猫弁 天才百瀬とやっかいな依頼人たち (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062772211

感想・レビュー・書評

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  • 大団円の暖かいお話と、ほんわか和むミステリアスな先生
    出てくる人物、各々の視点で人間ドラマが語られるので、
    その分、事件の展開は予想がいてしまうのですが、
    テンポよく進むので読み終わった後に満足感はあります。

    各々悩み、懸命に行動する姿、
    人と人とのつながりに、暖かい気持ちになりました。

    あと、
    事件とは関係なくかかれる”先生のにおきる出来事”。
    これが魅力的でした。

    猫弁百瀬先生、
    お見合いに30連敗しちゃうし、子猫を探して涙しちゃうし、
    人がいいというか、残念というか。ほんわかなごみます。
    それでいて、推理姿は堂々としていて
    天涯孤独の生い立ちに対しては、
    深い感情は感じられず、どこか割り切っているような雰囲気。
    事件より、先生の方が謎に包まれている気がします。

    終始どんな立場にあっても、
    悲観的にならない、マイペースな猫弁先生の人当たりの良さ。
    和みました。

  • あずかりやさんを読んで、同じ作者つながりで購入。
    読んでみたけど、眠くなった。

  • 猫弁と呼ばれる弁護士の多種多難な活躍を面白く展開させていたストーリーでした。
    霊柩車と棺の盗難騒ぎに隠された背景が最後に解き明かされ、ミステリー小説であるけど感動でした!

  • 面白かった。
    話の展開がベタなので分かり易いけど、最後のドアの色のエピソードが良かった。

  • 知り合いからプレゼントされた本で 面白かったです。

  • 色々な話がピースとなって、最後はきちっとすべてはまる感じ。すごく気持ちよかったです。猫弁こと百瀬さんは頭が切れる人なんだけど、ものすごく純粋でまっすぐな人で、そんな人柄が、読めば読むほど伝わってきました。亜子ちゃんと今後どんなやりとりをしていくのか、気になります。

    ずっと読みたいと思いながら読めずにいたのですが、やっと読めました。

    上を向くと前頭葉と頭蓋骨の間に隙間ができて、良いアイディアが浮かぶ。素敵な考えだなと思いました。

  • 大体のオチが分かりつつ読み進められるんだけど、細かいところでおぉーっとなった。
    黄色いドアの由来良かったなぁ。
    百瀬と亜子の今後や、どんな案件が飛び込んでくるのかが気になるので、続編も読みたい。

  • ひとくせある登場人物ばかりだけどけっして悪人ではない人たちばかりのお話。
    次第に明らかになってく人間関係が気になってあっというまに読了でした :)

  • ドラマ化されて話題になっていたので読んでみた。
    (ドラマは観てないけど)
    うん。なかなかおもしろかったわ~確かに映像向けって感じ。
    しかも、お茶の間でTVで見たいわねって感じなの。
    あとがき読んだら、この作家さんってもともと脚本家だそうで
    納得だわ。

    いろんな事件が起きてたりするんだけど、どこかほのぼのというか
    殺伐とはしていないというか、最後には心がほっこりするような。。。
    ちょっと出来すぎな偶然連発ではあるんだけど、
    まぁいいかなって気がしちゃう。
    続編もあるみたいだから、なんなら「釣りバカ日誌」みたいな路線を
    目指しちゃったらどうかしら?

  • 大山淳子さん初読み。
    ブクログでレビューをみて手に。

    主人公百瀬太郎。朴訥で温厚人畜無害のお人好し。
    ちなみにお見合い現在30連敗中。
    東大主席卒業。大手法律事務所から訳あって独立。
    猫専用の弁護士と揶揄されて猫弁。
    厄介な依頼ばかりでお金もない。と。

    途中までの感想は、世の中って、悪意に満ちてるよなぁ~と。
    同じくらい善意もあるけど、善意の人は悪意の人に蹴落とされちゃうんだよなぁ…。
    やっぱり声が大きい人が勝つんだよなぁ…。って。
    コミカルな雰囲気でなければ読み進められなかったかも。

    でも、ラストのハッピーエンドは最高。
    まるで猫弁先生が担当した案件のように、八方全て幸せに。
    最後まで読んで良かった(笑)

    これ、シリーズ化されてるとのこと。
    嬉しいなぁ。読めるのが楽しみです。

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著者プロフィール

東京都出身。2006年、『三日月夜話』で城戸賞入選。2008年、『通夜女』で函館港イルミナシオン映画祭シナリオ大賞グランプリ。2011年、『猫弁~死体の身代金~』にて第三回TBS・講談社ドラマ原作大賞を受賞しデビュー、TBSでドラマ化もされた。著書に『赤い靴』、『通夜女』などがあり、「猫弁」「あずかりやさん」など発行部数が数十万部を超える人気シリーズを持つ。

「2022年 『犬小屋アットホーム!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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