- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062748384
感想・レビュー・書評
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死刑制度の在り方について考えさせられた。
一気に読みました!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「一律の法制度で裁きを行うには、人間の心は多様過ぎるという事実」自分は絶対応報刑思想なので、だだの絞首刑よりも死刑囚が被害者にした事を、
死刑囚に行いまた、その行為を死刑囚が1番精神的苦痛を感じる身内に行わせるべきで、これぐらいすれば抑止力にもなると思っていたからこそ、この一文が響いた
死刑の次に重い無期懲役が所詮18年で仮釈放なのに驚いた、自分が無知過ぎて情けない
ミステリーで1番好きな作品になった
終盤のドキドキ感が凄い
でも三上側の場面が自分の知識、想像力が乏しいせいで鮮明に風景を浮かばせる事が出来なかった
野暮だけど、最後長文の手紙をアクリル越しに読んでる南郷を老眼とか大丈夫なんかな?とか、手紙結構長くね?とか、杉浦は読み上げるの断られて、南郷が黙読してる沈黙の間、どんな顔で過ごしてんやろとか想像したら笑ってしまった -
犯行時刻の記憶がない死刑囚の冤罪を晴らすために奮闘する刑務官と仮出所した若い男性らの物語。唯一のカギとなるのは、死刑囚がどこかの階段を上がっていった記憶のみ。
一気読みしたー!設定の面白さもあるが、刑務官や仮出所した方がどんな制限を受けて生活しているのかなど、豆知識も与えてくれる。
まさか速度違反一つで刑務所逆戻りもあり得るとは、厳しい世界。
話の中で、真犯人が主役の仮出所した男性ではないか?とも思われる展開などもあり、ヒヤヒヤしながら読めた。 -
★3.5
仮出所したばかりの27歳の純一とそれを見守る刑務官の南郷。
この2人がタッグを組み、冤罪と思われる処刑間近の死刑囚を救う。
果たして、執行までに間に合うのか?本当に冤罪なのか?事件の真実はいかに…
てな感じです。
そうそう、題名にもなっている『13階段』
日本の死刑制度史上において、『13階段』の死刑台は作られたことないそうな。
…では、この題名の意味は?と、ここもネタバレになるので( ̄b ̄) シーッ
もう最後の方はスピード感がすごい。で、頭が混乱した〜^^;
面白かったです!
高野和明さん、リピします! -
めちゃくちゃよかった。
ジェノサイドが最高で、そのまま引き込まれて読み始めた。
文章好きだ~~解説の宮部みゆきが平明にして重厚と評していたが正にその通り。好きだ。
構成も緻密で、関連する書籍を大量に浴びた上で書かれていることを、衒学的にならずともわからせてくる感じがたまらない。好きだ!!!!
罪を犯した人間がどのように生きるかについて。自分自身深く悔いていることがあり、全てが変わってしまう前に時を戻せないという諦観を磨いて生きてきたから、三上純一に感情移入してカタルシスを得た。彼と同じ年齢である今、読めて本当によかった。
ジェノサイドもそうだったが、風呂敷広げてきっちり畳んでくるの最高。ラストの追い込みからの解放があまりにも心地よくて、もう既に記憶を消してもう一度読みたい。脳が喜んでいる。老後に期待している。 -
死刑制度について考えさせられた。
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ある服役囚が仮釈放で出てきて、ひょんなとから別の死刑囚が冤罪かもしれないと知り、元刑務官と一緒にその証拠をつきすすめていく話し。
ラストはどうなるのか、真犯人は誰なのか?
少しずつ真相に近づく模様がなんとも面白く、一気読みでした。 -
2024/01/09-01/17
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久々に本を読みました。
この本を読むまで、死刑執行人の仕事についてあまり考えることがなく、ただボタンを押すだけ、くらいに思っていましたし、これを読まなかったら今もそう思っていたはずです。
でも死刑執行について事細かに描写されていたからこそ感情移入できて、こちらまで重苦しい気持ちになりました。
現実でも法務大臣は書類にサインするのすら後回しにするのに。
実際に死刑囚を手にかける執行人の苦しみはいかほどのものなのか、考えたこともありませんでした。
「死刑囚は死刑になるような行為をして死刑にされているのに、自分たち死刑執行人がそいつらのせいで人を殺す苦痛を味わなければならない」…うろ覚えですがこの文章が印象的です。その視点はなかった。
やっぱり本は新しい価値観を植え付けてくれるのでいいですね。今年はいっぱい本を読むぞ!