白ゆき姫殺人事件 (集英社文庫)

著者 : 湊かなえ

• 集英社 (2014年2月20日発売)

感想・レビュー・書評

[Rincoさんの感想 · 2024年2月2日]

女のドロドロした戦いというか、いろんな人の視点が面白くいいように描かれていたりして、読み手としては面白かったけど、実際に存在したら嫌だなぁ

[2020925番目の読書家さんの感想 · 2024年1月28日]

めっちゃ最後らへんまで犯人が分からんかった。
視点が変わるごとに言い分が変わって、
人の印象って誰かから聞いた一面だけで
受け取ったらあかんなと思った。
三木典子は、普通に近づきたくないタイプの人やなぁ。

[たんたんさんの感想 · 2024年1月23日]

関係者の証言と巻末資料のみという面白い構成。
意外な犯人だった。人間のダークな面が浮き彫りにされている。

[ゆきてんおうせいさんの感想 · 2024年1月18日]

解説にも書いてあったように、女の人の話を盛っちゃうあの感じがすんごくリアル。
城野美姫がどんどん不利な状況になっていく中で、最後のどんでん返しに驚き。
あと後半SNS仕様になっており、そこの情報をいろいろ拾って物語の裏側を完結させる仕様になっているのが斬新でダブルで驚き。
ミステリー小説好きで色々読むけど、満足度高かった！！

[緝さんの感想 · 2024年1月6日]

殺人事件の容疑者が様々な角度から語られる。
いつのまにか自分の容疑者へのイメージがぐるぐると変わっていて、他人から得た情報だけで人を知ることの難しさに気づく。
ネットコメントや雑誌記事、新聞記事の資料が後半にのっており、リアルタイムで情報に惑わされる感じ
マンマローのケロッパがいまだに誰か分からない。教えて欲しい

[kaname15さんの感想 · 2024年1月4日]

『白ゆき姫殺人事件』と呼ばれる事件を扱ったミステリー。タイトルがキャッチー過ぎて積読してたんだけど、読んでみたら、被害者がのちに『白ゆき姫』と呼ばれる経緯も納得のストーリーでした。
三流ライターがユルユルと証言を集めて無責任に再構築し拡散していく構成。雑誌記者ってサイテーと思いながらも『白ゆき姫』の顔写真が載った誌面を見たくなる自分がいます。はい、自分自身がイヤミスの構成員でした。
最初の証言者の語り口が鼻につくのだけど、そこを乗り越えるとあとはスムーズ。300ページを超える作品だけど、後半は無責任ライターによるSNSや雑誌記事の参考資料なのでサクッと読めます。被疑者を守ろうとする発言も簡単に悪意ある記事に転換されていくところが怖いですね。

[ゅさんの感想 · 2024年1月2日]

記事を読みながら、自分その読者として手のひらでまんまと転がされてました。最後まで全くわかりませんでした！どんでん返しという言葉がぴったりな作品です。
現代の良くも悪くも情報に左右されるのが生々しく描写されていました。自分ではそう出ないと思っていてもこの作品を読んで流されやすいと実感させられました。
個人的に、関連資料が細かく作られていて臨場感を味わえるのもポイントです☺︎

[シロさんの感想 · 2023年12月13日]

各登場人物の視点から事件や人物のことが語られ、徐々に殺人事件の真相に近づいていく…面白かったです！

[透明さんの感想 · 2023年12月12日]

こういう展開の物語もあるんだ…って新鮮な驚きと感動。
急にぜんぶが明らかにされて、だろうな。とは思ったけど、その人物には「え、」ってかんじだった。
そのあたりはやっぱり湊かなえさん、すごいの一言。

週刊誌や新聞記事とかSNSの書き方もおもしろかったぁ。
明かされてくかんじがじわじわあって、それと並行して自分の感覚と正義や真相とか迫るものもあって
いちばん高まったところで終わるっていう、読後のなんともいえないところを残してくれるのも、
賛否両論だと思うけど、個人的にはすごく好き。

読み終わったあとは、最初のページに戻りました。
でもさ、女ってこんなばかりでもないよ。いやいや、わたしが知らないだけ？

休日に約半分を一気読みです。
爽快感は皆無だけど、なんともいえないものは絶品。

[マミさんの感想 · 2023年10月29日]

化粧品会社の美人OL、三木典子が、刺殺され、更に焼かれた状態で見つかった。
週刊誌のフリー記者、赤星雄治は、事件の直後に姿を消した女性が居ると、女友達から情報を得て、
彼女の同僚や幼馴染、家族への取材を重ねて行く。

噂話が、如何に不確かで、自覚のない悪意に満ちているか。

新聞、週刊誌、テレビ等のメディア報道には、何が正しいかを見極める力を持ちたい。

著者プロフィール

1973年広島県生まれ。2007年『聖職者』で「小説推理新人賞」を受賞。翌年、同作を収録した『告白』でデビューする。2012年『望郷、海の星』（『望郷』に収録）で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞する。主な著書は、『ユートピア』『贖罪』『Nのために』『母性』『落日』『カケラ』等。23年、デビュー15周年書き下ろし作『人間標本』を発表する。