No.6〔ナンバーシックス〕 #4 (YA!ENTERTAINMENT)

  • 講談社
3.75
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062693585

作品紹介・あらすじ

何も知らなかったのは、おれのほうなのか。あの眼、あの動き-殺られる…。紫苑、あんた何者なんだ?

感想・レビュー・書評

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  • 沙布を助けるために、紫苑とネズミはNO.6の高官・富良を捕らえて矯正施設の情報を手に入れる。ネズミはそのやり取りをイヌカシに『北風と太陽』のようだと揶揄される。

    NO.6に戻った富良は矯正施設で殺人バチの実験台にされ死亡。「人狩り」が始まり、紫苑とネズミは矯正施設に連行される。

    かなり物語が動き出しました。5巻は矯正施設かな?楽しみです。

  • うーーーん前半の冨良とのやり取りがなんともいえない
    冨良さん、のちのち味方になってくれるのかななんて期待していただけにちょっとショックでしたね


    紫苑の知らない一面を見てしまって動揺しているネズミにちょっとドキッとしてしまいました
    これが今後どのよのように作用されていくのか楽しみです

    "きみという他者なしに、ぼくは生きられない。"

    この一文がたまらなく好きです。

  • 1巻から書き続けているのでしつこいようだけれどもSFは好みではありません。でも続きを読もうと思うので、自分ではよくわからないけれど、魅力があるようです。

    図書館に行くたびに一巻ずつ借りて読むのがちょうどいい。

  • 矯正施設にいる沙布を助け出すため高官から情報を聞き出す。そして人狩りが行われ紫苑とネズミは自ら狩られて施設に侵入した。

  • 昔見た海外ドラマを思い起こさせるものがあります。
    なかなか想像出来なくて辛い

  • 【あらすじ】NO.6の治安局員に拉致された沙布を救うため、紫苑とネズミは高官から内部情報を聞き出す。聖都市で進められる恐るべき計画とは? ついに人狩りが決行され、囚われの身となったふたりは矯正施設の内部へと入っていく…。

    【雑感】ついに、紫苑は「人狩り」を身をもって知ることになる。それにしても、ネズミも紫苑もイヌカシも、火藍も、すごい。「かっこいい」とか「優しい」とか、そういった言葉では、今の私ではうまく表現できないのだけれど…。
    「自分のために生きていく強さ」がすごい、と思ったのかな。
    あとがきまで、じっくり読んでみてほしい。

  • No.6中央管理局の富良(ふら)をはめて、矯正施設についての情報を聞き出すネズミ、紫苑、イヌカシ、力河。
    そして人狩りがはじまり、それに乗じて、矯正施設に入り込む企てを実行する。

    1開幕~リヤ王 第五幕 第三場
    2第一幕 第二場~手塚治虫名作集17グランドール
    3暗転~小野小町
    4災厄の舞台~デカメロン物語 ボッカチオ
    5道の光へと~中国の神話 リス族の創世記

  • いよいよ矯正施設に乗り込みます。

    しかし、人狩りって胸の悪くなる行為ですね。
    NO.6の上層部の人間ってろくな人いないんでしょうか。

  • さらわれた沙布はどうなってしまうのだろう。
    紫苑たちが間に合えばいいのだけどと思った。

  • 紫苑、ネズミ、イヌカシ、力河が富良から矯正施設の内部情報を得るところから、人狩りに乗じて「地獄」へ続くエレベーターで落ちるところまで。

    ネズミが「あんた、何物なんだ?」と紫苑の正体を疑うところが印象的だった。
    それから、矯正施設へ運搬される最中、荷台の中でネズミが歌うところも印象的だった。ネズミは紫苑に、歌や物語では人は救えないと言ったけど、ほんの一時だけ苦しみを忘れさせることができるだけなのだと言ったけど。

  • 【図書館本】ますますBL色が濃くなっていく不思議。アニメから入ってるので、アニメより丁寧でわかりやすい(当然か)。原作ではどう表現されているのか気になってた歌のシーンはアニメの方がいい(それも当然か)。けど、ネズミさんの歌の魅力は十分に伝わってきた。
    アニメではここからの流れに萎えたけど、原作ではそうならないよう祈る。

  • 何を言ってもネタばれになりそうですが・・・

    そうですね、設定もキャラクターも文句なしです!
    徹底的に管理された聖都市「No.6」と、その外の世界「西ブロック」。
    政府に逆らわず、自分に定められた道を生きていれば何も苦労はない(とされている)。
    見てみぬふりをされ、治安の悪さから今日生きるのも不安(だが、自分の生き方ができる)。

    キャラクターも、No.6のエリートだった紫苑(でも、「何かがおかしい」と気付いたせいで追放)と、西ブロックで生きるネズミ(過去色々)を中心に強烈です。それぞれが背負うもの、象徴するものがずっしりきます。

