浜村渚の計算ノート 5さつめ 鳴くよウグイス、平面上 (講談社文庫)
- 講談社 (2014年3月14日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062777766
感想・レビュー・書評
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もう本作に登場する数学者の知見がない……。でも楽しめる。「鳩の巣原理」で鼻持ちならない国会議員の息子でさえも許し、集団ヒステリーを収めてしまう渚の力量がすごい。「パップス・ギュルタン荘の秘密」は黒い三角定規事件とは関りがない珍しい話。円錐曲線だ! そして「京都、別れの二次関数」は黒い三角定規の内紛を描く。キューティー・オイラーの排除を、渚と警視庁・武藤たちは防ぐことができるのだろうか?
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blog(2014-04-01)から転記
今回は色々と趣向を凝らしてあって、いつも以上に面白かったです。
京都が舞台の最終エピソードも良かったんですが、個人的にはディリクレのエピソードが好きですね。渚の一言がとても良かった。
あと、あとがきと解説も興味深く読みました。
キューティ・オイラー周りは、テロリストという設定がなければもう少し感情移入しやすいんですけど……う~ん。
でも、こういうもやもやがあると色々と考えていくことができるような気がします。 -
記録用
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「魔方陣」、「鳩の巣原理」、「回転体」、「二次関数」などが登場。
やはり今作でも、渚の数学好きならではのセリフや、「これでだめならこうしてしまえ!」という発想の転換の面白さが光る。
数学の美しさにこだわった短編が並んでいる。
『京都、別れの二次関数』は渚の修学旅行先が舞台。
修学旅行の定番、渚の「恋バナ」なんかも聞けちゃったりします。 -
旅行いきたい
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解説の結城浩さんの「数学ガール」を読んだ後だとこのシリーズが本当に柔らかく噛み砕いてあってわかりやすいのを感じます。魔方陣、鳩の巣原理、パップス・ギュルダンの定理、ラストは放物線と接線。これがこんなに簡単に説明できるものなんですね(パップス・ギュルダンの定理のとこだけは、重心が簡単に求められる図形の方が少ないだろう!と突っ込みましたが、改めて円錐の美しさには感激しました)。さて、今回は気になっていた武藤さんの過去に触れていたり、ストーリーは少し進んで変化もあり、この後も長く続きそうです。続きも楽しみです。
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数学にからめた事件に無理があるように感じるようになってきた。それほどキャラクターに感情移入できないし、次はどうかな。
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まあまあかな