- Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062747523
感想・レビュー・書評
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この後は先日読んだ「日暮らし」に続くんだな。
鉄瓶長屋の話がそういうことだったのねってことで理解できた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
一気読み( ´ ▽ ` )ノ。
けっこう類型といえば類型なキャラばかりなんだけど、組み合わせの妙か? とにかく読ませる。
しかし、ものすごく回りくどい計略。だからこそ破綻して見破られるんだが。
だいぶ前、連続ラジオドラマでやってたな?「ぼんくら......ぼんくら......ぼんくら!」と、だんだん迫り来るタイトルコールが不気味だった。
けど、内容は何一つ覚えてない -
登場人物のそれぞれが魅力的
面倒くさがりの見廻り同心だけど、やるときはやるし、清濁併せ呑む平四郎を筆頭に
人情あふれるおっかさんのお徳さん、若くして結構頭の切れる佐吉、美少年で計測好きでかなり頭の回る弓之助、一度聞いたことは忘れない人間ボイスレコーダーのおでこ
他にも魅力的なキャラがいるし、それぞれコメディ要素もシリアス要素もあってどんどん先を読みたくなる展開
江戸を舞台にしているものの、描かれているのはやはり宮部ワールド
人間の業というか、情をうまく演出に使っているあたりは流石
真相は藪の中、というか結局は真実なんてものは人それぞれの中にあるという終わり方でいいのかな? -
おもしろかったー。
謎がとけてみれば、人間の愚かさ、哀しさにしんみりするも、まあきっちりすべて明らかにするよりあいまいなまま人生進めていったらいい、みたいなおおらかな感じがあって後味もよかった。
登場人物全員を大好きになる。すぐに続編の「日暮らし」も読みたい。またみんなに会えるといいな。
時代モノってほとんど読んでなかったけれど、こういうからっとした雰囲気のものならいろいろ読んでみたい。 -
年末年始のお楽しみに『おまえさん』をとってあるのだが、いつものように前の作品のことをほとんど忘れているのでちょっと再読。
おお、こんな構成だったかと初読のように楽しむ。
こんなに忘れてなんだかなぁ、だが、何回でも楽しめてお得、と考えることにする。
いつもながら登場人物がいい。
同心らしからぬ井筒平四郎、甥の弓之助、お徳といった主だった人物と共に、脇役それぞれに味がある。
今回は特におくめと平四郎の妻が良かったな。
読む時々で気にかかる人物も変わってくるのも面白い。
様々な女達が登場しそれぞれいい味があって、いろんな人生があるよねぇ、と思う。
弓之助、おでこの活躍も楽しく、こうなったら『日暮し』も読もうかな。 -
主人公の平四郎よりも、周りの登場人物が面白い。
記憶力の「おでこ」くんに、鯨尺の「弓之介」、隠密同心の「黒豆」に伝書カラスの「官九郎」
続編が楽しみです。 -
宮部みゆきによる、一大時代劇ミステリー。
時代小説であり、多少難しい単語は出てくるものの、全体的には読みやすく親しみやすかった。
多くの登場人物があるが、それぞれが個性的で魅力的だ。
とくに弓之助と「おでこ」のキャラクターがよい。
子どもであるものの、大人びた振る舞いや考え方には驚かされるし、それでも随所に見られる幼さが可愛い。
主人公である平四郎のキャラクターにも好感がもてる。
めんどくさがりやで朴訥としてはいるもの、根っこの部分では優しさや人情味があり、人に好かれやすい性格なのだろうと感じた。
描かれている事件は、今となんら変わらない、複雑な人間関係のもとに起こる殺人や軋轢で、憎しみや執念といったものは何百年たっても同じものなのだなと思った。
女性の恨みは恐ろしい。 -
上巻の謎を回収して謎が解明。
事件は表沙汰にしないで終わることに。
最後は、死んだと思ってて実は生きていたことがわかったあの人が、名前を伏せて登場。あらーそんな感じの人だったのね。