- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065202074
作品紹介・あらすじ
「うまくいかない日々を書いていたら連載になって、本になって、このたび受賞しました。体内に「鳥居」を埋め込まれてから人生好転。あのとき死ななくてよかったなあ。(こだま)」 --第34回講談社エッセイ受賞作。
感想・レビュー・書評
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とても酷い体験達が、センス良くとてもユーモラスに書かれている。
語り口が面白いので、純粋に面白い話になっている。
『予想外の出来事に遭遇しても、その状況ごと面白がりながら生きていけたら無敵。』
この言葉は好きです。
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こんなひどい経験をする人がいるのかとか、自分よりひどいなとか、最初はただただインパクトのあるエピソードにびっくりするんだけど、著者が読み手を意識してエンタメとして巧みに表現しているのを感じた。文章のうまさがこの人の人生を救ったんだなと思う。エッセイはあまり選ぶ段階からあまり外すことがないんだけど、これはその中でもかなり、わー、おもしろいな、次々読めるなと思った本だった。
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消したい過去、嫌な自分、家族の恥ずかしい行動、誰にもある隠したい部分を曝け出し、腐るわけではなく、明るく前向き!という訳でもなく、だけど、ま、仕方ないよねって、肯定しながら生きてる感じがよかった。
パーフェクトな人なんていない。
パーフェクトそうな人が自ら命を絶つようなことも多々ある昨今。
強さとか、弱さとか、大きく振れるよりバランスを保って、受け入れたり、流したり、忘れたり、思い出したり。
そうやって生きよう -
始めは笑って読みました。が、読んでいて次第に辛くなってきて…、最後には筆者の強さに感服しました。筆者は「おしまいの地」を客観視できていて、その上でどうにもならないことを受け入れる強さもお持ちなのですね。
「川本、またおまえか」のエピソードが一番印象に残りました。 -
こだまさんの過去の辛い状況をユーモアのある語り口調で描いている。思わずこだまさんを応援したい気持ちを持ちながら読み進めていた。所々笑ってしまう場面があった。お父さんのポロシャツを買いに行く話を読んだときは、本当に笑えた!本を読んで笑ったのは久しぶりだ。
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デビュー作の夫のちんぽが入らないがインパクト強すぎて、それに比べると記憶に残る感は薄い。
文章のテンポ感は相変わらず好きな感じ。
そして、相変わらず凄まじい人生を送っていらっしゃる作者さま。
最近のエッセイまで追っかけていこう。 -
なんだか、独特のユーモアでほっこりするエッセイでした。なんとなく、自分の住んできた場所にも似ていて、自分を投影しながら読みました。
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何度も吹き出した。
独特のセンスと表現力が、
辛い体験をシュールな面白さに変換させている。
クラスに1人はいそうな寡黙だけど話すと面白い子。
そんな人の頭の中を覗いている感覚だった。
最高。