- Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062933438
感想・レビュー・書評
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「刑事のまなざし」夏目刑事第二弾。
鏡張りの部屋で医師の自殺が見つかる。
実はそれが他殺であったのでは。
それを志藤検事と夏目刑事の目線で追いかけていく。
謎解きは面白かったが、そこに至る動機がどうも弱くて違和感がありました。
「刑事のまなざし」の事件がストーリー上出てきたのがよかったです。 -
人それぞれ幸せの形も不幸の形もちがうのでしょう。その人自身の幸せを探していくしかないんじゃないでしょうか
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実際には星4.5くらいか。
相変わらず主人公である夏目の一人称は一切なく、全て他人の目線で夏目が描かれているところが、他の小説と比べて画期的。
特に今作は、検事の志藤がかなりの活躍をみせていて、主人公的ポジションになっている。
次作では彼の父の事件も明らかになっていくのだろうか。
序盤は色々な事件が出てきて混乱したが、途中で繋がってからは途端に読みやすくなった。 -
夏目シリーズ。志藤検事登場作品。犯罪の起きた謎を動機の面から解き明かしていく。最後の容疑者と検事のやり取りに感動。エピローグに書かれた事件を左右した少年と夏目の会話にも心が震えた。
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鏡ばかりの部屋で発見されたエリート医師の死をめぐり、切れ者検事・志藤と異色の刑事・夏目の推理が交差する長編ミステリー。
多すぎる登場人物と人物造形の浅さに落胆する。作者の初期作品にはもっと憎しみと悲しみを持つ主人公が、理不尽な社会を訴えるようなストーリーだったのに。社会派ミステリーは時代の需要がないのかも。 -
鏡は今の自分を映し出すものじゃないかな。
落ち込んだ時には落ち込んだように見えるし、情けなく思っている時にはそんな風に映る。
そんな時には鏡なんて見なくていい。きみよりきみのことを見ている人が必ずいるんだから。
きみが気づかないだけで、きみがいることで救われ、きみのことを必要としている人がいるんだ。
エピローグの夏目刑事の言葉。
どんなときも強く生きるなんて難しくて、間違った道を歩いたり自分自身を受け入れられないときがあったりする。
弱った人たちの心に寄り添う温かさを感じた。
真実を究明するのも刑事の仕事だけど、それだけじゃなくて心に光をもたらす仕事でもあってほしいなぁと。 -
「刑事のまなざし」夏目刑事シリーズ。痴漢疑惑の渦中にあるエリート医師が不審死。直後に医学部受験を控えた青年が失踪する。人間の心の闇や優しさを鋭く描く筆者ならではのストーリーだ。夏目刑事と志藤検事との推理対決がおもしろい。真相追求のさえは双方ともすばらしいが考え方や真相への迫り方は対照的だ。
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夏目刑事シリーズの長編小説。
2つの話が徐々に絡み合っていく展開は好み。結末に対しては、大きな驚きよりも話の作り込み方に感嘆した。
志藤検事が対象的なキャラでなかなかよい。3作目を先に読んだので、前日談的な読み方になってしまったのは残念。 -
鏡に囲まれた奇妙な部屋でエリート医師が自殺した。
自殺したのは痴漢の汚名を着せられ嫌疑不十分で釈放された直後だったが、その死を他殺と疑った検事・志藤は独自に調査を進める。
同じ頃、所轄の人情刑事・夏目はある手がかりから真相を探っていくが・・・。
「刑事のまなざし」の夏目刑事が再登場。
前作が良かったので、今後もシリーズ化してほしいと思ってました~。
今回は、夏目刑事と志藤検事の推理が交互に展開されていきます。
真実を明らかにするという目的は同じなのに、正義に対するアプローチが異なるために捜査方法が違う二人。
そんな二人の視点で事件の核心に迫っていく展開は緊迫感があって読み応えがありました。
人の心に寄り添いながら捜査を進めていく夏目には相変わらず感情を揺さぶられましたが、今回は志藤検事のほうが出番が多いので夏目刑事の魅力があまり発揮されてない気がしました。
終盤も駆け足気味のせいか、ちょっと雑な感じで残念。
「鏡」というガジェットもうまく使いこなしていないし、人物の掘り下げも足りないので受け入れがたい真相にはリアリティを感じることができないんですよね。
次回作を楽しみにしたいと思います。