「独裁者」との交渉術 (集英社新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087205251

感想・レビュー・書評

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  • タイトルに書かれていること以外かつ以上のことを学べる。巻末に資料が付いていて作りも丁寧。

  • 明石康氏へのインタビューをジャーナリストの木村元彦氏がまとめたもの。
    カンボジアやユーゴスラビア、スリランカの和平に努めた経験が語られている。

    題名から何か奇をてらう特別な交渉術があるかと思いきや、そのようなものはなく、ひたすら理性的に交渉をする様が描かれている。国際社会で「独裁者」と言われる人との交渉でも、明石氏には相対者を「独裁者」と思うようなことはない。
    相手がなぜこういう行動をとるのか、何を考え、何を懸念し、何を望んでいるのか、そういうことに対する洞察を持つことが説得力には不可欠であり、それは相手が誰であろうと変わらない。

  • シアヌーク、ミロシェヴィッチ、カラジッチ、プラバーカラン・・・このような独裁者と交渉をしてきた明石さん。その交渉結果に批判があるにせよ、その行動力はすごいと思います。

  • パラパラめくったけどおもしろそうな予感がしてならない。

  • 正直、期待外れ。
    明石康ブームに乗っかって、急きょ出してみた感が否めない。
    緒方さんの本と同じようなインタビュー形式やったけど、インタビュアーが偏見もってる感じがして、明石さんに対しても好感は持てなかったな。

    明石さんの「交渉術」ってよりも、単なる小話。
    彼の思考もわかりにくいし、すごい表面的な話が多かった。
    そっから読み取れって話なんやろけど、ホンマに事実の羅列と、明石さんの自己肯定。
    最後の一章だけは読む価値がある内容やったけど、それも深みはあんまり・・・

    あとがきには明石さん自身が
    「国連で働いていた時期やその後の自分の行動について、説明するのをあまり好きではないし、口ごもってしまう。こうした説明は、とにかく自己弁明になってしまったり、時には自己宣伝に堕してしまう恐れがある。とにかく潔くない。」
    と語ってる。
    本人ですらそう感じてたんやったら、読む側はどうしろと・・・(笑)

    とりあえず、あんまみんなにはオススメしない一冊。
    読み直すことも、ない気がする。

  • 国連事務総長特別代表などを歴任し、紛争の調停を行ってこられた明石康さんの「交渉術」を、本人へのインタビューを通じて明らかにしていく。
    明石さんの述べる「交渉術」は一見当たり前のことのように思われ、画期的なものではないかもしれない。しかし、決して自分にとって無意味なものでもない。自分が実際に何らかの交渉の場に直面する度に読み返してみる、その価値は充分にある内容だと思う。

  • いわずと知れた、国連事務総長特別代表。
    この人がいれば、世の中のすべての仲介がうまくいく。ような気がするほど、超人的な駆け引きと気遣いで、仲介を進める。

  • この中に出てくる人物も事件も、「あー、聞いたことある」という認識しか持てない程度の知識しかない。
    これは、自分の中に眠らせておき、何かの折に思い出し、内省するような本なのだと思う。おこがましいとは思うが。
    ハウツー本ではないし、その手の本によくあるお為ごかしたトーンもない。言葉そのものは、両者ともとても平易。
    否定ばかりを繰り返していたら何も始まらないよ、というのを思い出させてくれる。もっともこの人たちの言葉はもっと現実的だけど。

  • 日本人初の国連職員になった明石康さんの対談集?と言えばよいのかな?タイトルに交渉術とありますが、あとがきでも記されているように、具体的な交渉術が書かれている本ではないです。強いて言えば、先にこちらが心を開き、相手の心をひらかせるのが交渉術になるのか?と感じた。まぁ、当たり前と言えば当たり前。ただ、立場上この当たり前の事を出来ないことが世の中往々にしてあります。この立場を作れることこそ、本人の実力であり、交渉術に繋がるのでしょう。

  • 2010/07/08

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