化粧する脳 (集英社新書 486G)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087204865

感想・レビュー・書評

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  • 化粧をした顔を脳は他人の顔として認識しする!
    読みやすかったけど

    理解するのは難しかったー

  • 2011.5.27

  • 図書館:社会的コミュニケーションにはもっとも高度な知能が必要とされるわけで、このことが人間の知性の本質とされる所以である。
    自己は、他者との関係性においてこそみいだされ、その本性を知ることができるのである。
    化粧された言葉は、美しい。言葉にも隠すところは隠し、見せるところは見せる聖なる峻別が問われるべきではないだろうか。
    恩蔵絢子:人の目ばかりを気にして失敗を恐れては、人生は固まってしまう。人の評価を恐れて一喜一憂してる場合ではない。今この瞬間にどんな風に見られても、自分にとって大切なものをつくっていくのが先ではないか。人の目は辛辣であるが、自分がどの様に生きているか映し出してくれる鏡である。自分の人格を鍛えれば、きっと他者は微笑み、自分を愛してくれるようになる。

  • 最後の論文だけ読めば内容は把握できる。
    論文といってもは一般向けに簡単になってるかな。

  • @上海

  • 読もうと思ったのはまず、早稲田の建築の区間表現の試験に出たとき。
    その後「能」を見る機会があって、面をつくる、化粧するということはどういうことなのかということにも興味を持ちこの本を読んだ。

    私は化粧に抵抗があった。社会人としてのルールでしょ?みたいなところがすごくいやだったけど、これを読んでちょっと意識がかわった。女性が化粧することをものすごく掘り下げていった研究の本。だれにでも、特に女性にとって面白い本かも。
    だからって化粧を毎日しようとは思わないけど。
    化粧が女性をかわいく見せるのは物理的なことだけじゃないんだわ。
    化粧する気持ちが人を魅せる、というのが科学的に理解できた。

  • 政治家は顔は関係ないというが、ポスターには顔写真が大きく写っている。顔は多弁である。
    化粧はこれから外に出て、誰かに会おうとする女性の気持ちを前向きにし、他者との交流を補強し、対人関係を活性化させる。
    自己は他者を通してしか確認することができない。
    顔を化粧することは脳を化粧することである。
    脳が一番喜ぶのは、コミュニケーションを取ること。
    人間の知性の本質は社会性にある。人間の脳にとって、今まで気付かなかったことに目を開かされることは喜びである。
    心の鏡は常に鍛練を要する。鏡の前で自分自身と向き合い、生き方を振り返り照らしだす。それにより自分を高めていくことは心の鏡を磨いていくと同じである。

  • 人は無意識のうちに、他者の「顔」からその心を読みとっている。人間は中身であると言いながら、見た目の美しさに魅了されたり、内面を外見から類推したりしている。顔は心の窓であり、見た目は対人コミュニケーションの鍵なのだ。化粧を通じた画期的な研究によって、自分の見た目を装うことの重要性が明らかになってきた。鏡に映る自分を見つめ、形作っていくことは、他者の視点から自己を見つめることにつながる。そして、そのことが社会的知性を育む。人は誰もが外見を装い、内面にも化粧をして生きている。化粧を通じた新しい知見から、人間の本質が見えてくる

  • 顔は心の窓である。人間のパーソナリティはかくも多面的で、柔軟性があるものなのだ。つまり、絶えず脳は「化粧」をし続けている。
    自己は、他者を通してしか確認することができないのだ。つまり美人かどうかは、物理的な造形より、コミュニケーションのとりやすさに重点が置かれていると考えられる。秘して黙することも、一つの言語なのである。ところが、女性が「オバさん」化してしまうと、「隠す/見せる」のコントラストを欠いてしまう。しかし、この場合に対話の相手が受けとめるのは、明示された欠点よりも、むしろ自分を客観的にみることのできる成熟した知性のほうだ。

  • [ 内容 ]
    「顔」は口ほどにものを言う。
    人は知らず知らずのうちに、顔でコミュニケーションしている。
    実は、外見を変えることは、社会的知性の現れでもあるのだ。
    化粧を通じた画期的な研究成果をもとに、人気脳科学者が解き明かす。

    [ 目次 ]
    第1章 顔は口ほどにものを言う(顔とコミュニケーション)
    第2章 化粧は鏡であり、窓である(化粧の脳科学)
    第3章 美女と野獣(美の進化論)
    第4章 饒舌と沈黙のあわい(秘密を抱く女は美しい)
    第5章 そして世界は、明るくなった(メタ認知と自己批評)
    鏡や化粧を通した自己認知(恩蔵絢子)
    特別座談会 「化粧を生きる」という視線

    [ POP ]


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著者プロフィール

脳科学者。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。慶応義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科特別招聘教授。「クオリア」をキーワードに、脳と心の関係を探究しつづけている。1962年、東京生まれ。東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了。理学博士。
著書『脳と仮想』(新潮社、第4回小林秀雄賞受賞)『今、ここからすべての場所へ』(筑摩書房、第12回桑原武夫学芸賞受賞)『脳とクオリア』(日経サイエンス社)『脳内現象』(NHK出版)『感動する脳』(PHP研究所)『ひらめき脳』(新潮社)ほか多数。

「2013年 『おぎ・もぎ対談 「個」育て論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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