著者 :
  • 講談社
3.54
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本棚登録 : 2938
感想 : 460
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  • Amazon.co.jp ・本 (410ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062194853

感想・レビュー・書評

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  • 台湾が舞台となっているため、登場人物も慣れない名前だし、地名や他の単語も慣れないものだったので、何度途中で放棄しようと思ったことか。それでも読み終わった今は最後まで読んだことに満足している。
    祖父が何者かに殺され、犯人捜しをしていく主人公が、途中恋愛を経験したり(この恋愛がとても切なく、毛毛が本当に愛おしくなってしまった)ヤクザの事務所に乗り込んだりと色々な経験をしていく。
    それぞれのエピソードがとても面白く、また文章も上手なのでエンジンが掛かってからは一気に読み終えてしまった。
    バックグラウンドや名前の覚えづらさから★4にしようかとも思ったが、やはり★5の作品だ。

  • エピローグがすごい。とにかくすごくいい。

  • 満場一致の直木賞、帯にも読まないと損みたいなこと書かれてたから、手にした。読みにくい書き方と頭に入り難く苦労した。後後に何か込み上げてきた。期待が大きかったのか、苦手な分野だったのか、評価が難しい作品だ。

  • 戒厳令下の台湾、暴力の支配する日々を無為に過ごす主人公が祖父の殺人事件に深く関わったことから隠された戦争の悲劇が浮かび上がる。登場するのは覚えにくい人名や地名ばかりなのに、文章が奏でる独自のリズム感から心地よく読み進めることができる。時代を感じさせるエピソードが効果的であり、魅力的な女性たちが存在感豊かに描かれているのも上手い。

  • 台湾にいた原住民、外から日本が来て、その後中国から蒋介石が来た。以前台湾旅行した頃学んだ台湾の人々の複雑な思い、政治と社会。そんな混沌とした中をかけねけていく「青春の門」のような青春ストーリー、不死身の爺さんを殺した犯人は誰か恋はどうなるのか、下巻へ続く。

  • 蒋介石が亡くなった頃の台湾のお話。
    主人公の葉秋生のおじいちゃんが惨殺され、謎を解く?までの秋生の人生が綴られている。
    悪友?との助け合い、幼馴染の毛毛との恋の話。秋生頑張って!立ち直って思う。
    おじいちゃんを殺した犯人のことをすっかり忘れていた頃、とうとうある写真がきっかけで犯人を特定してしまう。そこからは、急展開すぎた。殺した方の言い分、おじいちゃんの気持ち、さまざま入り組んでいて、心がザワザワする。
    本筋から外れるが、毛毛の気持ちを考えたら辛い。。。なんでこうなったんだろう。

  • めちゃくちゃ面白かった!戦争を体験した年寄りたちが罪悪感を抱いて生き続ける姿、その子供や孫たちの世代の生きざま、それだけでも素晴らしかったが、サスペンス風のどんでん返しとさらにどんでんがえしで最後はじーんとしてしまった。

  • 知らなかった・・・作者さん
    よくこんなお話って思ってた
    知らなかったのは、国も事も
    それにしても、あまりの話に驚く
    疲れた〜〜

  • 2015年上半期の直木賞受賞作品。台湾のことは台湾旅行に行った時にちょっとだけ学んだが、この作品に書かれているような歴史は理解できていなかったので、勉強にはなった。また、後半の追い込みは面白かった。でも全体としては読むのにめげそうになったが、なんとか読み終えたって感じ。著者の作品を読むのは初めてだけど、筆力は大したものだとは思う

  • なんかいい

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著者プロフィール

1968年台湾台北市生まれ。9歳の時に家族で福岡県に移住。 2003年第1回「このミステリーがすごい!」大賞銀賞・読者賞受賞の長編を改題した『逃亡作法TURD ON THE RUN』で、作家としてデビュー。 09年『路傍』で第11回大藪春彦賞を、15年『流』で第153回直木賞を、16年『罪の終わり』で中央公論文芸賞を受賞。 17年から18年にかけて『僕が殺した人と僕を殺した人』で第34回織田作之助賞、第69回読売文学賞、第3回渡辺淳一文学賞を受賞する。『Turn! Turn! Turn!』『夜汐』『越境』『小さな場所』『どの口が愛を語るんだ』『怪物』など著書多数。訳書に、『ブラック・デトロイト』(ドナルド・ゴインズ著)がある。

「2023年 『わたしはわたしで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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