報酬系の活性が強く、ギャンブルや冒険に駆り立てられる。アメリカの金融危機をもたらしたのは、押しの強い外向型である。

    ・内向型でも外向型のようにふるまうこともできる。自分にとって非常に重要な事柄、すなわち「コア・パーソナル・プロジェクト」に従事するとき、内向性の枠を超えてふるまえるのである。それはブライアン・リトルという心理学者が提唱した「自由特性理論」という。彼自身内向型であるにもかかわらす、大学での講義は非常に魅力的で受賞もしているが、講演などの後は疲れてしまうので、一人になる時間が必要だという。つまり「回復のための場所」が必要になる。

    ・著者のスーザン・ケインは弁護士であったが、自己のコア・パーソナル・プロジェクトとして見つけたのは、作家や心理学の仕事だった。そうしたことを見つけるのに3つの重要なステップがあった。第一に子供のころに大好きだったことを思い返すこと、第二に、どんな仕事に興味を持っているか考えること、最後に、自分が何をうらやましいと感じるか注意してみることであった。

    ・内向型と外向型が付き合っていくのには、それなりの工夫がいる。夫婦がそうだった場合、それぞれの違いを認識すること、相手の考えかたを理解することが重要である。相手が外向型で激しい感情を込めて不明不満を訴えてきても、内向型の自分は相手の口調を除外していったい何が言いたいのかを知るように心がける。相手は私を大切にして、私を愛してほしいと思っているのだと考えるようにすることを、長年の結婚生活で学んだ内向型の夫もいる。

    ・自分の子供が内向型であったら、それを受け入れて、才能や興味を育み、社会的なつきあいについても子供ができることを手助けしてやればよくて、無理なことを強制はしない、ということをしていくことで、子供は伸び伸びと成長することができる。

    ■パート1/外向型が理想とされる社会
    第1章、“誰からも好かれる人”の隆盛/外向型はいかにして文化的理想になったのか
    第2章、カリスマ的リーダーシップという神話/「性格の文化」の100年
    第3章、共同作業が創造性を殺すとき/新集団思考の登場と単独作業のパワー

    ■パート2/持って生まれた性質は、あなたの本質か?
    第4章、性格は運命づけられているのか?/天性、育ち、そして「ランの花」仮説
    第5章、気質を超えて/自由意志の役割(そして、内向型の人間がスピーチをするには)
    第6章、フランクリンは政治家、エレノアは良心の人/なぜ“クール”が過大評価されるのか
    第7章、ウォール街が大損し、バフェットがもうかったわけ/内向型と外交型の考え方(そしてドーパミンの働き)の違い

    ■パート3/すべての文化が外向型を理想としているのか?
    第8章、ソフトパワー/外向型優位社会に生きるアジア系アメリカ人

    ■パート4/愛すること、働くこと
    第9章、外向的にふるまったほうがいいとき
    第10章、コミュニケーション・ギャップ/逆のタイプの人とのつきあい方
    第11章、内向型の特性を磨く方法/静かな子供をどうしたら開花させられるか

著者プロフィール

プリンストン大学卒業、ハーバード大学ロースクール修了。ウォール街の弁護士を経て、ライターに転身。『ニューヨーク・タイムズ』『ウォールストリート・ジャーナル』紙、『アトランティック』誌などに寄稿するほか、企業や大学などでコミュニケーション・交渉術の講師を務める。TED2012の”The power of introverts”と題された講演は2500万回以上インターネットで視聴され、ビル・ゲイツお気に入りの講演の一つとして紹介されている。本書は1作目の著書で、すでに40言語に翻訳され、アメリカでミリオンセラーとなった。

「2020年 『内向型人間が無理せず幸せになる唯一の方法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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