田舎暮らしができる人 できない人 (集英社新書)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087203882

感想・レビュー・書評

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  • 東京→軽井沢→長野県東御市と、年月をかけ田舎の暮らしに入り込んでいった1945年生まれの著者が、田舎で暮らしたい団塊リタイア世代向けに田舎暮らしの良し悪しを紹介した本。
    もちろん田舎暮らしの素晴らしさについて書かれているが、負の側面についても様々な角度から触れてあり、極端な礼賛や脅しに走っていないところに好感を持った。

  • 玉村豊男が田舎暮らしを二十年以上してきた経験から語る本
    田舎暮らしはスローライフではあるがやることはたくさんある。
    田舎暮らしに向いている人は、クリエイタータイプの人。一人遊びができるタイプ
    逆にスペクタータイプの何かを享受するタイプの人には向かないそう

  •  …(略)。基本的に「ひとり遊び」ができる人は田舎暮らしに向いているのです。
     自由な時間と場所を与えられたときに、自分で何かやりたいことがあって、それができる人。あるいは、そのときにはとくにやりたいことがなくても、考えてなにかをやることを見つけ、自分で自分の時間を潰せる人。ひとり遊びができる人、というのはそういう意味です。(p117)

  • 農業&田舎暮らしに関するシントピックリーディング。
    フォトリーディング。田舎暮らしの体験的エッセイ。40過ぎから田舎暮らしで農業を始めたとのこと。
    高速リーディング。作家で画家で、農家でカフェも経営している著者。田舎暮らしについての勧めと、実際の生活の紹介。
    「スローライフは忙しい」らしい。また、産業革命から人々の生活は変わり、再び逆の産業革命が行われる時代なので、「田舎暮らしはひとつの歴史的必然である」とまで言い切っている。インターネットと宅配便の普及で田舎暮らしもさほど苦労しないと言う事は、私自身も感じていた。かなり私自身も共感できる内容。
    田舎暮らしへの憧れを抱かせるエッセイ。星は四つとした。

  • 今、母親の影響で、田舎暮らしについて調べているので、思わず手に取ってしまった。
    中身は、実際筆者が田舎暮らしをしての思ったこと、経験したこと、今後田舎暮らしを始めようとする人へのアドバイス的なものがメインだった。
    田舎暮らしと一言で言っても、いろんな田舎があるし、そこでの暮らしについても、程度、やり方、いろいろバリエーションある。その中で、自分はどのような暮らしがしたいのか、具体的にイメージし、行動することから始めることが必要だと思った。
    母親にも一度読んでみるよう伝えておきます。

    また、田舎暮らしについてのみでなく、今の世の中で「お金」でカウントされているものが、田舎暮らしのなかでは、「助け合い」という関係で成り立っている。そんなことも気づかされた1冊でした。

  • 著者自身の経験談に基づいた田舎暮らしのノウハウ本。田舎暮らしを無条件に推奨する訳ではなく、メリデメをはっきりさせているのが好感を持てる。批判や押し付けや説教をしない著者であるが、「郷に入れば郷に従え」という言葉を知的に否定していたのが印象的だった。

  • テーマに興味があったので
    発売後すぐ新刊を購入。

    語りおろしといった感じなので、
    さら〜っと読め、なかなか楽しめた。

    とくに興味深かったのは、
    「スローライフは忙しい」という表題の4章。

    本書を読んで今さらながら、
    スローライフの定義について再認識するとともに、
    そうそう、ほんとにそうなんだよね〜っと、
    実際に田舎で暮らす身としては
    思わずニヤリとしてしまった。

  • 資本主義をそろそろ見直したくなりました。
    お金じゃない豊かさってよく言うけれど、どういうものかよく説明されていると思います。

  • 田舎暮らしがおもろい

  • 玉村さんの本はだいたい読んでいるので
    目新しい内容だとは思わなかったけど
    この本で初めて玉村さんを知る人もいるわけで。

    わかりやすいく、まとめてあります。
    夫唱婦随ではなく、婦唱夫随ってのも
    なるほどとナットク。
    (でも確かにその方がうまくいくと思います)

著者プロフィール

1945年東京都杉並区に生まれる。都立西高を経て東京大学フランス文学
科卒。在学中にサンケイスカラシップによりパリ大学言語学研究所に留学す
るも紛争による休講を利用して貧乏旅行に明け暮れ、ワインは毎日飲むもの
だということだけを学んで1970年に帰国。インバウンドツアーガイド、
海外旅行添乗員、通訳、翻訳を経て文筆業。1983年軽井沢に移住、
1991年から現在の地で農業をはじめる。1992年シャルドネとメル
ローを定植。2003年ヴィラデストワイナリーを立ち上げ果実酒製造免許
を取得、翌2004年より一般営業を開始する。2007年箱根に「玉村豊
男ライフアートミュージアム」開館。著書は『パリ 旅の雑学ノート』、『料
理の四面体』、『田園の快楽』など多数。近著に『隠居志願』、『旅の流儀』。
『千曲川ワインバレー| |新しい農業への視点』刊行以来、長野県と東御市
のワイン振興の仕事に専念してきたが、古稀になった今年からは、少しスタ
ンスを変えてワインバレーの未来を見渡していきたいと思っている。

「2016年 『ワインバレーを見渡して』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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