その可能性はすでに考えた (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 4302
感想 : 292
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062938532

感想・レビュー・書評

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  • キャラがあんま魅力的じゃない

  • 推理自体は面白かったが、しつこいおふざけは好きじゃないかなー

  • 1つの事件をもとに推理と反証を繰り返す構成は珍しく、証言の各要素がうまく使われていてよかった

    ただ推理以外の枢機卿関連の大仰な関係性や本筋と関係しない中国語の他用は正直ない方が好みだった

  • 新感覚のミステリーで楽しく読めました。仮説のトリックにすこし想像しにくいものがあったり、「これ前出てきた気がするけどなんだっけ?」となる場面が多かったので、時間があれば再読したいです。
    ただ最後の指摘だけは、数学が得意な人は特に「それはおかしくない?」とすぐ気づけてしまうと思います。そこで「どう論破するんだ!?」というドキドキは少し薄くなってしまいました。

  • YouTubeチャンネル「ほんタメ」にてたくみさんが紹介されていて、思わずお取り寄せした一冊。
    頭の回転が良いほうでは無いので、まるまる100%理解などできなかったけれど、それでも、魅力的な登場人物達やテンポ感のある展開、多重解決(と呼ぶのですね)という手法などなど、とても面白く読み進めました。
    (本作を読み終える前に、続編の「聖女の毒杯」も購入してしまったほど)

    ウエオロ探偵の最後の推理は美しく、せつなくも温かいものであったけれど、ドウニ少年に生きていて欲しかった、と思ってしまうのでした。

  • 81点:ーリゼは毎日を楽しくいきているよ。
    「その可能性はすでに考えた」この一言で主人公の才能、プライド、負けん気、傲慢、繊細さが溢れ出てくる。傑作!

  • こんな推理小説読んだ事ない!あらゆる可能性を考えて看破していく姿は気持ちいい。新しい刺客がくる度に推理合戦をするので、少し途中から飽きてしまったけど、最後はスッキリした終わりで安心した。

  • 前書きから横溝正史、本文1ページ目から儒教、ビットコインと時代が混乱するような単語が立て続けに登場。また、難しい名前の主人公、中国語読みが頻出、漢文的言い回しの多発。ミステリ初心者だと、すぐに挫折しそう。
    そのあたりを乗り越えて読み進めていくと、今までにない設定のミステリでなかなか面白い。犯行の仮説を探偵が否定するという通常と反対の役割で物語は進み、いくつかの仮説に対して「その可能性はすでに考えた」というセリフとともに反証がなされていく。
    前段の仮説を吸収しながらラストに向かう過程はなかなかのカタストロフィ。今までのミステリとは違った感覚を味わうことができると思う。続編があるみたいだけど、すぐに手を出すかどうかは迷う程度には読むのに頭を使う作品だった。

  • 不思議な作品。奇跡を証明しようとする探偵、分かりやすくて個性的なキャラクター。推理も二転三転する。内容もなんだか小難しいし、推理バトルの中で「本当にこれ実力者が持ってくる仮説として妥当なの?」と思ったり。好きじゃないんだけど、読み終わったときにすごい、と思わず星5つつけました。切り口が斬新なこと、なんだか続編が出たら読みたくなる感じ、ただただ作者の頭の中すげぇ!みたいなところが刺さりました。実際に作中リアルタイムで起きた事件でこの展開だったらもっと好きかな。最後のウエオロの仮説も真実であって欲しいからこそ、最後、可能性の話で終わっちゃった感じだったのは残念かも。

  • 期待ほどではなかったけど、「奇跡を信じる」探偵vs現実的な推理で刃向かうライバルキャラという構図で、多重解決ものなのは面白かった。ただ、ラノベ感が凄すぎて個人的には肌に合わなかった。

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著者プロフィール

神奈川県出身。東京大学卒業。『恋と禁忌の述語論理』で第51回メフィスト賞を受賞。
第2作『その可能性はすでに考えた』は、恩田陸氏、麻耶雄嵩氏、辻真先氏、評論家諸氏などから大絶賛を受ける。同作は、2016年度第16回本格ミステリ大賞候補に選ばれた他、各ミステリ・ランキングを席捲。
続編『聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた』でも「2017本格ミステリ・ベスト10」第1位を獲得した他、「ミステリが読みたい!2017年版」『このミステリーがすごい!  2017年版』「週刊文春ミステリーベスト10 2016年」にランクイン。さらに2017年度第17回本格ミステリ大賞候補と「読者に勧める黄金の本格ミステリー」に選ばれる。
また同年「言の葉の子ら」が第70回日本推理作家協会賞短編部門の候補作に。
他の著書に『探偵が早すぎる』(講談社タイガ)がある。

「2018年 『恋と禁忌の述語論理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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