その可能性はすでに考えた (講談社文庫)

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  • 講談社
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感想 : 293
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062938532

感想・レビュー・書評

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  • 途中で投げた。
    つまらないわけではなかったが、面白くなることも期待できなかった。

  • ミステリ部分は面白かった。特に終盤の説の応酬は読み応えがあって良かった
    ミステリ以外の登場人物の描写が少し厨二風というか、読むのに引っ掛かりがあった。好みの問題かもしれないけど

  • ストーリーやテーマ自体とても面白かったが、往々にしてある中国要素が読みにくさを出している気がして、いるのかなと思ってしまった。
    個人的に読後感はスッキリしていて好きだった。

  • キャラがライトノベルのように立っていて、なおかつそこにほろりとする真実、と思われるもの。
    やや無理があるのではないかと思わなくもないが、人は見たいものだけを見るのだというのならば、彼女もきっと朦朧とした中でそうだったのだろう。
    入れ替わり立ち替わり出てくる推理合戦には若干辟易し、黒幕には江戸川乱歩のようななんでもかんでも怪人二十面相かよというあの気持ちを思い出したが、発想の転換でいい方にとると真実が見えてくることもあるのかもしれない。
    大人が赤で子供が白い衣というのは、罪を犯していない存在だから、というのもあったのかもしれないなと思ったり。
    でも犯罪の贖罪のために入信した施設に子供までつれていくものかね。子供にまで贖罪をさせることになるとは考えなかったのか?まあ、子供は一心同体と思ってるのかもしれないから、その辺はそういうものなのかもしれない。

  • 解決編はめちゃくちゃ面白い訳じゃないけど最初怖すぎて面白かった

  • 文体が少し読みにくい
    設定と論理は好き

  • 新感覚ミステリ。
    登場人物も個性的でおもしろかったのですが、中国語がたくさん出てきて読み難い!!!!
    また同じ事件の推理合戦が続くので途中で飽きてしまいました。
    舞台設定などはとても好きだったので少し残念

  • 『その可能性はすでに考えた』
    2023年7月10日読了

    文頭の教団の敷地を表す地図から、勝手にクローズドサークル内で巻き起こる本格ミステリーを想像していたが、その展開は全く違っていた。

    「あ、そういう展開…?!」と驚きつつも、たしかに本作のタイトルを考えると、「推理対決」という形式がとられるのも、もっともなのかもしれない。


    推理対決それぞれの内容が本当に濃かった!

    一つ一つのトリックだけで、十分に一本書けてしまうんじゃないかという程、細やかに練られたものだった。さらに、ウエオロの反駁も筋が通っており、その立証具合が本当に鮮やか。まさしく「その可能性はすでに考えた」というタイトル通りであった。

    さらにさらに、4回の推理対決でもたらされたトリック(”真実”も含めると5つのトリック)すべてが、矛盾なく成立しているのは、天才の所業としか言いようがない。

    少々アウトローな雰囲気漂う個性豊かなキャラクターや、彼らの難儀な言葉回しも小気味よく、最後まで一気に読んでしまった。


    まさしく超絶技巧とも言えるトリック、ぜひ味わっていただきたい。

  • とある事件で起こった不可解な状況が奇蹟である事を探偵役が立証を試みる一風変わったミステリだが、何よりもコメディとして面白い
    キャラクターがみなクセが強く行動や言動もとてもアニメ的なのが、この作品においては上手く嵌っていると思う
    語り手かつツッコミ役として立ち回るフーリンも王道だが良い
    主軸となる部分も、推理対決というより論理的な屁理屈のこねあいのようで思わず笑ってしまう場面も多く、
    かつ最後はその対決を踏まえた上のオチをつけているのが上手いと感じました
    一部探偵の反証に納得いかない点があったのが残念

  • 単純にミステリーが面白い

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著者プロフィール

神奈川県出身。東京大学卒業。『恋と禁忌の述語論理』で第51回メフィスト賞を受賞。
第2作『その可能性はすでに考えた』は、恩田陸氏、麻耶雄嵩氏、辻真先氏、評論家諸氏などから大絶賛を受ける。同作は、2016年度第16回本格ミステリ大賞候補に選ばれた他、各ミステリ・ランキングを席捲。
続編『聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた』でも「2017本格ミステリ・ベスト10」第1位を獲得した他、「ミステリが読みたい!2017年版」『このミステリーがすごい!  2017年版』「週刊文春ミステリーベスト10 2016年」にランクイン。さらに2017年度第17回本格ミステリ大賞候補と「読者に勧める黄金の本格ミステリー」に選ばれる。
また同年「言の葉の子ら」が第70回日本推理作家協会賞短編部門の候補作に。
他の著書に『探偵が早すぎる』(講談社タイガ)がある。

「2018年 『恋と禁忌の述語論理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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