- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062748384
感想・レビュー・書評
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面白くてあっという間に読み終わりました。
死刑制度について考えさせられるとともに話自体もかなり面白く最後の方のスピード感はドキドキしました。
舞台となっている場所が知っている場所だったので主人公は今どの辺にいるのか、ということも鮮明にイメージできてより物語に入り込むことができました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本作は一貫して死刑制度の賛否を述べない姿勢を取りながらも、その構造や心情について丁寧に描かれたものだったため、読み手にその賛否を考えさせるような、強い力を持つ小説だったと感じる。
第二の死刑執行人の話で、神は贖罪の意志を持った人間を許す、救いを求める人に手を差し伸べるものであるために割を食う人間が救われないというのも、何だか可笑しな話だなと思った。より強く、その救いを求める者が救われるのも宗教らしいと言えるけど、それが私だったら、と思うともどかしさを感じた。 -
もうちょい解説欲すい、
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くそおもろい
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壁の中の実情が丁寧に描かれていてその点も興味深かったです。罪を犯す心情、罪に向き合う心情、それに相俟ったミステリーの進展、とても面白かったです。
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ジェノサイドを読んでめちゃくちゃ面白かったのでこの本を借りてみたら、その本はお前は前に読んでるって主人に言われて愕然。確かに読み始めてすぐに気づいた(題名ではまるでピンとこなかったw)。
テーマは重いし、死刑執行の様子がじっとりと嫌な汗をかく描写で緊張感ハンパなく。10年前の犯行を警察以外の人間が掘り下げていく様子や、冤罪だったら真犯人は一体誰なん?が最後の最後まで想像を裏切る感じで一気読みでした。
読む人の心掴んだら離さないわね、高野さん。 -
ここ十数年、すっかり本は電子書籍で読む習慣がついてしまい
紙の本を購入する機会が減ってしまいました。
こちらは電子書籍化されていない本です
前々からずっと読みたかったけど
長年タイミングを逃してしていた小説でしたが
ようやく読むことができました
これ、、、デビュー作ですか!?
すごい質量と迫力で
読み始めたら止まらなくなってしまい
夜更かしして一気に読んでしまいました
最後のクライマックスは瞬きも惜しいほど
ハラハラドキドキしながら読みました
こんな感覚になったのは、上橋菜穂子さんの獣の奏者以来です
素敵な読書体験をさせてもらいました
次に本屋さんに寄ったら
著者の代表作ジェノサイドを購入します -
第47回江戸川乱歩賞受賞作
デビュー作とは思えない濃さ
宮部みゆきさんも大絶賛
刑務官と傷害致死の前科者が
記憶を失った死刑囚の冤罪をはらす。
お互いによるカタルシス浄化と
時を超えたサスペンスの交差が
見事に終着した素晴らしい作品