    私は紫苑とネズミの関係が好きです。
    一緒に居ることで互いに化学反応起きていく。
    どんどん魅力的になっていきます。

    なんというか、「ありえない」ことじゃない、というのが恐い。
    個人情報だとか、情報操作だとか。現実の世界でも、知らないことがいっぱいあるんでしょう。

    まぁでも、そんな穿った読み方しなくても、十分面白い。
    一気に読めます。

    この本のシリーズには「活字力全開」って書いてあるんです。
    「全開」には「フルパワー」ってルビが打ってあるんです(笑)
    うん、ほんとにフルパワーだよ!
    あぁ続きが読みたいよみたい・・・

  • 展開が遅くなってきた。個人個人に踏み込んで描写しているぶん、話が進まない。沙布はどうなった?ネズミはどうした?謎が深まる。

  • (感想は最終巻に)

  • 来ましたついに最後沙布ちゃんを救いに矯正施設に突入しましたねえ。
    もう沙布ちゃんを一刻も早く助け出してくれお二方。
    イヌカシの言動がかわいい。
    そしてアニメの力河さんにショックを受けた・・・

  • ネズミが紫苑を少し見直し、同時に、自分は今までこいつを本当には理解していなかったんじゃないか、と恐れに近い気持ちを抱くようになる。紫苑自身はいつもどおり天然で真っ正直なんだけど。二人の関係が少しずつ変化していく。
    ネズミに起きた異変が気になる。

    No.6の実態がさらに明らかになってきた。すべての住民の情報がその日の行動までも含めて管理されているというのも恐ろしいが、住民が想像したり夢の話をしたりすることを忌み嫌うという点が印象的だった。よけいなことを考えるな、ということだろうか。すべてを管理し支配するためにはそのほうが都合がいいに違いない。
    そこから脱し、自由に感じ、考えるようになった紫苑が、もうNo.6には戻りたくないと思うのは「生きる」とはどういうことかを知ったからだろう。

    矯正施設に入り込んだネズミと紫苑になにが待ち受けているのか、次の巻もハラハラドキドキ。

  • あっという間に読み終わりました。
    これからっという時に、続きが、図書館から借りられていた。。しばらく、我慢。。違う本を読むとします。

  • きょう読み始めて、きょう読了。No.6シリーズ第四巻。
    じりじり進む。そして相変わらず、ネズミと紫苑(の仲)がアツい。ネズミと紫苑とあさのさん、三人もガチなひとが集まると、相乗効果がすごいなぁ。ときどきふとネズミが語る、紫苑に感じる違和感が気になる。紫苑サイドでそれが描かれることはないから、よけいに。
    次巻に期待!

  • 紫苑とネズミは、萩尾望都の「トーマの心臓」のエーリックとユリスモールのようだ。
    だんだん謎に近付いているようで遠ざかっているような気がする。

  • 気になる展開に目が離せない。登場人物、それぞれにまだ奥深い秘密が隠されていそう。

  • 「奇跡ってのはな、思ったより簡単に起こせるものなんだよ、イヌカシ」

  • 何よりも強いと思ってたネズミが、紫苑を、他者を求めた。
    実は4年前のままの弱い部分て、残ったままだったんじゃないかなとかね。
    少し強そうに見える皮を被ってただけだったんじゃないかとかね。





    事前情報収集編(?)。イヌカシのかわゆい一面とか、北風と太陽のようなネズミと紫苑とか、意外と活躍してるっぽい力河さんとか。が、見れます。

    しかしネズミがぶっ倒れたとか、びっくりしたなー。あれだよね、復活は愛だよね(変な意味とかじゃなくてね、友愛みたいなあれでね)
    とうとう起きた人狩り。地獄に身を投じた彼らは、還ってこれるんだろうか…

  • “「え?」
    「見たくない。きみが誰かを苛むところなんて、見たくないんだ」
    吐き気がした。自分自身にだ。自分に対するどす黒い嫌悪感が身体の中をうねる。
    見たくないだと?それなら、目を伏せていればいいじゃないか。おまえはいつもそうだ。見たくないものから、いつだって目を逸らし、気がつかないふりをしてきた。ネズミの行っている残酷は、誰のためだ?全部、おまえのためじゃないのか?おまえが、ネズミに強いたことじゃないのか?おまえ自身が被らなければならない汚濁をネズミに肩代わりさせて、奇麗事を叫んでいるだけじゃないのか?奇麗事だよ、紫苑。おまえの言うことも、やることも、奇麗事ばかりだ。自らの手を汚すことなく、心を痛めることもなく、傷つくこともなく、人を苦しめてはいけないと、正義を叫ぶ。
    この独善、この傲慢、この虚偽、この軽薄、この醜悪な本性。
    それが、おまえだよ。
    誰のものでもない、確かに自分自身の声が語りかける。吐き気がする。嫌悪感がうねる。
    だけど、見たくない。やはり、見たくない。その想いだけは真実だ。”

