- Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062180122
感想・レビュー・書評
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スナックを経営する惚れっぽい母咲江が、家にモヒカン頭のチキさんを連れてきたのが、三田村進也と亜由美兄妹との出会いの始まり。チキさんは謎の組織に追われているという。子供の頃、スプーン曲げの超能力で有名になったチキさんだったが、それがインチキだったことがバレて、覚醒剤で身をもち崩した経歴のある男であったことが判明する。しかし、チキさんは本物の超能力者だった・・・チキさんと家族のように過ごした兄妹の物語。
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テーマがイマイチよくわからなかった。
家族愛や絆で行くのかなと思いきや、雲行きが怪しくなり着地はまさかのオウム。
中盤から「これは絶対にオウムだよな…」なんて読まれてる方が98%程だと思います。
親と子は好きか嫌いではなく、好きか憎いの表現になるんだね。 -
話の方向性は好きだったけど
現実の話を入れたことによって
なんだか薄っぺらくなってしまった気がする。。。
全部架空のことで書けばよかったのに。。。 -
おもしろかったです。さくっと一気読み。
先日、この作家さんの本を読んでおもしろいと思ったので、ちょっと読んでみようと思いましたが、やっぱり少し不思議感があって、好みでした。
超能力のあるモヒカン頭のチキさんや、主人公の進也くんのキャラも良くて、ほんわかした1冊でした。
できたら、チキさんに明るい未来だったら良かったのに。 -
家族って何だろうって考えさせられるも、読了後はほっこり優しい気持ちになれる。ご飯を作る場面が多く、描写がとても丁寧で、食べたくなるのはもちろん自分でも作りたくなる。
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家族の絆、そこに加わる異分子に接する事での少年の成長物語で、どちらかというと白・朱川なのかな?。白と言えどもやはり朱川さん節、中に辛さ哀しみが数滴混じっていますが、それが何故かかえって生きる元気を引き出しているというか。楽しいような寂しいような不思議な感覚。私は好きな話でした。
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いつもきれいなタオルと新しい卵を欠かせない家でいたいな。
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―あれ以上においしくて元気の出る食べ物は、きっと、この世に存在しない。ある朝、中学一年生の進也は、妹の亜由美に起こされた。台所を見に行くと、知らない男の人が体育坐りで眠っている。夜の仕事をしている母が連れて帰ってきた人らしい。進也はあまり気にせず、いつものように目玉焼きを作りはじめると…「あ、そろそろ水を入れた方が、いいんじゃないですか?」3人家族と謎の男チキさんの、忘れられない物語が始まる。
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本物ではないけど、本物の家族の絆を深めていく描写のやわらかいあたたかさがよかった。しかし、読後感は胸が痛くなるくらいの切なさ。ある意味バットエンドなんではないですか。
先が読めないストーリーで、起承転転転転結ってくらいアップダウンがあったのが私には良かった。
チキさんのこと、二人はずっと家族だと思い続けるはずだから、チキさんはちゃんとしあわせだったと思いたい。