- Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062635370
感想・レビュー・書評
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伊集院静の美しい文章で瀬戸内海の小さな島での子供たちの成長が描かれる傑作。口をきかないが優しく逞しい機関車先生の立派な姿が目に浮かんで微笑ましく応援したくなる。読み返すのは何度目だろうか、その度にラストシーンで涙がでる。
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話すことができないと機関車先生と、瀬戸内海の小さな島の子供達との、心の交流に感動。
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瀬戸内海に浮かび小さな小島に降り立ったのは口が不自由な大男。後に島の皆から機関車先生と呼ばれる転任教師だった。
小さな島で純粋無垢に成長する子供たちと、複雑な人間関係をおりなす島の大人たち。
あたたかく、少し甘酸っぱい珠玉の物語。 -
24の瞳とかぶる感じもするが、しゃべれない先生を主人公に、言葉以外の方法でも、これだけ人に物事が伝えられるという事に少し感動した。ベタな内容と言えばそうだが、主人公に喋らせずに心を伝えるところがすごい。
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爽やかな物語。唖者の教師、吉岡誠吾と瀬戸内の小さな島の人々との数ヶ月の物語。二十四の瞳と比較されることも多いのだろう。
優しくて力持ち、誠実な人格。そんな人になりたいものだ。
解説文の「教えるのではなく、勇気を分ける」という表現が心に残った。 -
伊集院静って、やっぱり自然描写がうまい。山口県の誇り。
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これもいいですねえ。
機関車先生=>うまれつき障害があり、口を”聞かん”先生です。
言葉が話せないのに、ハートで会話します。
機関車のように肉体的精神的にとてもストロング、かつ
人間としての品格にあふれています。
伊集院さん版の二十四の瞳、ですね。
瀬戸内海の美しい島、海、人々の姿が目の前にうかんできます。
2011/11/30 -
読み易い。『二十四の瞳』の様な雰囲気か。
最後、機関車先生は帰ってしまうのかぁという感じ。 -
過疎化した島の自然、人々の純朴さがほのぼのと伝わってくる。続編があるような終わりかただ。12.12.4
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自分も小さい頃に機関車先生に教わりたかったな。最後には感動したが、少しあっけない感もあったが、全体的に読みやすく、登場人物が多い割には物語に入り込めた。