嘘をもうひとつだけ (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062736695

感想・レビュー・書評

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  • 2019/11/11
    淡々と事件が起きて淡々と加賀刑事が解決していくやつ。
    東野圭吾作品でよくあるけどこれも支持されてるのかな。
    容疑者Xとかナミヤはわかる。
    淡々系は技巧を楽しむの?
    加賀さんが加賀さんじゃなくてもいいやん。
    愛せなくてつまらない。

  • 東野圭吾の短編は初めて読んだかも。おもしろかった。それぞれの主人公によって加賀の印象が違うのも印象的。

  • 題名通り「嘘」を題材とした短編集という印象が強かった。推理を楽しむには少しトリックが簡単なものが多く、正直な感想物足りない印象。加賀の動機、嘘の見極めの論理的思考を楽しむ作品だと思った。トリックを解く加賀もいいが、人の気持ちを考える加賀も楽しめた。そして何よりやっぱり加賀さんかっけぇっす。

  • 加賀恭一郎シリーズ第6作でシリーズ初の短編もの。

    ナゾ解きというよりは、なぜそんなウソをつかなければならなかったのかを解き明かす。

    物語の全ては犯人視点で描かれており、加賀恭一郎を前になぜウソをつかねばならなかったのか?

    その過程が解き明かされていく。

    短編なのに物足りなさは感じない。

    さすが。


    説明
    内容紹介
    東野圭吾はミステリーをさらに掘り下げた!
    正直に生きていきたいと望んでいたのに、落とし穴にはまりこみ、思わぬ過ちを犯してしまった人間たち。
    そして、それを隠すために、さらに新しい秘密を抱えこむ。
    加賀恭一郎シリーズ

    内容(「BOOK」データベースより)
    バレエ団の事務員が自宅マンションのバルコニーから転落、死亡した。事件は自殺で処理の方向に向かっている。だが、同じマンションに住む元プリマ・バレリーナのもとに一人の刑事がやってきた。彼女には殺人動機はなく、疑わしい点はなにもないはずだ。ところが…。人間の悲哀を描く新しい形のミステリー。

  • 刑事ものというのは本来、物的証拠やアリバイ、聞き込みの情報などを集めていって、パズルを解くように犯人を割り出していくもの。事件を担当する刑事の視点で物語が進行する。

    ところが加賀シリーズは事件関係者の目を通して描かれ、加賀や警察官達はあくまでも脇役に徹する。それゆえ普通の警察小説とはなんとなく趣が違うのだな‥‥なんて、今頃になって気づきました。

    しかし、このシリーズのリアリティーは半端ない。犯罪者達や被害者達の気持ちにそれぞれ納得出来る小説ってなかなかない。でも一番最後の話に出てくる奥さんには共感できない。一見害がなさそうで最も恐ろしい人だと思う。

  • 短編かい!    
    主題は「嘘」。   
    犯人が嘘をつく短編集。     
    それにしても加賀刑事は本当に有能ですなぁ。   
    最後だけ毛色が違うのも小憎たらしいほど面白い。

  • 加賀恭一郎シリーズは中長編じゃないと伝わらないな、と実感できた一冊。短編で犯人がほぼ分かった状態であまり掘り下げることなく真相に迫ってしまうのは不完全燃焼でしかない...。
    ようやっとシリーズ全てを読破。次は何シリーズにしようかなぁ...。やはり湯川か...。

  • 加賀刑事のシリーズ。
    作年末に家族からシリーズ最終作(?)をプレゼントされた。(話題作だし映画化も報じられていたからだそうで)
    ということで、せっかくならシリーズの未読作をすべて読み終えてから最後に読もう、と、頑張って少しずつ読み進めている最中。

    【嘘をもうひとつだけ】
    表題作。題の通りの仕掛け、題の通りの結末。
    ちょっとお洒落な言葉遊び。

    【冷たい灼熱】
    初出は1996年。時事ネタ。ちょうどその手の事故(もはや事件だけど)が社会問題になり始めた時期だと記憶。
    「パチンコ屋」という名詞を最後まで出さなかったあたり、著者のドや顔が目に浮かんで鼻白んだ(苦笑)。

    【第二の希望】
    そんな馬鹿な(笑)。
    小学生女子。白昼の犯行。その後は何食わぬ顔で日常生活に戻る・・・・って??????
    リアリティ皆無すぎてがっかり。

    【狂った計算】
    最後の最後の仕掛けには驚かされた。
    が・・・・。

    【友の助言】
    なるほど。
    しかし加賀さん、随分とまあ、私生活の身近に事件が起きること。
    大学時代に同級生が殺人犯に
    教員やってて教え子が死…
    恋した女性が殺人犯
    さらに、友人の妻が殺人未遂とは(苦笑)。


    ・・・・総括・・・・
    まあ、可もなく付加もなくな「いわゆる推理小説」だった。

    シリーズ、残り何冊あったっけ…?

    ★2つ、6ポイント半。
    2018.10.30.古。

    ※やっぱり、東野圭吾の文体・作風は好かないな。

    ※とはいえ…だいぶ前に、順番考えずに読んだ(というか、シリーズ物だと知らずに読んだ)「赤い指」は、かなり好きだったけど。

  • 加賀恭一郎シリーズの6作目です。
    読み始めるまで、短編集と言うことを知りませんでした。

     もちろん、ひとつひとつの短編は面白い。でも、ここまで加賀さんを読んできて、短編では正直物足りない。
     あえて、短編だったのでしょうね。

    各ストーリーに一貫して「悲哀」のようなものを感じます。

    各短編は、お互いにリンクしてない。(と思ってますケド・・・)伊坂さんだと、時間軸ズラして絶妙に噛み合わせて来る所ですね。

    あっという間に読んでしまい、肩透かし。
    次は7作目の「赤い指」の予定です。「新参者」は読んだので、その次でようやく「麒麟の翼」に辿り着きます。

  • 加賀刑事の活躍する短編集。
    加賀シリーズは長編だらけなので短編珍しいな〜なんて思いながら読んだのだけど、短編であっても内容の濃さは変わらなかった。

    タイトル通り登場人物はみんな嘘をついていて、その嘘を加賀刑事が徐々に崩していって真相が分かるのだけれど、その嘘をついた理由がそれぞれ違ってるんですよね、誰かを守るためだったりただただ自己保身のためだったり……。
    人間は本当にサラッと嘘をつく生き物なんだよなぁと思わされる。

    私は「狂った計算」の話が一番好きでした。
    真相が一捻りしてあったのがとてもよかった、この話も後味悪い系か?と思って読んでただけに救われた感じがしました、いやあの結果を救われたと表現していいのかは分からないけれど……。
    何と言うか、やったことは決して許されることではないのだけれど、あの結末は……あれは紛うことなき愛だよなぁ、それは本当だったんだよなぁって。


    それにしても……ずっと読みながら薄々感じていたのだけれど、加賀シリーズって後味の悪い話が多すぎるような……。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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