著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 2938
感想 : 460
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  • Amazon.co.jp ・本 (410ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062194853

感想・レビュー・書評

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  • テンポは良いがなかなか入り込めなかった。

  • これは面白い。

  • 面白かったです。
    映画を観ているように、ありありと活気溢れる場景が頭の中に広がって、興奮しながら読んだ。
    あれだけたくさんの登場人物がいて、それぞれにちゃんと人格や人間らしい魅力を感じさせるのがすごい。
    大人たちの重々しい歴史と、若者たちの青春の日々。その二つが合わさって、独特のリズムを生み出している。
    秋生と毛毛の恋がとても印象的でずっと記憶に残りそう。

  • 台湾の歴史と共に台湾人である主人公の少年期から青年期を描いている。最後まで読むとこの主人公の未来よ幸せであれと乾杯したくなる気分になる。

  • 私の評価基準
    ☆☆☆☆☆ 最高 すごくおもしろい ぜひおすすめ 保存版
    ☆☆☆☆ すごくおもしろい おすすめ 再読するかも
    ☆☆☆ おもしろい 気が向いたらどうぞ
    ☆☆ 普通 時間があれば
    ☆ つまらない もしくは趣味が合わない

    直木賞受賞作品なのにけっこう面白い!

    だいたい先生方が審査員の受賞作品はあまり面白くないことが多いと思うのだけど、これはいい感じです。
    もともと、東山彰良さんは好きな作家というのもありますが。

    読み始めたところでは、あーいつもの受賞作っぽいな、なんかタルい感じだなあと読み進めにくく思っていたのですが、幽霊の話になる頃からあれちょっと面白いぞとなり、最後までなかなか楽しめる物語になっていました。
    最後は少し尻切れトンボのような感じも受けましたが、実際は人生もそんなものかなとかえって趣き深いかも。

    主人公のその時々の人生で起こることの捉え方が、瑞々しいのにわりと共感できる感じで、読んでいる間、気持ち良かったです。

  • 期待していたほどのものではなかったかな、正直に申しまして。その原因は文章というか文体にあるのではなかろうかと個人的には推察しております。だから選考委員絶賛という触れ込みも正直?ではあります。
    ただ締め方はなかなか感じ入らせてくれます。皆思うようにいかない中でそれそれのやり方で精一杯の選択をして生き延びていく、でもやっぱり上手くいかない。諦めるわけではなく、受け止めて進んでいく。歴史に翻弄された民という観点も上手く取り込まれているかと。
    もう一つ付け加えるなら、多分特に近現代の東アジア民衆の苦しみ・災厄は誰がもたらしたものか解っているのか?というある意味アウトサイダーでもある(らしい)作家は問いかけているのではないでしょうかね。

  • 第153回直木賞受賞作。
    猥雑な街。日常茶飯事の荒事。混沌とした台湾が生き生きと描かれている。荒っぽい経験ばかりだが、あっけらかんとしていて悲惨さはない。
    台湾まわりの問題が深く描かれているが、知らないことも多く、時代背景や雰囲気をリアルに感じる。
    祖父の死の謎と、自分のルーツを追いながら、時代を生きた青年の物語。

  • 一人の半生の中に、色々な謎が隠されている。疾走感のある文章が小気味よい。異国の情緒がほろ苦く、優しい。

  • 時代背景はわからなくてもスルスル台湾の雰囲気に馴染めます。
    どうしようもないことがあるのが人生。
    でもお狐さまとか守護してくれる存在を信じてがむしゃらに生きるパワーは生きる原点かも。

  • ハッピーじゃないハッピーエンド…。 この辺も含めてのタイトル『流』。
    台湾という国を近く、そして遠く感じた。

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著者プロフィール

1968年台湾台北市生まれ。9歳の時に家族で福岡県に移住。 2003年第1回「このミステリーがすごい!」大賞銀賞・読者賞受賞の長編を改題した『逃亡作法TURD ON THE RUN』で、作家としてデビュー。 09年『路傍』で第11回大藪春彦賞を、15年『流』で第153回直木賞を、16年『罪の終わり』で中央公論文芸賞を受賞。 17年から18年にかけて『僕が殺した人と僕を殺した人』で第34回織田作之助賞、第69回読売文学賞、第3回渡辺淳一文学賞を受賞する。『Turn! Turn! Turn!』『夜汐』『越境』『小さな場所』『どの口が愛を語るんだ』『怪物』など著書多数。訳書に、『ブラック・デトロイト』(ドナルド・ゴインズ著)がある。

「2023年 『わたしはわたしで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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