    アニメ化に伴い再読。

    富良
    フェネック:市長

    “あの人たちは、どうなるんだ、どうなるんだ、どうなるんだ。分からない、分かってもどうしようもない。
    感情の先端が麻痺していく。悲惨に慣れてしまう。残虐に鈍くなる。思考が鈍麻する。他人の死に動揺しなくなる。
    紫苑はネズミの腕を摑んだ。肉体の手応えを確かめる。
    ネズミ、ぼくを人として留めてくれ。
    「もしかして......」
    ネズミが目を伏せた。
    「あんたは変わるかもしれない」
    「え?」
    「ここで......この矯正施設の中で、あんたは変わっていくかもしれない」
    「何のことだ?」
    「おれは、あんたのことなんて何一つ知らなかった。そう思いしることに、なるかもしれないな」
    「ネズミ、何を言ってる?」
    唇を結び、ネズミは黙り込んだ。”

  • あの台風の日に窓を開けただけなのに、それで二人が出会ってここまで絆を深くしてきたのかと思うとちょっと感動する。
    特にネズミが、自分以外の誰かの存在を案じ、信頼するなんてイヌカシとかからすれば信じられないんだろうなぁ。

    そういえばイヌカシってやっぱり…?

  • もう!仕草の細かい描写がたまらないです。

  • NO.6の治安局員に連行された沙布を救うため、紫苑とネズミは「人狩」に乗じて、矯正施設の内部へと潜り込むことを決意する。そのための事前情報を得るため、力河のもとへ通ってくるNO.6のエリート高官を捕まえることに。ネズミの冷酷な一面を見たくないと思ってしまう紫苑は、高官を拷問にかけようとするネズミを止める。そして待っていた人狩りがついに決行される日がやってくるのだった・・・。

    うーん、焦れる。三巻でもまだ潜入しないのかと思いましたが。実はまだこの巻でも潜入してないのよね。ようやくその直前までは来ましたけど。でも今回はいろいろ新発見ありでした。イヌカシが実は・・・とかびっくりだったぜ。まあ一番はやっぱり紫苑の正体ですが。ネズミを怯えさせるほどのものがあるとは・・・ひそかに彼の父親がカギを握ってると思うんだけど、どうなんだろう。本編とは関係ないけど、あとがきでNO.6を支えてくれてた人の訃報を知って悲しくなった。作者はもちろんだけど編集者としてこのシリーズを生みだしてくれたことに感謝。

  • 囮になってマジ泣きイヌカシ萌え!細くてちっちゃくって折れそうですね!そして実は女の子発覚ーみたいな。まぁ伏線はあったしね。
    ただ、ぶっちゃけ囮の必要性は皆無ですね、これ。だって、政府の人間めちゃめちゃ軟弱だし、来た直後のフラフラしてるところをさくっとドついて気絶させて拘束して連れ込めばいいだけじなんじゃ・・・もう少しイヌカシが囮になる必然性がほしかったな。銃を携帯の危険っていってるけど、、あまりに雑魚すぎて微妙。

    展開はのろいけど、尋問にページ使いすぎだし。でもネズミの「離れるな」発言いまたきゅんvどうでもいいけど、口にしないとか思ってたのに、ネズミは紫苑の髪キレイって最初に言ってたような。。。まぁいいか。

    遂に脈絡なしのダンスシーンが!!
    紫苑の「君を失うのが怖くてたまらない」曰くまっすぐ単純な愛の告白きたーー。君なしに僕は生きられないとか、はぁはぁ。
    紫苑のいきなりの超人プレイはどうも好きじゃないですが。本当何者の設定なのかと。

    ラストは人狩りで終了。腰に手をまわすネズミさんvvもう、萌えだけで★5つけるよ。

  • ようやく№6の施設内に
    人狩りで捕らえられ、潜入。

    今後の展開に期待します。

  • いやーイヌカシが女の子だったとは、思いもしなかった・・・。
    なんだかネズミ大丈夫か?不安だ。
    いきなり倒れるし。
    あの虫となにか関係あるのか?
    あーこわいよー不安だよー。
    矯正施設突入!
    離れるなよ、といってもそれができるのか?

    そしてネズミの紫苑に対する不安ももやもやするー。
    なんだ、なんの伏線なんだ、これ?
    変わるかもしれないって・・・・うわーほんともやもやする~!

  • 各章冒頭部のセリフが内容とすごくマッチしているとなんか嬉しいです

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著者プロフィール

岡山県生まれ。1997年、『バッテリー』(教育画劇)で第35回野間児童文芸賞、2005年、『バッテリー』全6巻で第54回小学館児童出版文化賞を受賞。著書に『テレパシー少女「蘭」事件ノート』シリーズ、『THE MANZAI』シリーズ、『白兎』シリーズなど多数。児童小説から時代劇まで意欲的な執筆活動で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『NO.6〔ナンバーシックス〕(8)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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