出口のない海 (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062754620

感想・レビュー・書評

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  • 8月に戦争について自分なりに考えるために読了。

  • 泣けます。
    戦争の悲惨さ,繰り返してはいけないですよね。

    詳しくはこちら
    http://ameblo.jp/ninjin1234/entry-12064017751.html

  • 俺は死ぬことを夢に生きることができなかった。

  • 今年も暑い夏が来ました。
    夏が来ると、戦争ものが読みたくなります。

    回天のことは、以前に「僕たちの戦争」という本を読んで知っていたし、去年実物(レプリカかも?)も見ました。

    なんだか、絶望感しかないです。
    なんでこんなことまでして、戦争してんだろうなあって。

    生きては帰れない作戦。
    なんらかのトラブルで帰ってきちゃったら、「なんで帰ってきた!」と殴られる作戦。
    こういう感覚、厚切りジェイソンじゃないけど欧米の人は「Why? Japanese people!」だろうな。

    本心は怖いけど、死にたくないけど、「潔く死んで行きます」とか「御国のために」とか言ってしまうのって、昔の人は「今とは感覚が違うんだ」って言うけれど、そういうことなのかなあ。
    本当に、感覚としてわからない……。

    この本だったっけ?
    「一億玉砕」とかいってる時点で勝つ気ない、みたいなことが書いてあったのは。
    ホントそう。

    とある番組で言ってたなあ、日本は「生きて虜囚の辱しめを受けず」とかいう精神なので、捕虜になるくらいなら死ね、って感じだったので、実際に捕虜になってしまってからどうすればいいか、というのは全く教えられてなかったと。
    アメリカでは、確か「捕虜になったら名前と出身地、シリアルナンバー以外は喋るな」と教えられてるんだとか。

    これひとつとってみても、日本は戦争なんてしちゃいけない国だよなあ……。
    精神論ばかりに頼るし。

  • 狂った時代を強く、美しく生き抜いた人びとに、惜しみ無い敬意を。

  • 悲しい戦争の話でたくさん泣いたけど、前向きな気持ちになれた。野球ができなくて悩んでいたことさえも愛おしく思えるっていう並木の言葉があったり。。戦争してない時代に生まれたんだから精一杯爽やかに生きたいな。

  • 2015/3/11読了

  • 特攻といえば零戦しか思い浮かばなかった。そもそも「永遠の0」を読んでネットで零戦を見ていたときに回天という特攻兵器があったことを知った。人間魚雷。神風特攻隊は聞いたことがあっても神潮特攻隊というのも初耳。
    全長14.75メートル。胴直径1メートル。一人乗り。
    「回天に脱出装置はない」
    「人が乗るスペースは、ぴったり人の大きさの分だけしかない」
    「鉄の棺桶」
    搭乗すると外から密封され自力で外にはでられない。そんな閉鎖空間に一人きりで死ににいく。閉所恐怖症にとっては耐えられない恐怖だろう。まったく想像できない。

    今、ソフトバンクのCMで光市が出てくるが、回天の基地があったのがその光市。2006年には映画化もされているようだ。

    電車の中で読むんじゃなかったなあ、と思いながらラストまで一気に読み切った。

  • 身を挺して家族や国を守るというのは、やはり男にとっては?ぐっとくるものがどうしてもあるわけで、このように感じるのは男の遺伝子のなせるわざなのか。でも結局こういうイメージが付きまとうが故に自爆テロみたいなものがずっと止まらないんだろうか。しかし実際にそういう事をできるかどうかはまた別なんだろうけど。

  • 20150217回天 魔球 特攻の心理描写が切なすぎる

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著者プロフィール

1957年東京生まれ。新聞記者、フリーライターを経て、1998年「陰の季節」で松本清張賞を受賞し、デビュー。2000年、第2作「動機」で、日本推理作家協会賞を受賞。2002年、『半落ち』が各ベストテンの1位を獲得、ベストセラーとなる。その後、『顔』、『クライマーズ・ハイ』、『看守眼』『臨場』『深追い』など、立て続けに話題作を刊行。7年の空白を経て、2012年『64』を刊行し、「このミステリーがすごい!」「週刊文春」などミステリーベストテンの1位に。そして、英国推理作家協会賞インターナショナル・ダガー賞(翻訳部門)の最終候補5作に選出される。また、ドイツ・ミステリー大賞海外部門第1位にも選ばれ、国際的な評価も高い。他の著書に、『真相』『影踏み』『震度ゼロ』『ルパンの消息』『ノースライト』など多数。

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