- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062748384
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
後半にかけて面白くなっていった!文章が淡白で最初は何だかなーって思ってたけどこれはこれでいいのかな。最初に出てきた何気ないところが全て伏線だった。
-
凄い!
第五章 の最後の一文からもぅ読む手が止まらなかった、二転三転する真犯人像。
そして……
中盤が落ち着いた文章なのに、後半に向け 徐々に人間味が溢れて行く展開に心 打たれました。
三上の過去(補導)(友里)の件もしっかり回収して、更に重厚感の増す締めくくり。
そりゃ 様々な所で評価が高い訳ですょ! っと納得の1冊 でした。 -
一人の法学部生として読んだが、実務的な問題点(霞が関や刑務所など)は、新鮮で面白いと思った。ジャーナリズムとしての物語は非常に優れていると思う。
その一方でコアとなる死刑についての法律的視点は薄いかなと感じた。
刑法を制裁と更生という2つの側面から語るのは、死刑の是非について考える上で避けては通れないものなのでそこは良かったと思う。
ただ、ふわりとした死刑に伴う問題点を出しただけで、もう一歩核心へと踏み込むものが欲しかったと思うのは私が法学部生だからかもしれない。
ミステリー小説としての純粋な評価としては低め。個人的にはもっとストンと納得させるものが良かったと感じた。
ミステリー小説としては星2、社会派小説としては星4、総合的に見て星3というのが私の評価。
高野和明さんの『ジェノサイド』を読んで腰を抜かすほど面白かったが、今作は個人的には1つか2つくらい落ちるかなと思った。 -
有名な作品なので、読んでみました。
途中や後半、苦手な描写があってキツかったですが、でも一気に読んでしまいました。
面白かったです! -
死刑や冤罪といったテーマに興味があって読み始めました。思った通り重い内容ではあったけれど、テンポよく展開していくストーリー、臨場感、ほぼ一気読みの面白さでした。
死刑執行を目前に控えた死刑囚の冤罪を晴らすため手を組み立ち上がった2人、傷害致死の前科を背負った青年・純一と刑務官・南郷。お互い立場は全然違うけれど、最高のバディでした…
2人の捜査によって浮かび上がってくる容疑者たちが次々と怪しくみえてきて自分自身も推理にのめり込んでいきました。
個人的に1番好きな登場人物は中森検事です。 -
江戸川乱歩賞を受賞した作品が全体的に好みだと気付いて(遅すぎる)ちょこちょこ読んでいっております。
原作者の高野さんは脚本家としてもご活躍なされていたそうで、非常に納得しました。
キャラクターの動かし方、個性の付け方、話の構成が非常にお上手!!
死刑制度に関する法の正義とは、真実とは、を全体的に通して問いかける作品ですので映画の『デッドマンズウォーキング』等を思い出しますが、ミステリー、エンタメとしても楽しめました。
主人公の南郷と2年の刑期を終えて出所して来た純一君のバディ感がほっこりさせてくれるので、重たいテーマにも関わらずするすると読ませてくれます。
終盤に訪れる怒涛の展開に、えぇ?!えぇ?!なんで?!と頭の中でずっと叫びながら迎えたラスト。
純一の告白とそれに対する南郷の一言に、あぁー…。と天を仰ぎました(久々のお家芸)
この時の乱歩賞は呉さんの『道徳の時間』と違って満場一致でこちらの作品に決まったそうです。
まあ、分かるなあ…。
でも私は『道徳の時間』最高だと思いますよ(繰り返しますがステマではありません)
高野さんの2作目の『グレイヴディッカー』がより好みそうなので読みたいです。
こうしてまた読みたい本がどんどんと…精神と時の部屋はどこにありますか? -
終盤の展開が圧倒的でした。
『そういうことか』とつい唸ってしまった。