本は死なない Amazonキンドル開発者が語る「読書の未来」

  • 講談社
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感想 : 48
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  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062188616

感想・レビュー・書評

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  • いろいろ考えさせられた本でした。
    やはり、紙の本は衰退するんだ…
    とおもいました。
    しかしながら、紙の本はを愛する私は
    愛するまで愛し続けたいです。
    電子書籍もうまく利用して
    ステキな本との出会いを求め続けたいです。(^_^)v

  • Kindle開発に携わった人が電子書籍について語る本。

    Kindleについてプッシュしていますが、私はスマートフォンの利便性を超えることは難しいと考えます。

    ただ、壁に文面を投影する架空のガジェット、マイクロリーダーは、非常に興味深かったです。

    また、クラウドはその企業が倒産した際に、データは存続できるのかという点についても、興味が湧きました。

  • Kindleの生みの親が語る開発秘話とこれからの書籍について。
    電子書籍だけでなく、紙の本についても言及されており、本好きには堪らない一冊だと思う。

  • キンドル開発プロジェクトの責任者、伝道者。グーテンベルクと同様、キンドルも読書に革命を起こした。読書を変えただけでなく、読書熱を再燃させた。電子書籍は本を開いたまま、他の読者や友人や家族と物語を共有できる。

    本好きゆえにキンドルの開発に至ったということがわかった。テクノロジー目線じゃなかったから、成功できたのかも。未来の本の姿はまだ良く見えないけれども。

  • 本を読むことの大切さを再確認。
    僕は電子書籍端末はまだ持ってはいないけれど、もっと紙の本を読んで当たり前のように本を読めるようになったら、いずれ電子書籍端末を持てるようになったらいいと思う。

  • これも、「ブックマーク」読者のKさんからの本ネタ通信で知った本。本の学校のシンポ報告の本『書店と読書環境の未来図』とあわせて借りてきてみた。amazonが出している「キンドル」という電子書籍の読書端末を開発した人が書いた本。

    1972年うまれの著者は子どもの頃から「本好き」だったといい、図書館で本を沢山借りて、リュックが重すぎて背負えなかったとか、そんなエピソードがあちらこちらに出てくる。その「本好き」エピソードには共感するところが多かったが、ひるがえって電子書籍の話は、Kさんが通信に書いていたように「読み進みながら感じる拭い難い違和感は、どこから来るのか」と、私も思った。

    タイトルは「本は死なない」というのだが、読んでいると、いまの紙のかたちの「本」は絶滅して、これからは電子書籍しかないでしょうという感じ。紙の本にはこんなエエとこがあって、一方で、電子書籍にはこんなエエとこがあって…と、バランスを取って書いてるようには見えるけど、読むと「未来は電子書籍!」という結論に連れていかれる感じ。

    ▼電子書籍革命によって我々にはどのようなメリットが生まれ、どのようなデメリットが生じるのか。そしてその革命は今後どこに向かうのか。この物語はキンドルだけに留まらない。電子書籍革命そのものを解き明かすための物語である。(p.8)

    私が「紙の本」に浸りすぎていて、電子書籍についてあまり経験がないせいかもしれないが(同居人が電子書籍のマンガをタブレットで読んでいて、私も何冊かはタブレットをこすりながら読んだことはある)、デメリット以外はすべてメリットなのか?と思えてならなかった。

    「私は紙の本が大好きだし、紙の本にも良さがあるとは思っているが、やはり電子書籍が持つ可能性を信じている」(p.3)という著者は新技術の普及にあたっての「革新者(innovators)」であり「初期導入者(earluy adopters)」だが、いまだに携帯電話を持たず、携帯端末の類を持たない私は、著者のいう「最遅者(laggerds)」なのだろう(それは「リスクを取らず保守的な人間」である傾向が強いそうだ)。

    とりあえず、あと5年くらいして(著者の描く未来のとおりであれば、電子書籍がさらに普及したなかで)この本を読みなおしたらどんな感じかなーと思いつつ、読み終える。

    (11/10了)

  •  図書館より

     キンドル開発の裏話から、キンドル製作者が予測する読書の未来について書かれています。

     ここで言う「本」は紙の本のことは指していません。電子書籍を含めた「本」のことです。

     読んでいると未来の本や文化への可能性を感じます。著者自身は紙の本が好きである、ということを何度も書いているのですが、その一方で電子書籍の可能性についても言及し続けます。

     本は様々な情報や物語を伝えるための容器のような役割があるのだと思います。写本から活版印刷に本の製造形式が変わっても、その役割は変わらなかったし、紙から電子に変わってもきっと変わらないはずです。

     そして、情報や物語を手早く多くの人に伝えるには紙より電子の方が効率がいいのも確かだと思います。本というものが伝える役割を持つ以上、効率がいいものに変わっていくのは不可避だと思います。

     この本の中で図書館の話が出てきます。図書館の役割は本の所蔵ですが、それはつまり本の中にある物語や情報を保存することです。

     本を電子書籍化することも、電子書籍化した企業に本のデータが蓄えられていくため図書館と似ている、と著者は指摘します。

     単に電子書籍は新たなビジネスの始まりだと思っていたのですが、それが結果として、人類が今まで本に書いてきた情報や物語がすべて保存されることにつながるということらしいです。

     それを知った時、今の電子書籍の流れは、単なる紙から電子へ、という単純なことではなく人類の文化の新たな可能性なんだと、少し感動してしまいました。

  • 著者はキンドル開発者の一人だけど、その後グーグルへ転職し、更にこの本の出版時点(2013)には書籍検索サイト企業を設立していたので、「キンドル開発者」視点、というバイアスはあまりかかっておらず、割合中立的な立場にある。ただ、「紙の本好き」を頻りに標榜する割には、書籍をレガシーなテクノロジーと王列扱いしていたり、物語の具体性を過剰評価していたりといった「?」と思う意見も多い。
    アマゾン・アップル・グーグル、それぞれが電子書籍リーダーと電子書籍コンテンツの両方に対して、今後どういうスタンスを取っていくかが興味深いところ。

  • No.678

  • 本は五感で読むものだという観点からでは、現在利用できる電子書籍リーダーはまだまだ不十分だと感じる。

    読書は非常に個人的な行為であり、自分の脳内での結びつきを楽しんでいると思っているので、ソーシャルリーディングやReading2.0には残念ながら賛同出来ない。

    本書の中で最も同意できた箇所は以下の部分だった。

    「どうやって電子書籍を読めばいいのか、どの電子書籍を読めばいいのか、どの電子書籍リーダーを選べばいいのか、そもそも電子書籍を読むべきなのか。テクノロジーが混乱を巻き起こしていることは確かだ」

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著者プロフィール

Amazon社でKindle開発(第一、第二世代)の極秘プロジェクトに現場責任者の1人として携わる。プロダクト・マネージャー、エンジニアリング・マネージャー、プログラム・マネージャーなどを歴任した後、同社では初となるKindleのエバンジェリスト(伝道者)も務めている。
ニュージャージー出身。マサチューセッツ工科大学で理論数学とライティングを学んだ後、卒業後は小説執筆に打ち込む。2005年にアマゾンに入社、すぐにキンドル開発チームへ。アマゾンを退社後はグーグルのシニア・プロダクト・マネージャーに転身。2013年には新しいタイプの書籍検索サイト企業BookGenie451を設立、創業者兼CTOとして活動中。ITやEコマースの分野での職務経験は20年に及び、今日の電子書籍の発展に大きく貢献。
趣味はハンモックに揺られながらの読書。

「2014年 『本は死なない Amazonキンドル開発者が語る「読書の未来」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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