囮物語 (講談社BOX)

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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062837767

感想・レビュー・書評

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  • 撫子ちゃんが妄想の中で暴走する物語。可愛い子ほど何考えているか分からない。

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    ⇒Book Off 890円

  • ぐいぐい読める感じではなかったけれど結構早めに読了。オチがついたようなそうでないような。続きは気になるけれどまぁまったりそのうち読むことにしよう。

  • なんで囮なのかは読み終わった後でもよくわからない?
    今までの傾向から千石撫子が語り部になる可能性はあると思っていたが、その内面が一切読めない、というか今まで物語の中で一度も表に出ていないだけに千石には語り部は務まらないだろうと思っていたが、なんとまあ意外と読めた。特に口の悪い蛇が登場してからはいつものシリーズっぽくて読ませる感じになってる。千石の主観で物語は進んでいくが、だんだんと物語の外で進んでいる別の物語の存在が主軸である感じで、いきなり撫子がお札を飲み込んだりしたのにはかなり驚かされた。そしてオチが「撫子は神様になりました」なんてそんなオチがあっていいいのだろうか。一瞬物語全てが撫子の妄想なのか?とも思ったが、違うみたいだ。撫子が神様になって物語はおしまい。シリーズのダークな雰囲気がより一層強くなっていくなあ

  • 千石撫子が蛇に神憑かれた物語。
    語り部は撫子ちゃん。ちょっと読みにくかったです。


    なでこスネイクの時点ではとにかくおとなしくて可愛い子だと思っていたのに、撫子ちゃんたら何て毒のある子なんでしょう...蛇だけに。
    アララギくんは相変わらず保護者全開なんですが、このお話でガハラさんすごいって思いました。
    どうしてアララギくんが他の誰でもなくガハラさんを選んだのか、ちょっとわかった気がします。

    しかもこれ終わってないですよ...。
    忍野扇も怪しい動きをしているし、半年後がとても気になりますね。

  • いったい何だったのだ? 撫子が可愛い物語? 撫子が不気味な物語? 撫子が狂気に目覚めて凶器になる物語。ちょっと頭が弱そうな天然っぽい撫子の語り口で淡々と恐ろしい話が進んでいく。月火ちゃんと撫子の会話の部分が怖かった。まぁ私が月火ちゃんを怖がっているからなのだが。ひたぎがあっぱれすぎるだろう。暦にはひたぎしかいないと言った月火の言葉が、ここで妙に説得力を持った気がした。

  • 撫子が主人公。なでこメデゥーサ。
    「クチナワ」にご神体探しを頼まれるが、全ては妄想。
    暦が彼女と歩いているのを見てから、神頼みを始めたが、忍野扇から神社のご神体は暦の家にあり、神様が復活すれば願いを叶えてくれると言われる。ここから妄想が始まり、栞になっていた神体を見つけて呑み込み、怪異化してしまう。暦と忍を殺す一歩手前まできて、戦場ヶ原との交渉で、卒業式まで待つことにし、続く。

  • 物語シリーズは実は偽の上巻以外はちまちま読み進めています。そして今回は囮、でした。

    みんなの天然系おどおど少女撫子ちゃんのお話。

    冒頭からショッキングで、どうなるかと思ったら…まさかの展開過ぎてもう始終釘付け、としかいいようがなかったです。

    冒頭、阿良々木くんとの殺し合いから始まって、以下それが起こるまでの顛末を撫子ちゃんが回想していきます。

    一人称語りで、ちょっとした雑談がありつつも比較的テンポは早め…だと思います。ここら辺、悲鳴伝を読んだあたりから感覚狂ってきたので何ともいえないですけども…

    途中に挟まれる、月火ちゃんとの会話が個人的にはツボでした。なんで、撫子ちゃんがずっと阿良々木くんを好きだったのかとか、
    可愛いだけはいやだとか、そういう話。

    正直、思いますよねぇ、誰だって。
    この人は、私が◎◎だから仲良くしてくれるだけで、じゃあ一歩違ったら?って

    そんな内容でした。

    早い話が思春期にはよく見られるコンプレックス的なものですね。いや、コンプレックスはいつでもありますか。
    少なくとも私はあります。

    そこからまさかの強制断髪式です。撫子ちゃんの前髪ばぁっさり。
    そして何かが変わってしまったようで、撫子ちゃんの変貌

    ある意味。おとなしくて腹の中で色々考えている子がすべてぶちまけた結果になりました。


    そこからまた少しお話があって、まさかの妄想オチ。
    でも一応、ちゃんと説明はあります。どこまでが妄想で、どうしてそうなったのかって言うことに関しては。


    そしてまさかの撫子ちゃん最強説です。毒蛇すごいよ、毒蛇。

    そのまま冒頭に戻りてはラストバトル、最後のけじめとして阿良々木くんを殺しましょうか、というところでひたぎさんのお陰で命拾いすることとなりました。
    てことで、囮物語が終わった現在では阿良々木くんは死なずにすみました。どうにかこうにか。

    一応、彼は卒業式で最強説浮上の撫子ちゃんに殺されてしまう予定らしいです。
    撫子ちゃんは、自分の妄想から、恋の病から、今ではあの白北蛇神社の神様です。
    どうやらそこに住み着いた模様。ずいぶんと壊れてしまって…


    羽川さんにしろ、撫子ちゃんにしろ、恋の病で一体何人の女の子を壊せば気が済むのでしょうか、阿良々木くんは…

    撫子ちゃんの前髪のこと、一人称が「撫子」なことにキャラ付け以上の意味を持たせて、そしてそこを掘り下げ!ある意味でコンプレックス、自分の定義に話が持って行かれていたりします。


    コンプレックス話が好きかつ、私自身コンプレックスの塊であるため非常に感情移入しやすい作品ではありました。

    そして思うことは…ここはただの私の感想、妄想、そしてこうだったらいいなっていう、希望ですが、なんだかんだ理由を付け、考え、悩んだけど、撫子ちゃんは本当に阿良々木くんのこと、好きだったんではないかなって

    楽だからって理由もあったし、というかそれが異議申し立てするのはあれだけども、
    だからこそ、嫉妬して、苦しくて、悩んでもがいて抜け出そうとしたんじゃないかなぁ

    なんて、自分の感情とごっちゃになりながら考えたり

    まぁでも、花物語で無事大学生になった阿良々木くんを拝めたあたり、おそらく卒業式後の撫子ちゃんとの戦いでも阿良々木くんは生き残ったのでしょう。

    そして、撫子ちゃんのことも最後には、救ったのでしょう

    多分そうだと思います。

    ここで問題になるのは扇ちゃんですよねー、あの子よく分かんない

    はやくシーズンフィナーレ迎えて、扇ちゃんについて分かる日が来るのを心の底より待っています

  • 読了。

  • …衝撃のラスト。なでこちゃんキャラ弱いと思っててごめんなさい。感想は最終巻で。

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著者プロフィール

1981年生まれ。2002年、『クビキリサイクル』にて第23回メフィスト賞を受賞してデビュー。デビュー作を含む「戯言シリーズ」は若い読者に大人気となる。2006年刊行の『化物語』は〈物語〉シリーズとしてシリーズ化され、アニメ化・ゲーム化され様々なメディアミックスが行われている。矢継ぎ早に刊行するすべての本が常にベストセラーとなり、当代随一の「物語師」として活躍中!

「2014年 『「偽物語」PremiumアイテムBOX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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